「なにも気にせず競馬の賭けていたけど、競馬のオッズってどういう仕組みなんだろう?」
オッズと言えば、競馬では当たり前に見たり調べたりしていますが、意外とその仕組みや計算方法を知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、オッズの仕組みや計算方法について詳しくご紹介していきます。
この記事で分かること
- そもそもオッズとは何なのか?
- オッズの計算方法を知りたい
- 日本の競馬と海外の競馬のオッズには、違いがあるのか?
さらに、競馬で儲けている人が注目している「オッズの歪み」や、海外G1の開催がある度に話題になる「ブックメーカーのオッズ」についても言及しますので、ぜひ最後までお読みください。
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Contents
競馬のオッズは計算できる!?仕組みと計算方法をご紹介!
競馬の馬券を買ったことがない人でも、馬券の種類や人気によって配当金額が上下することを知っている人は多いですよね。
その配当金額を決定しているのが、まさにオッズです。
馬券を購入する人のほとんどがオッズを確認してから購入金額を決めたり、オッズによって馬券を購入するかしないかを判断するほど、競馬にとってオッズは大切なものです。
この項では、そんなオッズの基本的な知識や計算方法、また美味しい馬券に繋がるオッズの歪みについて解説していきます。
そもそも、競馬のオッズってなに?
競馬のオッズとは
馬券が的中した際の「概算払戻率」のことを指します。
簡単に言うと、購入した馬券が的中した際に、どのくらいの払戻し金額になるのかを「倍率」として表した数値です。
「オッズが低いという」ことは、それだけ多くの人が対象の馬券を購入しているという意味なので、払戻し金額は安くなります。
反対に「人気がない」ということは、対象の馬券を購入している人が少ないことを意味しており、払戻し金額は高くなります。
JRA(中央競馬)では100円から馬券購入が可能です。
例えば、オッズが10倍の馬券を100円買い、その馬券が的中したら1000円の払戻し金額になります。
また、中央競馬では、膨大な馬券の購入データを全てコンピューターで管理してオッズは割り出しています。
実は簡単!?オッズの計算方法
「では、オッズはどのように計算されて割り出されているのか?」
オッズは以下のように計算されています。
オッズの計算式
オッズ = 払戻し率(1 - 控除率)÷ 支持率
払戻し率とはJRAが馬券方式別に定めている控除率を差し引いた割合のことを言います。
実は、JRAでは馬券を購入した時点で、一定の割合を控除されて(差し引かれて)います。
現在の馬券方式別の控除率は以下になります。
単勝 | 20% |
---|---|
複勝 | 20% |
枠連 | 22.5% |
馬連 | 22.5% |
ワイド | 22.5% |
馬単 | 25% |
3連複 | 25% |
3連単 | 27.5% |
WIN5 | 30% |
この控除金制度は、JRAが競馬開催を存続させる為に設定されているもので、言わばJRAが胴元となり赤字にならないようにする為のルールです。
また、的中率の低い馬券(当たりにくい馬券)ほど、払戻し率は低くなっています。
次に支持率とはどういう割合なのか見ていきます。
支持率とは
全ての馬券が購入された数における、対象馬券の購入された割合のこと。
例えば、あなたがあるレースの馬連を購入したとします。
そのレースでは、合計1万枚の馬連の馬券が購入されていたとします。
その1万枚の中で、あなたの買った馬連と同様の組み合わせが2500枚売れていた際の支持率は以下のような計算になります。
支持率の計算式
2500(あなたが選んだ馬連と同様の組み合わせ)÷ 10000(馬連の総売り上げ)× 100 = 25%
では、実際にオッズの計算をしてみましょう。
今度は、あなたがあるレースの3連単の馬券を購入したとします。
このレースでは3連単の合計売り上げ数が6000万枚だったとします。
そのうち、あなたの購入した三連単と同様の組み合わせは1200万枚の売り上げでした。
これを先ほどのオッズ計算式「オッズ = 払戻率(1-控除率) ÷ 支持率」に当てはめると…。
ポイント
- 払い戻し率は⇒(1 - 27.5)=72.5%
- 支持率⇒1200万 ÷ 6000万 × 100 = 20%
- 最終的なオッズ⇒72.5 ÷ 20 = 3.625倍(小数点2位以下は切り捨て)
したがって、あなたの購入した三連単の馬券は3.6倍という計算になります。
競馬の勝ち組はここを見逃さない!オッズの歪みとは?
競馬で勝てる人はオッズにも敏感です。
「自分が購入した馬券に対して見合った配当金額があるのか?」を、ちゃんと確認してから馬券を購入します。
言わば、リスク管理の徹底です。
オッズを毎回チェックしていると、面白いことに気が付くことが出来ます。
例えば、「単勝では人気がある馬なのに他の馬券では人気がない」や「馬連より枠連の方がオッズが高い」などです。
これを「オッズの歪み」と呼び、競馬ではこのようなことが稀に発生します。
例えば、AとBという出走馬がいたとします。
単勝ではAが2倍で1番人気、Bが3.5倍で3番人気ですが、複勝ではAが1.8倍、Bは1.7番だとします。
この場合は、単勝人気が低い=実力馬のAの複勝がオッズの歪みによって美味しい馬券になります。
このようなことが起こる理由は、 単純にAの単勝が売れて複勝が盲点になっているケースや、Bは1着になると思われていないけど3着以内に入線する可能性が高いと思っている人が多い、などが考えられます。
また、特に頻繁に発生するケースとして枠連のゾロ目があげられます。
2頭枠の枠連のゾロ目と、その同枠の2頭の馬連を購入するのは買い目は違えど、同じ馬の組み合わせを購入してしていることになります。
しかし、枠連のゾロ目の方がオッズが高いケースがあります。
通常、馬連より枠連の方が的中確率が高い分、オッズは低いです。
しかし、馬連より枠連のほうが全体の購入数が少ないこともあり、枠連のゾロ目を購入する人が少なく、このようなオッズの歪みが生じます。
オッズの歪みは売り上げが少なく、購入の買い目が偏った場合に発生する確率が高くなります。
したがって、売り上げが少ない地方競馬、とくにローカル地方競馬の平場では頻繁に発生します。
オッズの歪みとは異なりますが、1人の人が大金で馬券購入すると一気にオッズが変動することも地方競馬ではよくある話です。
また、馬券の種類が増えた影響で、元々購入者が少ない複勝などでもオッズの歪みが発生しやすくなっています。
その他にも、応援馬券が増えるG1レースも狙い目です。
複勝で160倍!?歴代の過去最高オッズは?
オッズのことを学び始めると、「過去最高のオッズはどのくらいなのか?」が気になってきますよね。
そこでこの項では、これまでの歴代最高オッズを馬券別でご紹介してきます。
もちろん、WIN5や三連単などの高配当が頻繁にでる馬券は歴代最高数値を更新する度に、ニュースなどで話題に上がるのですが、元々配当の安い複勝やワイドでも驚くようなオッズが記録されています。
また、JRAに限らず地方競馬での最高オッズもご紹介しますので、是非チェックしてくださいね。
競馬の歴代最高オッズを馬券別で紹介します!
JRAの馬券別での歴代最高オッズは以下のようになります。
単勝 | 569.4倍 |
---|---|
複勝 | 161.1倍 |
枠連 | 1234.1倍 |
馬連 | 14986.6倍 |
ワイド | 1290倍 |
3連複 | 69526倍 |
3連単 | 298329.5倍 |
三連単の過去最高オッズは、2012年8月4日の新潟競馬場で開催されたメイクデビュー(新馬戦)でした。
結果は14番人気馬が1着。2着は同着で12番人気馬と10番人気馬となり、この組み合わせは4080通り中3850番人気でした。
もちろん当時、競馬ファンの間ではかなり話題に上がりましたが、「こんな馬券、絶対買えない」と言う意見がほとんどでした。
しかし、単勝や複勝でも荒れる時は荒れます。
161.1倍を複勝馬券で付けたレースは、2010年福島競馬場で開催された3歳未勝利戦。
16頭中16番人気馬のヴィヴィアンが3着に入線しました。
また、単勝の過去最高オッズ569.4倍をつけたレースでも、勝ったリバティーホールは16頭中16番人気でした。
両レースとも最低人気馬であるものの、1/16の確率で選択が可能です。
ですので、荒れる条件が揃ったなどは人気度返しで、複勝や単勝馬券を買ってみるのも面白いですね。
100円が5億円に!?WIN5の歴代最高オッズ
続いて、WIN5の歴代最高オッズです。
WIN5は指定された5レースの1着馬を全て当てる馬券ですので、その最高額も規格外です。
これまでに最も高いオッズを記録したのは、2021年3月14日のWIN5で、5544460.6倍です。
驚くことに、払戻し金額は5億円以上になります。
この時の対象5レースの人気は、4番人気 - 4番人気 - 10番人気 - 8番人気 - 3番人気の順で、的中はわずかに1票のみ。
どんな人が的中し、その後どうような生活をされているのか、とても気になるところですね。
JRAよりチャンスがある!?地方競馬の歴代最高オッズ
続いてJRAからは少し離れて、地方競馬での馬券別歴代最高オッズを見ていきましょう。
JRA主催の中央競馬と異なり、地方競馬の主催は各自治体になります。
最近では地方交流競争も各段に増加し地方競馬も盛り上がってますが、JRAと比較すると出走馬のレベル、馬券の売り上げや観客数は、かなり差があります。
単勝 | 2057.6倍 |
---|---|
複勝 | 751.8倍 |
枠連 | 2588.4倍 |
馬連 | 5367.5倍 |
馬単 | 33086.1倍 |
ワイド | 2866.2倍 |
3連複 | 54707.3倍 |
3連単 | 266931.2倍 |
上記のデータから、JRAの過去最高オッズと比較すると、三連複と三連単以外は地方競馬の方が高いことが分かります。
地方競馬はレースの出走馬のレベルの差が激しく、あきらかに消せる(遅い)馬が数頭いるレースもあります。
また、コースの形状も小回りやコーナーが急な競馬場も多く、前残りが基本です。
このような顕著な傾向がある上にJRAより高い最高オッズであることは、馬券を買う側にとってはかなりプラスな情報ですね。
競馬で儲けることだけを考えると、JRAではなく地方競馬の馬券を購入することの方が効率が良いのかもしれません。
日本との違いはある?海外競馬のオッズの仕組み
続いて、海外競馬のオッズについても解説していきます。
最近では、海外のG1レースを日本国内で購入することも当たり前の時代になりました。
しかし、海外競馬のオッズと日本競馬のオッズは大きく違うことを、どれほどの方がご存じでしょうか。
海外競馬のオッズは基本的には、「ブックメーカー」という競馬だけではなく多義に渡るものを賭けの対象としたサービスでのオッズになります。
一方、海外競馬を日本国内(JRA)で購入する際はJRA独自のオッズになります。
この項では、この2つの違いについて詳しく解説していきます。
さらに、まだブックメーカーが主流になっていない今だからこそ、海外競馬で儲けるチャンスがあることについても言及しています。
「競馬で大きく儲けたい」、「今までの負けを取り返したい」と思われている人は、ぜひ参考にしてください。
海外競馬のオッズの仕組みとは?
一般的に日本から海外競馬の馬券を購入しようとすると、JRAで発売されている馬券を購入する人がほとんどです。
JRAを介して海外競馬の馬券を買う際のオッズは、日本国内で馬券を購入する人に向けたJRA独自のオッズです。
このJRAで購入する方法以外に海外競馬を購入したい人は、ブックメーカーを利用することで可能になります。
ブックメーカーとは
欧米における「賭け屋」のことを言い、賭け事を専門にしたサービスを提供しています。
また、ブックメーカーを営む団体は数多く存在し、その団体により賭けられる種類やボーナス(サイト登録や入金すると貰えるお試し金のようなもの)も異なってきます。
「欧米人は賭け事が好き」とよく言われるように、欧米では賭け事は文化の1つです。
その根拠として、賭けの対象は競馬などのギャンブルだけでなく、あらゆるスポーツ、大統領選挙、グラミー賞など、とにかく賭けられるものは全て賭けの対象となっています。
その中には、日本では馴染みのないドックランやラクダレース、また相撲も賭けの対象に含まれている場合もあります。
日本とブックメーカーのオッズの違いとは?
JRAを介して海外競馬のレースを買う時の一番のポイントは、「JRA独自オッズである」という点を理解しておくことです。
JRA公式でも「独立プール方式のため、日本国内独自のオッズとなります。」と正式に記載されています。
このことを簡単に説明すると、海外競馬であっても特別なオッズルールはなく、JRAで購入された票数から算出されたオッズということになります。
勘の良い人ならお分かりだと思いますが、日本人が購入する馬=日本馬が人気になりやすい傾向にあります。
一方、ブックメーカーのオッズは、欧米馬の実力や実績を踏まえた、いわゆる通常の実力に添ったオッズに近いものになります。
JRAで開催されている通常のレースと同じように、人気がある=勝つ確率が高い馬と考えられます。
ブックメーカーの大きな特徴として、日本の競馬のようにレース後にオッズが確定するのではなく、レース前にオッズが確定している固定オッズがほとんどです。
今がチャンス!?海外競馬が勝ちやすい理由
お伝えしたように、海外競馬を日本で買う場合は多くの方がJRAのネット投票を利用して購入します。
しかし、これでは日本馬が人気になる傾向が非常に高いです。
反対にブックメーカーは、実力に比例したオッズになっている。
このことから、ブックメーカーとJRAのオッズを見比べて、美味しい馬を見つけることが可能です。
どういうことかと言うと、国内(JRA)のオッズは日本馬が実力以上の評価がされやすいのでオッズは下がる傾向にあります。
それは、実力のある外国馬のオッズが上がるという意味でもあります。
次に、ブックメーカーのオッズから外国馬の実力を想定します。
ブックメーカーのオッズは、外国馬の実力や実績を踏まえたオッズになっている可能性が高い(日本でJRAのレースを買う時と同じ状況)ですから、ブックメーカーでは人気があるけれど日本(JRA)では過小評価されている馬を簡単に見つけることが出来ます。
逆に、ブックメーカー側も日本馬の情報が希薄な可能性もあるので、日本馬が欧米のレースで勝てそうだと思うのであれば、ブックメーカーで日本馬を買うという選択も可能です。
競馬で勝つには、いかに勝てる時に多く儲け、ハズレた時に少なく負けるかがポイントです。
ですので、競馬で勝っている人は、このような美味しい場面を逃さずに回収率を上げています。
工夫次第では、想定以上の高額配当になる可能性が大いにある方法ですし、ブックメーカーで馬券を購入することが主流でない今だからこそ、活かせるテクニックでもあります。
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まとめ
今回の記事では、オッズの仕組みや計算方法をお伝えしました。
しかし一番大事なのは、そのオッズから見えてくる、「勝てる可能性が上がるポイント」を見つけることです。
海外競馬を例に上げると、詳細が分かりづらい外国馬は、なんとなく強い馬、なんとなく弱い馬という情報だけで馬券を買っている人がとても多いです。
ジャパンカップに来る外国馬ですら、競馬番組のなんとなくの情報で判断してしまいがちですよね。
だからこそ、そこにチャンスがあります。
オッズの歪みでもそうです。
みんな馬連を購入するんだろうな、という視点が持てれば自然と枠連のゾロ目を購入して見ようと思い立ちます。
競馬で勝てる人は、このような目線を持っている人達です。
皆さんも、この記事を少しでも参考にしてもらって、競馬の勝ち組に近づきましょう。