馬券を買う人の中には趣味で好きな馬の馬券を買う人もいれば、高額な配当金額的中を目指して馬券を買い続けている人もいます。
では実際に競馬の過去最高配当はどれぐらいの金額なのでしょうか?
この記事では競馬で大穴決着となったレースの中でも馬券種別に過去最高配当を紹介していきます。
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Contents
競馬で大穴とは
競馬で大穴馬券とは、10番人気以下の2桁人気が馬券に絡み、馬連で万馬券決着になるケースが大穴決着と呼ばれます。
2023年現在、WIN5を除き、競馬の過去最高配当は3連単の298,329.5倍、たった100円の投資で2,900万円以上の膨大な金額です。
馬券の中でも配当が最も高くなる3連単のため、このような高額配当になっていますが、実際の最高配当は馬券の種類によって異なります。
一般的には単勝、ワイド、枠連、馬連、馬単、3連複は配当100倍以上、複勝は50倍以上、3連単は1,000倍以上を超える配当は、大穴決着と考えてよいでしょう。
2023年馬券の種類別過去最高配当は以下の通りです。
馬券種類 | 開催日 | レース名 | 払い戻し金額 |
---|---|---|---|
単勝 | 2014/04/26 | 福島8R | 56,940円 |
複勝 | 2023/05/13 | 京都5R | 18,020円 |
ワイド | 2022/12/25 | 中山7R | 160,620円 |
枠連 | 1997/03/29 | 中京7R | 106,440円 |
馬連 | 2006/09/09 | 中京3R | 502,590円 |
馬単 | 2006/09/09 | 中京3R | 1,498,660円 |
3連複 | 2006/09/09 | 中京3R | 6,952,600円 |
3連単 | 2012/08/04 | 新潟5R | 29,832,950円 |
それでは、実際に馬券の種類別に過去最高配当となったレースを見ていきましょう。
単勝の過去最高配当は?
単勝の過去最高配当は2014年4月26日福島競馬場で行われた8R4歳以上500万クラスのレースで、単勝569.4倍の高額配当です。
勝ち馬は当時5歳の牝馬リバティーホールで、16頭立てのレースの中、単勝16番人気での勝利でした。
2022年2月12日東京競馬場で行われた12R4歳以上2勝クラスでは、16頭立てのレースの中、単勝16番人気のヤマメが勝利し、単勝549.4倍の高額配当となりましたが、惜しくも記録更新には及ばず、こちらは歴代3位の単勝高額配当記録となっています。
ちなみに1989年11月12日京都競馬場で行われたエリザベス女王杯で、20頭立てのレースの中、単勝20番人気のサンドピアリスが記録した430.6倍が、GⅠレースでは最も高い単勝配当金額となります。
複勝の過去最高配当は?
これまで複勝過去最高配当は2010年6月26日福島競馬場で行われた2R3歳未勝利で、16頭立てのレースの中、16番人気のヴィヴィアンが3着に入選し記録した161.1倍でしたが、2023年に入りこの記録は更新されます。
2023年5月13日京都競馬場で行われた5R3歳未勝利戦で、11頭立てのレースの中、11番人気のニホンピロパークスが2着に入選し、複勝180.2倍の歴代最高複勝配当を記録します。
このレースでは単勝1.6倍という圧倒的1番人気支持されたスイープアワーズが、4着以下に敗れたことも大きく影響し11頭立ての少頭数ながらも歴代最高配当となりました。
ちなみに2015年5月17日東京競馬場で行われたヴィクトリアマイルで、18頭立てのレースの中、単勝18番人気のミナレットが3着に入選し記録した85倍が、GⅠレースでは最も高い複勝配当金額です。
ワイドの過去最高配当は?
複勝と同じくワイドも2022年と比較的最近になって記録が更新されています。
2022年12月25日に中山競馬場で行われた7R3歳上1勝クラスで、16頭立てレースの中、勝利したトロワシャルムが単勝12番人気、そしれ3着に16番人気のヴォーグマチネが入線し、1606.2倍のワイド歴代最高配当記録となりました。
またこの時に3着に入ったヴォーグマチネの複勝122.9倍は、中山競馬場での複勝史上最高払戻金額となっています。
それまでの記録は、2017年12月3日中京競馬場で行われた2R3歳500万クラスで記録された1290倍が、ワイドの歴代最高配当でしたが、この金額を大幅に上回る記録更新です。
なお、GⅠレースでは2019年3月24日中京競馬場で行われた高松宮記念で、18頭立てのレースの中、単勝12番人気セイウンコウセイ2着、17番人気ショウナンアンセム3着の組み合わせが、885.2倍とワイドのGⅠ最高配当となります。
馬連、馬単、3連複の過去最高配当は?
この3つの投票に関しては全て同じレースが最高配当記録となっています。
2006年9月9日中京競馬場で行われた3R3歳未勝利戦で、16頭立てレースの中、勝利したのは13番人気メイショウギリー、2着には12番人気デンコウグリーン、3着には8番人気シャリバンが入り、馬連5025.9倍、馬単14,986.6倍、3連複69,526倍の3つが歴代最高配当記録となりました。
このレースでは1番人気ホブノブが2着に入選後6着へ降着処分となり大波乱の結果に終わりましたが、2023年現在も馬連、馬単、3連複の3つは記録が破られていません。
なお、GⅠ最高配当も馬連、馬単は同じレースで記録されており、2008年4月13日阪神競馬場で行われた桜花賞で、18頭立てレースの中、12番人気のレジネッタが勝利、2着に15番人気エフティマイアが入選し、馬連1,966.3倍、馬単3,344.4倍がそれぞれ最高配当金額です。
3連複は複勝と同じく2015年5月17日東京競馬場で行われたヴィクトリアマイルで、18頭立てのレースの中、単勝18番人気のミナレットが3着に加え、1着は5番人気ストレイトガール、2着に12番人気ケイアイエレガントが入選、28,604.8倍が3連複の最高配当金額となります。
3連単の過去最高配当は?
WIN5を除き馬券の中で最も高い配当を得ることができるのが3連単で、万馬券が発生する確率は約75%とも言われており、高額配当が3連単の大きな魅力ですが、時に1,000万円以上の高額配当が出ることもあります。
2023年現在、3連単の最高配当は2012年8月4日新潟競馬場で行われた5R2歳新馬戦で、17頭立てのレースの中、単勝14番人気のミナレットが1着、2着は12番人気のヘイハチピカチャンと10番人気のファイヤーヒースが同着で入選の結果です。
同着のため3連単は2つの配当が発生しましたが、ヘイハチピカチャン2着の3連単が298,329.5倍が、3連単歴代最高配当記録です。
また、同着のためもう1つの配当である2着ファイヤーヒースの3連単も149.165.2倍という、2012年当時は歴代6位の記録となり、2つの3連単歴代高額配当が1つのレースで同時に発生する結果となりました。
この時の的中票は合計で3票的中があり、同着のため配当金額も半分の数値で算出されているため、2着が同着でなければ、今後2度と出ないであろう高額配当になっていたであろうから驚きの結果とも言えます。
尚、このレースで1着となったミナレットは、後にヴィクトリアマイルで好走しており、この時に複勝、3連複、歴代GⅠ最多配当金額の記録となっています。
さらに、複勝、3連複は上述しましたが、3連単が1着5番人気ストレイトガール、2着12番人気ケイアイエレガント、そして3着18番人気ミナレットの組み合わせで207058.1倍が、3連単のGⅠ歴代高額配当で、全体でも6位の高額配当となっています。
このように、ミナレットは3連単、GⅠ複勝、GⅠ3連複、GⅠ3連単という4つの歴代高額配当記録を保持しており、同馬は数多くの歴代高額配当に貢献した偉大な牝馬です。
的中難易度の高い大穴単複万馬券を的中させるポイントを紹介
3連単は約75%の頻度で万馬券が発生すると言われていますが、逆に馬券の中でも単勝、複勝の万馬券が出る確率は1%以下と言われています。
3連単のように頻度が高いと、購入点数を増やせば万馬券は意外と簡単に的中させることができますが、単勝、複勝に関してはこのように成立すること自体が稀なため、狙って万馬券を的中させるのが最も難しい馬券と言えます。
ここでは、最も的中が難しい大穴馬券である単勝、複勝の万馬券の特徴を簡単に解説します。
単勝万馬券の特徴
最もメジャーな万馬券の1つ、馬連万馬券や3連単と比較すると単勝万馬券は、そもそも成立するのが非常に難しいです。
これは2桁人気以下の超人気薄馬が2、3着ではなく、1着でゴールする必要があるためです。
実際のレースでも2桁人気が2着や3着に好走することはあっても、1着で好走するのは稀ですが、単勝万馬券は2012年から2022年の過去10年間で325件出ており、単勝万馬券成立時にはいくつかの特徴があります。
まずは、未勝利戦が最も数が多く145回と他のクラスを圧倒しており、続く1勝クラスも79回とまずまずの成績です。
それ以外の新馬、2、3勝クラスやオープンでは数が激減するため、単勝万馬券を狙うのであれば未勝利戦や1勝クラスが狙い目となります。
次に出走頭数ですが16頭立てのレースで152回と、こちらも他の頭数を圧倒しており、8頭立て以下のレースでは単勝万馬券の成立はありません。
基本的に頭数が多いレースが狙い目ですが、その中でもフルゲート16頭立てのレースが特に狙い目です。
最後に馬の年齢別に見ると、3歳馬が140回と他を圧倒しており、具体的には3歳時4月~6月で60回、3歳時1~3月で43回が上位トップ2の数値で、3位は2歳時10~12月の38回です。
年齢から2歳時の10月から3歳の6月までが最も狙い目と呼べる時期です。
上記をまとめると、未勝利クラスか1勝クラスのフルゲート16頭立てのレースで、1月から6月の3歳馬、または10月から12月までの間の2歳馬が、過去データからは最も狙い目であることがわかります。
単勝万馬券的中は競馬ファンにとってはある意味、夢のある馬券ですので、的中を目指している人はぜひこの情報を参考にしてみて下さいね。
複勝万馬券の特徴
2023年5月には複勝の過去最高配当が更新され話題になりましたが、単勝万馬券以上に複勝の万馬券を的中させるのは非常に難しく、2012年から2022年の過去10年間で僅か16件と、統計的には年に1度出るレベルの低い頻度です。
複勝万馬券の特徴としては、単勝万馬券と同じ3つ条件が最も数が多いですが、それに加え芝、ダート別の成績では芝3回に対しダート13回と、大部分がダートのレースで発生している点が大きな特徴です。
ただ、複勝馬券は馬券に絡んだ相手の人気に応じて配当が多く変化するため、複勝万馬券成立には2桁人気以上の超人気薄が3着以内に入るだけでなく、その他の相手も人気薄が馬券に絡むことが必要です。
ですからどんなに人気薄の馬が馬券に絡んでも複勝1.1倍台の圧倒的人気馬が馬券に絡めば、それだけで配当が極端に下がってしまい、複勝万馬券不成立となるケースも多いです。
以上のように複勝万馬券は過去データの年間件数から見ても、狙って的中させるのは現実的に困難なため、基本的には複勝人気が極端に低い馬はそれだけで無条件で消しと考えてもよいでしょう。
単勝万馬券を狙うついでに複勝も購入し、複勝5,000円程の高額配当を的中させることができれば十分なレベルと割り切りましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は馬券の種類ごとの歴代高額配当を紹介しました。
コンスタントな馬券的中も良いですが、やはり高額配当を的中し一攫千金が狙える点も馬券の大きな魅力の1つです。
自分の予想に自信がある人は、目先の高額配当に躊躇し購入を控えるのではなく、積極的に高額配当を狙ってみてはいかがでしょうか。