競馬の各賭け式ごとの適正な買い目点数とは？買い目を絞る方法も紹介

「せっかく的中したのにお金が増えるどころかマイナスになってしまった」という経験をした事がある人は案外多いのではないでしょうか。

当てたいという気持ちが強すぎるあまり、「適正な買い目」を超えて馬券を買ってしまっていると、いつまで経っても競馬で勝つ事はできません。
本記事では各賭け式ごとの適正な買い目を調査し、買い目を絞るための方法についても紹介します。

平均配当が多ければ多いほど適正な買い目点数は多くなる！

適正な買い目は平均配当が高くなればなるほど適正な買い目点数は多くなります。
これは各賭け式の全部の買い目がどれくらいあるのかを考えれば自ずと理解できるでしょう。

例えば単勝の買い目は最大でも18通りです。
一方で3連単の買い目は最大4,896通りにもなります。
同じ1点でも単勝と3連単では的中率がまるで異なります。

単勝ならば1点でも当たる可能性はありますが、3連単は1点買いではまず当たりません。
しかし平均配当を比較すると3連単の配当は単勝よりも遥かに高額です。

単勝18点買いをするとかなり高い格率で当たってもマイナスになりますが、3連単18点買い程度ならば当たってもマイナスになってしまうような事はまず無いでしょう。

適正な買い目点数は本命決着の配当を基準にすると良い

各賭け式毎に買い目点数も平均配当も異なるので、適正な買い目点数も賭け式ごとで異なります。
どのように適正な買い目点数を決めれば良いかですが、適正な買い目点数は「本命決着の配当」を基準にすると良いでしょう。

本命決着とは多くの人が予想した通りの結果になるレース、もっと分かりやすくいえば1番人気から3番人気までが全て3着以内に入るレースの事です。

各賭け式の本命配当をチェック

実際のレースを使って、各賭け式の適正な買い目点数を調べる事にしました。
前述の通り本命決着の配当がそのまま適正な買い目点数になるので、各賭け式ごとに1番人気決着となったレースを3つピックアップし、その3つの平均値を適正な買い目点数とします。

単勝

単勝一番人気の配当は120円、220円、130円でした。
この3つを平均すると配当は約150円です。
つまり単勝で必ず利益を出せる適正な買い目点数は1点という事になります。

複勝

一番人気の配当は100円、140円、140円でした。
この3つを平均すると配当は約120円です。
つまり複勝で必ず利益を出せる適正な買い目点数は1点という事になります。

ワイド

一番人気の配当は140円、210円、180円でした。
この3つを平均すると配当は約170円です。
つまりワイドで必ず利益を出せる適正な買い目点数は1点という事になります。

ただしワイドの場合は複数の的中を狙えるので、複数的中を狙うのであれば、必然的に2点以上購入しなければなりません。

枠連

一番人気の配当は630円、410円、420円でした。
この3つを平均すると配当は約480円です。
つまり枠連で必ず利益を出せる適正な買い目点数は4点という事になります。

馬連

一番人気の配当は570円、220円、1,010円でした。
この3つを平均すると配当は約600円です。
つまりで馬連必ず利益を出せる適正な買い目点数は6点という事になります。

馬単

一番人気の配当は1,270円、1,050円、410円でした。
この3つを平均すると配当は約910円です。
つまり馬単で必ず利益を出せる適正な買い目点数は9点という事になります。

3連複

一番人気の配当は1,100円、1,340円、740円でした。
この3つを平均すると配当は約1,000円です。
つまり3連複で必ず利益を出せる適正な買い目点数は10点という事になります。

3連単

一番人気の配当は2,720円、1,090円、2,200円でした。
この3つを平均すると配当は約2,000円です。
つまりで必ず利益を出せる適正な買い目点数は20点という事になります。

買い目を絞ることによるメリット

各賭け式における本命配当のオッズは以上のようになりました。
基本的には本命配当の金額を超えないように買い目を絞ることになります。
買い目を絞る事で以下のようなメリットを得る事ができます。

利益を増やすことができる

買い目を絞る事によって、馬券代はどんどん少なくなります。
馬券代が少なくなるという事は、そのレースでの出費を減らす事ができるので、的中した時の利益を増やせるというメリットがあります。
基本的にこのメリットを得るために買い目を絞っていくことになります。

1点当たりの金額を増やせる

選んだ買い目全てが同じような的中率という訳ではなく、買い目によっては「当たるか当たらないか分からないけど購入した」というものもあるでしょう。

もちろんその逆で、「この買い目はかなり当たる可能性が高いだろう」と予想したものもあるはずです。
買い目を絞って当初の予定以下の出費になった場合、お金を残しておくのもひとつの方法ですが、残ったお金を自信がある買い目の購入費用に充てるといった選択肢もあります。

もちろん外れてしまうとそのお金は失ってしまう事になりますが、見事に的中すれば本来の想定以上の配当金を得る事ができるでしょう。

トリガミを予防できる

点数を絞ることによって得られる最大のメリットは、トリガミを予防できるという点です。
トリガミとは、馬券代の方が配当金を上回ってしまって的中したのにも関わらず、トータルではマイナスになってしまう現象を指します。

特に的中させやすい鉄板レースの馬券を購入する際には最優先で注意しなければなりません。
しかし本命決着のオッズを超えないような点数で常に馬券を買うように心がければ理論上はトリガミの発生を完全に防ぐ事ができます。

点数を絞ることによるデメリット

点数を絞る事で利益を得やすくなったり、想定以上の利益を得るチャンスを自分で作り出す事ができたり、何より的中してもマイナスになってしまう事を予防できるというメリットがある事が分かりました。

これだけ見ると点数を絞る事は良い事ばかりのように思えますが、点数を絞ることによるデメリットもあります。
点数を絞れば絞るほど、理論上は的中率は下がってしまうのです。

理論上買い目を全部購入すれば的中率は100パーセントになりますが、3連単18頭立てを全通り購入すると489,600円にもなります。
これでは的中してもほぼ確実にトリガミになってしまうでしょう。
そのため点数を絞る必要があるのですが、点数を絞れば絞るほど買わない買い目が増えることになります。

ギリギリまで悩んで買わないと決めた買い目でレースが決着してしまった…というのは競馬の馬券を買っている人ならば誰もが通る道でしょう。
100パーセント防ぐ方法はありませんが、このような事には極力ならないように点数を絞らなければなりません。

買い目を絞るための方法

いくら点数を絞っても前述したように買わなかった買い目で決着してしまっては何の意味もありません。
したがって闇雲に点数を絞るのではなく、計画的に点数を絞る必要があります。
以下の2点は買い目点数を絞る際に特に心がけておいてほしい事なので、覚えるようにしてください。

レース選定を徹底する

買い目を的確に選ぶのも当てるためには重要ですが、それ以上に買い目を決める前段階である「レース選定」に時間をかけるようにしてください。
ついつい話題性や情報量の多い重賞レースでのみ勝負をしてしまいがちですが、情報量が多いからといってそのレースが当てやすいとは限りません。

むしろ重賞レース、特にG3は出走馬の実力が拮抗していますし、本命の馬もそこまで信用できないため荒れる事が多く、実はとても予想が難しいレースのひとつです。

重賞よりも実力差がはっきりしていて買い目を絞りやすいレースは必ずあるので、すべてのレースの出走馬を組まなくチェックして本当に買い目を絞りやすいレースを見つけられるようになりましょう。

色々な馬券を買わない

ひとつのレースで複数の馬券を買う事は可能です。
馬単と馬連、ワイドなどを組み合わせて購入する買い方もありますし、複数の馬券が的中すればその分大きな利益も期待できます。

しかし色々な馬券を買えばそれだけ馬券代は増える事になるので外れた時のダメージが大きいですし、トリガミになるかどうかの確認もややこしくなってしまいます。
したがってできるだけ点数を絞って勝負したいのであれば、ひとつのレースではひとつの賭け式に限定しておくのが無難です。

予算内に収まるようにお金の管理は徹底しよう

買い目を絞る前に、ギャンブルをするのであればお金の管理は徹底しておかなければなりません。
特に近年はネットで馬券を購入するのが主流になっているため、お金が減っている感覚という実感が湧きづらいですし、何よりいつでも何処でも馬券を買えるので油断するとあっという間に大金を失う事になってしまいます。

最低限自分がいくら使っていくら増えたかくらいは毎レース把握するようにしましょう。
それができないのであれば競馬をはじめとしたギャンブルはやめておいた方が良いでしょう。

お金の管理ができない人は高い格率でギャンブル依存症になり、自己破産という最悪の結果にもなりかねません。

まとめ

競馬の馬券を購入する上で避けたい事のひとつに「トリガミ」があります。
トリガミとは馬券代が配当金を上回る現象で、毎回トリガミだといつまで経っても競馬で勝つ事はできません。
トリガミは適正な買い目点数を知り、その金額を超えないようにする事で予防できます。

それぞれの賭け式の適正な買い目点数については具体的に紹介しているので参考にしてみてください。
その上で買い目を絞るには、まずレースの選定がとても重要になります。

各馬の比較がしやすいレースであれば、買わない買い目をすぐに決める事ができるので、買い目も絞りやすくなるでしょう。
そして、買い目を絞る事を意識するならひとつのレースで色々な賭け式の馬券を買うのではなく、ひとつの賭け式に限定するようにする事を推奨します。

最後に今回適正な買い目点数を調べていて気づいた点があります。
単勝や複勝、ワイドについては1番人気のレースをすぐに見つけることができましたが、それ以降の馬券についてはかなり探さなければ1番人気のレースを見つけることができませんでした。

つまり、単勝、複勝、ワイド以外の馬券では1番人気決着になることは思っているよりも少ないと思っておいたほうがよいでしょう。
したがって、今回導き出された適正な買い目点数を多少オーバーしても利益が出る可能性はかなり高いです。