競馬コラム

競馬の還元率を詳しく解説!還元率が低いと勝てないのかを徹底検証

競馬の還元率を詳しく解説!還元率が低いと勝てないのかを徹底検証

競馬で還元率というものをご存知でしょうか?
還元というと「利益還元セール」や「ポイント還元」など、お得なイメージが思い浮かびますね。

競馬の還元率はそれらとは少し違い、そして競馬ファンは馬券を買う時に還元率のことを考えることはあまりありません。
しかし競馬の還元率はとても重要で、これを知っているとどう馬券を買ったらいいのかのヒントになります。

そこでこの記事は、競馬の還元率についてわかりやすく解説します。
また還元率を知った上で、どのように馬券を買ったらいいのかも徹底検証します。

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競馬の還元率とは?

競馬の還元率とは?

競馬の還元率とは、購入された馬券種ごとの総額の内、払戻金に利用される額の割合のことを言います。
ここで競馬初心者の方は、少し驚かれたのではないでしょうか。

賭けた金額が当たった人にそのまま全額配当されると思っている人は、案外多い印象です。
しかし実際はそんなに簡単なことではありません。

還元率の対になる言葉として控除率というのがあります。
還元率と控除率の関係は購入された馬券の総額を100%とすると、還元率と控除率を足して100%になることです。
還元率が60%なら控除率は40%、80%なら20%ということになります。

例えば還元率が80%控除率が20%とします。
ある馬券種の購入総額が100万円の場合、80%の80万円が還元(払戻し)され、20%の20万円が控除されるのです。

このように馬券を購入した競馬ファンのお金は、初めに20万円が雲のように消えてなくなり(控除)、還元(払戻し)される80万円を奪い合うことになります。
つまり還元率(控除率)がある限り、競馬は普通にやっていては必ず負けると言ってもいいかもしれませんね。

控除されたお金はどこへ行くのかについては後ほど詳しく解説していきます。
次に、還元率の内容を見ていきましょう。

馬券種ごとの還元率を紹介

馬券種ごとの還元率を紹介

還元率は馬券種ごとに違いますが、どのくらいなのかを紹介します。
JRAにおける馬券種ごとの還元率は70%〜80%です。
これは平成26年6月7日以降適用されている還元率になります。

平成24年に競馬法が改正されて、競馬主催者は還元率を70〜80%の範囲で馬券の種類ごとに設定できるようになったことを受けてのものです。
JRAの馬券種ごとの還元率を一覧にしました。

券種 単勝 複勝 枠連 馬連 ワイド 馬単 3連複 3連単 WIN5
還元率 80.0 80.0 77.5 77.5 77.5 75.0 75.0 72.5 70.0

単勝や複勝のような的中率が高い馬券の方が、還元率が高くなっています。
一方3連単やWIN5のような配当金額が高い馬券は、低い還元率に設定されています。

このように還元率だけを考えると、単勝複勝の馬券を買う方が有利です。
しかし、馬券種ごとの販売金額をみると3連単が1位、3連複が2位になっています。
競馬はギャンブルでもある以上、配当が高い券種が人気になるのは分かる気がしますね。

地方競馬の還元率はJRAと比べてどうなのか?

地方競馬の還元率はJRAと比べてどうなのか?

次に地方競馬の還元率を見ていきます。
地方競馬の還元率は、馬券種によってJRAより少し低めに設定されています。

地方競馬の還元率は全国だいだい同じようなものなので、代表格である大井競馬のものを確認してみましょう。

券種 単勝 複勝 枠連 枠単 馬連 ワイド 馬単 3連複 3連単 重賞式
還元率 80.0 80.0 75.0 75.0 75.0 75.0 75.0 72.5 72.5 70.0

このように枠連・馬連・ワイド・3連複の4種馬券が、JRAより2.5%低い設定になっています。
例えば馬連の馬券が1,000万円分売れたとすると、還元額はJRAが775万円、大井競馬が750万円になります。

その差は25万円にもなり、この分が配当に振り分けられるかどうかはとても大きいと感じます。
こう見てくると、JRAで馬券を買う方がいいと思ってしまいますね。

世界の競馬の還元率

世界の競馬の還元率

日本の競馬の還元率は分かりましたが、ヨーロッパやアメリカなど世界の競馬の還元率はどうなのでしょうか?
世界の競馬の還元率は、日本とほぼ同じかやや高く設定されているようです。
代表的な国の還元率を一覧にしました。

国名・地名 アメリカ ドイツ イギリス フランス 香港
還元率 79.0 76.0 77.0 85.0 84.0

日本馬の悲願である凱旋門賞が行われるフランスは、85.0%と高い還元率のようです。
香港も84.0%と高い数字ですね。
これを見ると、JRAにはもう少し頑張ってもらいたいと思います。

ここで勘違いする人が意外と多いので、ひとつ注意点を挙げておきます。
凱旋門賞は日本でも馬券が発売されますが、これは独立プール方式で発売されるためいくら買っても現地のオッズに影響することはありません。
それは凱旋門賞といえども、日本のレースと同じ扱いでJRAが発売しているからです。

そのため還元率もJRAのものになるので、フランスの還元率は85.0%だと思って馬券を買い過ぎないように注意しましょう。

他のギャンブルの還元率は?

他のギャンブルの還元率は?

ここまで競馬のみの還元率を見てきましたが、他のギャンブルについてもご紹介します。
他のギャンブルと比べて競馬の還元率はちょうど真ん中くらいと言えます。
他の公営競技などの還元率を一覧にしました。

ギャンブル名 パチンコ 競艇 競輪 オートレース オンライン
カジノ
還元率 約85% 75% 75% 70% 約95%

この中でオンラインカジノの還元率が突出してますが、これはオンラインで運営できるため場所代が掛からないことが影響しているようです。

また上の表には入れませんでしたが、年末ジャンボなどでおなじみの宝くじは46%ほどと言われています。
あまりの還元率の低さにびっくりしてしまいますね。
しかも宝くじは数字を自分で選べるわけでもないのですから、競馬ファンからしたら納得がいきませんが人気は高いですね。

JRAはもう少し広報に力を入れて、年末ジャンボにつぎ込まれる資金の半分ほどを有馬記念に投資してもらえるように頑張ってみたらどうでしょうか。
有馬記念なら数字(馬番)を自分で選べて、レースを見るのも楽しいので意外と多くの人が乗り換えてくれるような気がします。

もう一つかなり昔にあったギャンブルを紹介します。
江戸時代には丁半と呼ばれる博打がありました。
時代劇でよくみるサイコロを振って「丁か半か」というあれですね。

鉄火場とも呼ばれたその筋の世界の賭け事なのに、テラ銭はわずか5分だったそうです。
還元率で言うと95%、なんと真っ当な商売だったのでしょう。
JRAや地方競馬の還元率も、せめてフランスの還元率85%を目指して欲しいですよね。

控除されたお金はどうなるのか?

控除されたお金はどうなるのか?

JRAの還元率が70~80%ということは、控除率は20~30%です。
控除されたお金は一体どこにいってしまうのでしょうか?

JRAで控除されたお金は、国庫納付されるかJRAの運営費になります。
具体的には10%が国庫納付され、残りが運営費です。

そして運営費によって利益が出た場合は、その50%がさらに国庫納付されます。
また国庫納付されたお金は、畜産振興や社会福祉などに役立てられています。
なんだか馬券を買うだけで良い事をしているようですね。

馬券が当たってもハズレても控除される率は同じなので、どんどん馬券を買ってどんどん当てれば、社会貢献にも自分のためにもいいですね。

還元率が低いと勝てないのか?

還元率が低いと勝てないのか?

競馬をやっている人に「儲かってるの」と聞くと、「まあトントンくらいかな」という返事が多い印象です。
そしてそう言っている人のほとんどが、トータルでは大きく負けています。

人は勝った時の喜びの方が記憶に残りやすいようで、それだけを覚えていて「トントン」と言うようですね。
負けたことは記憶から消そうと、脳が勝手に判断するのでしょうか。

それを利用しようとしているのかは分かりませんが、JRAのネット投票システム即パットは、トータルの収支が分かりづらいようになっています。
自分で操作して見にいかないと、いくら負けたのかが分からないのです。
これは、馬券の購入意欲が下がるのを防ぐためではないかと思っています。
  
競馬の還元率は70〜80%です。
馬券代の20〜30%は自動的に控除されるわけですが、このように還元率が低いと勝てないのかを確認します。

競馬は還元率が低いので勝てない?

競馬は還元率が70〜80%なので、理論的には勝つことができないと言えます。
長い間馬券を平均的に買い続けていれば、理論上の収支は馬券代の70〜80%に落ち着くということになります。

しかしそれでも勝っている人はいますよね。
馬券の収益だけで生活をしている、馬券師と呼ばれている人たちがいるのも事実です。
そんなことからも、還元率が低い=勝てないという単純な公式ではないようですね。

競馬をやる人の何%がトータルで勝っているのか分かりませんが、ぜひ勝ち組に入ってみたいですよね。

どうすれば勝ち組になれるのか

20~30%の馬券代が控除される競馬ですが、それでも勝つために何をすればいいのかを見ていきましょう。
競馬で勝ち組になるためには、いろいろなことを限定するのが近道だと考えています。

それはいろいろなことを絞り込むと言い換えてもいいですね。
具体的に言うと馬券代・コース・レースの3つになりますが、それぞれを詳しく解説します。
   

1日に使う金額を同じにする

低い還元率に負けず勝ち組になるために限定することの1番目は、1日に使う金額を同じにすることです。
具体的には1日に1万円使う人は、毎回1万円しか使わないということです。

1日に1万円使う人は、その範囲で自分の馬券戦術があります。
1レースに3連単を何通り買うとかの決まりを自然と作っていて、それで勝負しているのです。

これがたまたま副収入があって、5万円を使える日があったらどうでしょうか。
5万円を使うとすると、これまで積み重ねてきた1日1万円の馬券戦術は全く役に立ちません。

5万円もあると思うと、あまり買ったことのない単勝につぎ込んでみたりしてしまうのです。
そしてほとんどの場合で失敗します。

このように1日に使う金額を変える時は、かなりの覚悟が必要ということになります。
慣れ親しんだ金額で、自分の戦術で馬券を買うようにしましょう。

得意のレースを作る

勝ち組になるために次にやることは、得意なレースを作ることです。
例えばダート1800m戦のプロになるというようなことです。

JRAの現役馬は8,000頭以上もいます。
これだけの馬の特徴を分析している時間はなかなか取れません。
そこでコースを限定して、研究する頭数を絞り込んでしまうのです。

ダートの中距離路線を歩む馬は、そんなに多くは居ないですよね。
その馬たちを徹底的に研究して、優劣をつけてしまいます。
そうしておいてパドックや返し馬で当日の状態を確認して馬券を買えば、的中率は大きく上がってきます。

どの距離・コースを得意にするかは、芝3,000mでも、ダート1,200mでもいいです。
しかし芝1,600mのように、対応する馬が多いものは研究の幅が広がりすぎるのであまりおすすめしません。
できれば頭数の少ないところを狙っていきましょう。

馬券を買わない

勝ち組になるためにすることの最後は、馬券を買わないことです。
それは全てのレースの馬券を買わないということではありません。
言い換えると、ここぞと思ったレース以外は馬券は買わないということです。

前述の得意なレース、ダート1,800m戦みたいなものは多くのお金を使って馬券を買います。
しかしそれ以外で軸が決められないレースは、おもいきって馬券を買わないようにしましょう。
競馬で馬券を買わないというのはけっこう辛いのですが、それでも勝ち組になるためには我慢します。

例えば1日1万円なら1レースに均等に1,000円使うのではなく、あるレースは見送り、あるレースはおもいきって買うようにメリハリをつけていきましょう。

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競馬の還元率のまとめ

この記事では競馬の還元率について解説してきました。
まとめると次のようになります。

ポイント

  • 競馬の還元率は馬券種の馬券総額に対する払戻金の割合
  • JRAの還元率は70~80%
  • 地方競馬の還元率は70~80%だが、JRAより低い馬券種もある
  • 世界の競馬の還元率はJRAと同じかやや高い
  • 他のギャンブルの還元率と比べて日本の競馬は中間くらい
  • JRAで控除されたお金は国庫納付か運営費となる
  • 競馬は還元率が低いので理論的には勝てない
  • 競馬で勝ち組になるには限定が必要
  • 限定①1日に使うお金を同じにする
  • 限定②得意なレースを作る
  • 限定③得意なレース以外は馬券を買わない

競馬の還元率をあまり意識する必要はないですが、頭の片隅に置いておくことは大事だと思います。
自分の馬券代の20~30%も取られてしまうのかと思うと、研究して取り返してやろうという意欲がわいて良い面もあるからです。

一方で控除されたものが畜産振興や社会福祉に使われていることを思うと、社会貢献ができているのだと優しい気持ちにもなりますね。
競馬の還元率を正しく理解して、当たる馬券を買うように頑張りましょう。

  • この記事を書いた人

中森

競馬歴22年の中森です。 競馬だけで生活しています。 独自のリサーチと情報収集力で競馬予想サイトの真偽を見極めるコラムを執筆しております。
競馬予想に役立つような情報を発信中。

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