競馬コラム

馬券の大穴とは?券種ごとの過去最高配当や的中させるための方法も紹介!

馬券の大穴とは?券種ごとの過去最高配当や的中させるための方法も紹介!

大穴を予想して的中させる、これこそが競馬最大の醍醐味であり、大穴を的中させた瞬間の興奮と喜びはほかのもので表現することはできません。

本記事では競馬などギャンブルについての知識が全くない人でも理解してもらえるように大穴とは何かという説明から、各馬券の過去最高配当を紹介し、大穴を的中させるためのコツについても解説します。

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大穴とは?

大穴とは?

大穴とは、普通では考えられないような高配当の馬券の事を指します。
大穴の語源については諸説あるのですが、有力なものとしては、「穴」というのが元々お金を失うことを意味している言葉で、大穴という単語自体が大きな穴が開く、つまりお金を大きく失うという意味を持っていて、これが競馬など公営競技でも同じような意味として使われるようになった…というものです。

この場合の大穴というのは馬券を購入する側ではなく、運営する側、つまり競馬を主催している側が大損をするという意味合いで使われています。

ですが、競馬など公営競技では馬券代から運営側の取り分を先に差し引いて、残りが配当金となっているので、運営側が損をすることは絶対にありません。
厳密に言えばこの使われ方は間違っていますが、あくまでも言葉の語源としての意味なので、特に気にする必要はありません。

競馬のレースを見ていると万馬券は当たり前のように出ている

競馬のレースを見ていると万馬券は当たり前のように出ている

大穴といえばイコール万馬券、というイメージを持っている人が多いですが、3連単に限って言えば万馬券、つまり100倍を超える配当はごく当たり前のように出ています。したがって、3連単に限定すれば00倍程度の配当は大穴とはいえないでしょう。

どれくらいの配当が大穴になるかは人それぞれですが、18頭立ての3連単であれば1,000倍、つまり10万馬券くらいにならなければ大穴とは言いづらいのではないでしょうか。

各馬券の過去最高配当を紹介

各馬券の過去最高配当を紹介

単勝

単勝の過去最高配当は2014年4月26日、福島競馬場でのレースで出た56,940円です。
このレースは16頭立てで1着になった馬は最低人気となっていました。

複勝

副賞の最高額は2023年5月13日とつい最近記録が更新されました。
京都競馬場でのレースで、18,020円です。
1.6倍人気の1番人気馬が複勝圏内から外れたためこれだけの高配当となりました。

枠連

枠連の最高配当は1997年3月29日中山競馬場のレースにおいて発生した106,440円です。
1着2着ともに2枠の馬であり、2着馬は15番人気だった事がこの高配当になった要因となっています。

馬連

馬連の最高配当は2006年9月9日に中京競馬場で出た502,690円です。
1着はメイショウギリーという馬で、このレースまでずっと2桁着順となっていました。

更にこのレースでは500メートルの距離延長でかつ芝からダートに戻しているという状況で、正直この馬を1着に予想するのは非常に難しいです。

馬単

馬単の最高配当は馬連と全く同じレースであり、配当金は1,498,660円となっています。

ワイド

ワイドの最高配当が出たのはつい最近で、2022年のクリスマス、中山競馬場においてです。
3着に単勝512倍の馬が入着し、更に1着が12番人気の馬が入着した事から、ワイドの配当が160,620円という普通ではあり得ないような金額になりました。

3連複

3連複の最高配当が出たレースは馬連、馬単と同じレースであり、その配当金は6,952,600円です。

3連単

3連単の最高配当は競馬ファンには有名かもしれません。
新潟競馬場で2012年8月4日に実施されたレースでその配当は飛び出しました。着順は14番人気、12番人気、10番人気と全て2桁人気であり、その結果29,832,950円という途方もない高配当となりました。

田舎なら一括で新築が買えてしまうと表現すれば、この配当がいかに凄まじいかが理解してもらえると思います。

地方競馬の3連単過去最高配当は?

地方競馬の3連単過去最高配当は?

地方競馬は何となくあまり高配当にはならないイメージですが、最高配当となると話は違います。
地方競馬における過去最高配当はなんと2020年1月24日つい最近のことで、大井競馬場で行われた第7レースにおいて発生しました。

3連単の配当は驚愕の2,848万1,050円であり、1着10番人気、2着15番人気、3着11番人気とすべて二桁人気馬での決着でした。
的中投票数はたった1票で、子の馬券を買った人もまさか当たるとは思っていなかったことでしょう。

大穴は買っても当たらないという認識で買おう

大穴は買っても当たらないという認識で買おう

大穴を狙う前に、まず大前提として、大穴はそう簡単に当てられるものではないという認識で購入するようにしてください。
数回買った程度ではまず当たらないですし、1年間買い続けても当たらない事も普通にあり得ます。

大穴を当てるためには少なくとも1年間1度も当たらなくても折れない強靭な心を持っていなければなりません。
大穴を的中させるためにはじっくりと時間をかけてレースを予想しなければならないですが、その時間が全て水の泡となってしまうことにも耐えられるような精神力も必要となるでしょう。

しかしもし1度でも的中すればそれまでの苦労と損失を全部ひっくり消せるほどの破壊力があることも確かです。
大穴を買い続けている人はそのロマンを求めてある意味無謀な勝負を続けていると言っても過言ではありません。

荒れるレースを的中させるにはどうする?

荒れるレースを的中させるにはどうする?

1年中馬券を買い続けても当たらないという苦行のような状態を乗り越えてでも大穴を的中させる喜びを味わいたいと思ったのならば、大穴を狙ってみてもよいでしょう。
ここからは大穴が出やすいレースを的中させるのはどうすればよいかについて解説していきます。

大穴が出やすいレースを競馬など公営競技では「荒れるレース」と呼んでいます。
大穴を的中させるには、まず「荒れるレース」を探さなければなりません。
荒れるレースを見つけることイコール大穴を的中させる事と思っておけばよいでしょう。

多頭数のレースで勝負

競馬は競輪や競艇のように必ず決まった頭数でレースが実施されるわけではありません。
最大で18頭出走できますが、レースごとに最大頭数はことなりますし、最大頭数にまったく達していない状態でレースが実施されることもあります。

過去には5頭といった極めて少ない頭数でレースが実施されたことも実際にあるのですが、このような出走頭数の少ないレースでは人気が集中しやすくなりますし、その人気通りになる事も多いので、大穴を狙うレースとしては不向きです。

したがって、大穴を狙うのであれば必然的に多頭数のレースを狙っていくことになります。
基本的には15頭以上で実施されるレースの馬券を購入するようにしましょう。

極端なハイペース又は極端なスローペースのレースがおすすめ

大穴になる可能性が高いレースかどうかを見極めるためにはレースのペースについても考察する必要があります。
レースのペースは「ハイペース」「ミドルペース」「スローペース」の3つがあります。

このうち、本命の馬にとってもっとも走りやすいのは「ミドルペース」で、ミドルペースならば騎手も想定したレース展開で進んでいくので、勝負をかけるときのゴーサインも出しやすいです。

一方ハイペースやスローペースだと自分が想定している状況とは全く別の条件でレースが進んでいくことになるため、スタミナの維持や勝負を仕掛けるタイミングなどがとても難しくなります。

したがって、極端なハイペースや極端なスローペースになる可能性が高いレースであれば大穴決着になる可能性が高いといえるでしょう。

実際のペースはレースが始まってみなければ分からないので、確実にレースのペースを予想することは難しいのですが、例えば逃げ馬が複数頭出走しているレースは逃げ馬同士が先頭を争うことになるので極端なハイペースになる可能性が高いですし、逆に逃げ馬が1頭またはまったく居ないようなレースであれば先頭を争う馬が居ないので、ペースは極端なスローペースになりやすくなります。

極端なハイペースならば差しや追い込み馬が、極端なスローペースならば逃げ馬にとって有利な展開です。
穴馬がこのペースに影響されづらく、なおかつ人気馬がこのペースに巻き込まれやすいレースならば大穴を的中させられる可能性はより高まります。

つまり極端なハイペースならば、本命は逃げ・先行で大穴馬は差し又は追い込み、極端なスローペースならば本命は差し・追い込みで大穴は逃げ・先行となっているレースを狙うようにしましょう。

オッズの高い馬のコース又はレースの適性が高い

競馬のレースは競走馬の能力が勝敗を大きく左右することは疑いようのない事実ではありますが、それと同じくらいコースやレース適性は重要です。

競走馬にも得意不得意があって、先週のレースでは無惨にも惨敗した競走馬が今週のレースではあの負けはなんだったのかと思うほど激走するといったケースを何度も見てきたのではないでしょうか。

これこそがコースやレース適性がとても重要であることを物語っている何よりも証拠です。
大穴を当てるためには、このような特定のレースで激走する競走馬を見つけることがとても大事になります。

コース適性とは具体的に競馬場による得意不得意です。
競馬場は一見するとどこも同じように思えますが、実際はコースの幅が全然違いますし、最終コーナーを回ってからゴールまでの直線も各競馬場によって異なります。

そしてコース全体の起伏も競馬場によって様々です。
各競走馬の過去のレース結果を見て、特定の競馬場で明らかに着順が上になっているのであれば、その競馬場が得意であると判断してよいでしょう。

レース適性とは具体的には「距離適性」で、競馬ではレースによって「短距離」「マイル」「中距離」「長距離」と4つの距離に分かれており、更に各距離もレースによって走る距離が色々あります。

競走馬によって自分の得意な走り方やスタミナがあるので、当然その走り方やスタミナに合致している距離ならば好走してくれる可能性が高いです。

例えばマイルを走っていた馬で、レース後に明らかに息が上がっているようであれば、その馬はマイルよりも短距離に向いていると判断できますし、逆にゴール前でスピードが上がるようであれば、その馬にとってマイルは距離が短すぎると判断できます。
こういった馬が惨敗したのち、適性距離のレースに出走すれば高配当が期待できるでしょう。

1番人気が飛びやすい条件になっていないか確認

ここまでは穴馬について注目しましたが、大穴を狙うためには1番人気にも注目しなければなりません。
大穴を狙うのだから1番人気なんて関係ないと思ってしまうかもしれませんが、大穴になるという事は逆に言えば1番人気が負ける、競馬用語でいえば「飛ぶ」可能性が高いレースでなければなりません。

逆に言えば、1番人気が飛ぶレースを見つけることができれば、そのレースはかなり高い確率で荒れるレースになります。
1番人気が飛びやすい条件を箇条書きにすると、以下になります。

1番人気が飛びやすい条件

  • ハンデ戦
  • 馬体重が軽い1番人気
  • 芝コースなら短距離戦、ダートならば中・長距離戦
  • 1番人気が差し・追い込み

上記条件に該当するレースであれば大穴を狙ってみるとよいでしょう。

高額配当を受け取った時は税金に注意!

高額配当を受け取った時は税金に注意!

見事に予想が的中して大穴馬券が的中した時は、競馬をやっていて最高に嬉しい瞬間である事は間違いありません。
大穴馬券が的中した時、恐らく大部分の人が配当金の事で頭がいっぱいでしょう。

「今日は豪勢に焼き肉でも食べようか」とか、10万円以上の配当であれば「旅行でも計画しようかな」などと考える人も居るかもしれません。

受け取ったお金の使い道を考えるのはとても楽しいですし、当てた人のお金なのでどのように使おうと自由なのですが、ひとつだけ考えておいて欲しい事があります。

それは「税金」です。
競馬の馬券を的中させて得たお金は「一時所得」という所得に分類されます。

つまり給料や株式の配当などと同じように、れっきとした収入のひとつとしてカウントされるという訳です。
したがって一定額以上の配当金を得た場合は年末調整で所得税を支払わなければなりません。

一時所得には50万円の控除が適用されます。
つまり50万円を超える一時所得を1年間で得た場合は、所得税の支払いが発生するので確定申告をする必要があります。

そしてもうひとつ注意してほしいのが、この一時所得の50万円以上というのは全ての一時所得の合算であるという点です。

競馬ファンのなかには並行して競艇や競輪もやっているという人が多いですが、競馬で得た配当金と競艇で得た配当金の合計が50万円以上になった場合でも確定申告をしなければなりません。

中には「会社の給料でもないし、黙っていればバレないだろう」と思っている人がいるかもしれませんが、今はネットでの馬券を購入している人がほとんどでしょうから、履歴を調べればすぐにどれくらいの配当を得ているか判明します。

確定申告が必要なのに無視していると脱税とみなされ追徴課税を支払わなければならなくなるので、素直に確定申告しておいた方が余計なトラブルに巻き込まれずに済みます。

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まとめ

本記事では大穴について解説しました。
大穴とは通常では考えられない高配当の結果となる事を意味した言葉で、3連単であれば10万円を超えるような配当であれば大穴といえるでしょう。

大穴を的中させることは競馬の一番の醍醐味であり、大穴を的中させたときの喜びは他のものには代えることができません。

その喜びを味わうために大穴を買い続けている人も一定数存在しますが、大穴というのは本来極めて出現率が少ないうえに充てることが難しいため、狙うのであれば基本的に「当たらないもの」と断定して狙うようにしたほうが良いでしょう。

じっくりと何日もかけて出した予想が大外れすることも当たり前ですし、1年間馬券を買い続けても当たらないという大穴狙いの人もそこら中にいます。

そのような状況でも買い続けられる精神力が無ければ大穴は狙うべきではありません。
大穴狙いはそれなりの覚悟と、何より資金力が必要な買い方といえるでしょう。
大穴を狙いたいのであれば、レース選定が非常に重要となります。

大穴になる可能性があるレース

  • 多頭数
  • 人気薄の馬にとって適したコースや距離である
  • 1番人気が飛びやすい条件に合致している

以上3つの条件に該当しているレースであれば大穴になる可能性があります。
ただし可能性があるというだけで、実際のレース結果はレースが終わってみなければ誰にも分かりません。

様々な困難を乗り越えて見事大穴を的中させたときは喜びを爆発させてもらって大いに構いませんが、ただ一つ競馬の配当金は一時所得であり、50万円を超える一時所得については所得税が発生するという事だけは忘れないようにしてください。

このことを忘れて配当金をすべて使ってしまったり、年末調整を忘れる又は無視すると予想外の出費に苦しめられることになります。

  • この記事を書いた人

中森

競馬歴22年の中森です。 競馬だけで生活しています。 独自のリサーチと情報収集力で競馬予想サイトの真偽を見極めるコラムを執筆しております。
競馬予想に役立つような情報を発信中。

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