三連単フォーメーションを分かりやすく解説！初心者におすすめ10点1000円の買い方を紹介

競馬で初めて買う馬券の種類って何でしょうか?
ベテランの競馬ファンは競馬初心者に、初めは当たりやすい単勝や複勝、馬連・ワイドを勧めると思います。

そして初心者が競馬に少し慣れてくると、配当がより高い馬券があることが分かってきます。
その中でも三連単は圧倒的に配当が高く、自分もいつかは当ててみたいと思うのです。

しかし三連単はよく分からないまま馬券を買ってもそう当たるものではなく、どんどんお金が減っていくことになるので注意が必要です。

またマークカードで購入する際に買い目を1点1点マークしていては、時間が掛かり過ぎるし間違いが起こりやすくなります。
そこで流しやフォーメーション、ボックスといった買い方がありますが、初心者には具体的にどういうものなのか分かりにくいですよね。

この記事は三連単をフォーメーションで買う方法を解説します。
また初心者におすすめの10点1000円の買い方も合わせて紹介します。

三連単フォーメーションとは？

競馬初心者にとって最初の壁になるのは、三連単をどのように買ったらいいのかということだと思います。
フォーメーション・ボックスとは、一体どのような買い方なのかと悩みますよね。
そこでまずはじめに三連単とフォーメーションをそれぞれ詳しく解説します。

三連単とは？

三連単は1着・2着・3着を着順通りに当てる馬券です。
競馬は1着を正確に当てるだけでも難しいのに、それを3着まで当てるなんて無理だと初心者は思うでしょう。

18頭フルゲートの出走とすると、単勝の的中率は1/18で5.56％となります。
一方三連単は全ての組み合わせは4896通りもあり、的中率は1/4896で0.02％です。

これだけ見ると三連単は、買う前からはずれそうな気がしますね。
そんな的中率が低い馬券は売れないだろうと思いますが、2022年の馬券の種類別売上を見ると、三連単は全体の29％で堂々の第1位なのです。
売上の1/3近くが三連単と考えるとすごい割合ですよね。

大きな理由としては配当が高いということが挙げられます。
単勝の配当中央値が約490円であるのに対して、三連単は約29,000円にもなるのです。
ここまで違うと、三連単で大きく当ててみたいと思う競馬ファンが多いのも分かりますね。

フォーメーションとは？

フォーメーションは、1着馬・2着馬・3着馬をそれぞれ1頭以上選択して、購入可能な組み合わせの全てを購入する投票方法です。

競馬初心者がJRAで初めて馬券を購入するときは、緑の基本マークカードを使うと思います。
これは買い目1点につき1行を使うもので、買い目が少ないときはこれで十分です。

しかし三連単はハイリスクハイリターンの馬券なので、より多くの買い目を買うことになります。
そこで赤のフォーメーション・ボックスのマークカードを使うと便利です。
表裏になっていてそれぞれフォーメーションとボックスに分かれています。

フォーメーションの面を使うやり方を見ていきましょう。
まず左側の場名・レース番号・式別をチェックします。

そして1着・2着・3着の欄に必要な馬番をチェックし、1点当たりの金額、単位にチェックを入れれば完了です。
この赤のマークカードなら、何点の買い目になろうと1枚で済むので楽に購入できます。

注意点としては、全ての組み合わせが同じ掛け金になることです。
そのためある組み合わせは100円、別の組み合わせはより当たりそうだから200円にしたい場合は、別のカードに記入するようにしてください。

三連単フォーメーションのメリット・デメリット

当てるのが難しいけど配当が高い三連単ですが、フォーメーションで買う際のメリット・デメリットは何でしょうか？

三連単フォーメーションのメリット・デメリットを理解していると買い方が慎重になり、当たる確率も高くなっていくと考えられます。
それではメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。

三連単フォーメーションのメリットは？

三連単フォーメーションのメリットは、買い目を絞り込めることです。
三連単の組み合わせは10頭の出走でも720通りもあり、買い方を工夫しないとすごい点数になってしまいます。

フォーメーションなら1着・2着・3着をそれぞれ数頭ずつ指定できるので、思ったように買い目点数を調整することができます。
三連単はフォーメーションで買い目を絞って、賢く買うようにしましょう。

三連単フォーメーションのデメリットは？

三連単フォーメーションのデメリットは、着順によって買い目を絞っているため的中率が下がるということです。

例えば1着に1番、2着に2番、3着に3番・4番・5番とどの馬も着順で重複せずに買うとします。
そうすると2着に指定した2番の馬が1着になっても3着になっても、その馬券ははずれになります。
買い目点数は絞れて余計な出費は押さえられるのですが、逆に言うとなかなか当たりにくくなってしまうのです。

このように三連単フォーメーションは、レースによって着順の馬番設定を細かく変えていく必要があるということになります。

三連単ボックスとの違いは？

フォーメーションと似たような買い方の一つにボックスがあります。
ボックスとは、選択した馬番の組み合わせすべてを同一金額で購入する方法です。

フォーメーションで1着に1番、2着に2番、3着に3番・4番で選択したとします。
その際の買い目は次のようになり、点数はわずか2点です。

1→2→3

1→2→4

ところがこれをボックスで買うと点数は一気に増えて、24点となります。
しかし点数は多くなりますが、的中率が高くなるのと高配当になる可能性があります。

ボックスで買うと、3番・4番が1着・2着になり1番が3着になっても当たりです。
これがフォーメーションでは着順の指定が違うので、はずれとなってしまいます。

このようにボックスは比較的当たりやすいのがメリットですが、投資金額が一気に増えてしまうというデメリットも大きいです。
フォーメーションとボックスは、レースによってうまく使い分けるのが良いようです。

三連単フォーメーションの買い目点数の計算方法は？

三連単フォーメーションのマークカードを記入していて、この馬券代は一体いくらになるのか分からなくなることがあります。
むやみに馬番のチェックを増やすと、ものすごい金額になるので注意が必要です。

そこでJRAのホームページで、三連単フォーメーションの買い目点数を計算してくれるツールを紹介します。
JRAホームページトップ画面上のメニューから「馬券・JRA-UMACA」を選択します。

そして「はじめての方へ」の欄にある「フォーメーション組合せ数計算」を選択すると、計算ツールが表示されます。
計算ツールに1着・2着・3着になる馬を何頭選んだか、チェックを入れましょう。

その際に同じ馬を1着にも2着にも選択した場合は、1着でチェックした真下にチェックを入れます。
2頭の馬を1着・2着両方、3頭の馬を3着のみで設定した場合のチェックの入れ方は次のようになります。

馬番	1	2	3	4	5
1着	☑	☑
2着	☑	☑
3着			☑	☑	☑

またどの馬も重複しない場合は次のようにチェックを入れます。

馬番	1	2	3	4	5
1着	☑
2着		☑
3着			☑	☑	☑

そうすると買い目はそれぞれ上の表で6点、下の表で3点ということが表示されます。
マークカードに記入する前にこの作業をすると、自分の買いたい金額に調整できて便利ですよ。
ぜひJRAの便利な計算ツールを試してみてください。

三連単フォーメーションのおすすめ10点1000円戦法

三連単フォーメーションのメリットである買い目点数を絞り込みながら、的中率を上げる買い方を見ていきましょう。
初心者におすすめの三連単フォーメーションは、10点1000円での購入方法です。

お財布にも優しく高配当の可能性もあるので、楽しみが広がりますね。
この戦法はレースに出走する馬の実力差によって3パターンに分けられるので、実際のレースに照らし合わせて分かりやすく解説していきます。

軸1頭の時の1－2－6戦法

軸になる馬が1頭の場合は、1－2－6のフォーメーションをおすすめします。
1着はこの馬で決まりだなというような、圧倒的1番人気の馬がいる時に使います。
この時の買い目を表にすると次のようになります。

馬番	1	2	3	4	5	6	7
1着	☑
2着		☑	☑
3着		☑	☑	☑	☑	☑	☑

軸が1頭なので1着で固定し、2着・3着になる馬を2頭・3着のみになる馬を4頭、それぞれ設定します。
1着は固いので、2着・3着を厚めに設定する買い方です。
この戦法が有効な例として、2022年の有馬記念を振り返ってみましょう。

このレースは3歳馬イクイノックスが1番人気で1着、2着が6番人気のボルドグフーシュ、3着が3番人気ジェラルディーナでした。
イクイノックスは天皇賞（秋）で古馬を撃破して、堂々と有馬記念に挑んできました。
1着に固定しても、十分に期待に応えてくれると考えられますね。

2着のボルドグフーシュは、菊花賞2着から調子を上げての参戦でした。
1着は難しくても2着になる可能性は十分にあったため、2着・3着になる馬の1頭とします。
2着・3着になる馬のもう1頭に惨敗したタイトルホルダーを選んだとしても、3着のみになる馬の1頭にジェラルディーナを選べば馬券は当たります。

そしてこの時の三連単の配当は9740円でした。
1000円が9740円になるのですから、大勝利と言っていいでしょう。
このように1頭だけ強い馬がいる時は、1－2－6戦法を試してみてください。

軸2頭の時の2－2－5戦法

次に2頭の強い馬がいて、どちらが1着になってもおかしくない場合の戦法です。
2頭の強い馬がいる場合は、その2頭のどちらが1着・2着になっても的中する2－2－5戦法をおすすめします。
このときの買い目を表にすると次のようになります。

馬番	1	2	3	4	5	6	7
1着	☑	☑
2着	☑	☑
3着			☑	☑	☑	☑	☑

この戦法が有効な例は、2022年のジャパンカップが挙げられます。
このレースは天皇賞（秋）は5着と敗れましたが、調子を上げてきたダービー馬シャフヤールが1番人気となりました。

またステップレースの京都大章典を最速の上がりで圧勝した、ヴェラアズールも参戦してきました。
実績馬と上がり馬の激突で、どちらを軸馬として選ぶか難しい状況です。

そんなときはこの2－2－5戦法が有効で、どちらが1着2着になってもいいように設定します。
そうすると1着2着はボックス買いのようなものなので、レースを見ていても安心感がありますね。

結果は1着ヴェラアズール、2着シャフリヤール、そして3着に4番人気のヴェルトライゼンデが入って、三連単の配当は9850円でした。
強い2頭がいる時は、この2－2－5戦法を利用してみてください。

実力伯仲の時の2－3－3戦法

実力が伯仲している時はボックス買いが有効ですが、フォーメーションで買い目点数を少なくする戦法を紹介します。
実力伯仲の時は変則的な2－3－3戦法をおすすめします。
まずは買い目表を見てください。

馬番	1	2	3	4	5
1着	☑	☑
2着	☑	☑	☑
3着			☑	☑	☑

この戦法のポイントは2着を3頭にして、その3頭目は3着でもいいとしていることです。
3番手の馬に着順の幅を持たせていることにより、買い目点数を押さえながら的中率を上げるようにしています。

この戦法が有効な例は2022年の東京優駿です。
この年の東京優駿は、皐月賞の上位組であるジオグリフ・イクイノックス・ドウデュース・ダノンベルーガの人気が割れていました。
どの馬にも決め手が欠けていたと言えるかもしれません。

それでも1着・2着になる馬、2着・3着になる馬、3着になる馬というグループに分けます。
追い切りが抜群だった2頭、ドウデュース・イクイノックスを1着・2着のグループにします。

そして東京コースの走りの良さから、結果的に1番人気になったダノンベルーガが2着・3着のグループです。
そしてジオグリフ・アスクビクターモア・プラダリアを3着のグループにします。
結果は1着ドウデュース・2着イクイノックス・3着アスクビクターモアで三連単の配当は15,770円でした。

この戦法の大事なところは、実力伯仲でも先ほどの3つのグループに分けることです。
そうすることで買い目点数を絞り込むことができます。
以上ご紹介した3つの戦法をレースに当てはめて、自分自身のオリジナルの予想を作りあげてください。

三連単フォーメーションのまとめ

この記事は三連単フォーメーションについて解説してきました。
この記事をまとめると次のようになります。

10点1000円の戦法を3つご紹介してきましたが、これらは1000円の投資でそこそこの配当が期待できます。
そして自分自身で絞り込んで買う馬券なので、当たった時の満足度が違います。
やはり馬券は、自分で考えて買ったものがいいですね。

また10点1000円になる買い方はまだまだたくさんあります。
三連単フォーメーションに少し慣れてきたら、自分自身の戦法を考えてみてください。
そうすると競馬がもっともっと楽しくなっていきますよ。