競馬の基礎知識

競馬でいう「ガミる」の語源と原因を突き止め、その防止法もご紹介!

競馬でいう「ガミる」の語源と原因を突き止め、その防止法もご紹介!

競馬場や場外馬券売場に行くと、ファンの口からこんな言葉がよく飛び交います。
「また、このレースでガミっちゃったよ!」
「オレはトリガミで失敗しちゃった…」

この「ガミる」「トリガミ」という言葉は、いったいどういう意味があるのでしょうか?
また、その語源はいったい何なのでしょうか?

文脈だけで判断するならば、馬券を取り逃した、的中できなかったと判断が付きそうですが、競馬ファンの専門用語として自然と定着しているものの、意味合いや語源は謎のまま。

今回はその「ガミる」「トリガミ」の語源、原因、具体的な意味合いについて解説するとともに、「ガミる」「トリガミ」を防ぐための方法についてもご紹介します。

どうせ馬券を買うのならば、勝って1円でも多く儲けて帰りたいものです。
そのために、どうしたらいいかということを勉強しましょう。
どうか最後までお付き合いください!

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「ガミる」「トリガミ」その語源は?

「ガミる」「トリガミ」その語源は?

最初に「ガミる」「トリガミ」の語源について説明します。
もとは「粋が身を食う(すいがみをくう)」ということわざが語源であり、芸者や遊女などの色街事情に詳しい人は、ついつい深入りして、やがて身を破滅させるという意味だそうです。

それから転じて、馬券を買い続けてもなかなか的中しないと、どんどん資産を減らすことになって、やがて身の破滅を招くという意味で「ガミる」と言われるようになりました。

また「トリガミ」についてですが、こちらは「馬券を取った(的中させた)のにガミった(マイナス決算だった)」ということから生まれた言葉です。
これらはみな、競馬だけでなく、競輪・競艇・オートレースなど、すべてのギャンブルで使われており、もはや公営競技の共通語と化しています。

こうして「ガミった」「トリガミ」などと、レースを見る度に口にするのも悲しいものがありますので、馬券を買いすぎて出費が余計に嵩み、大赤字にならないようにしたいですね。
馬券は買いすぎず程々に楽しむようにしましょう。

「ガミる」には原因がある。その理由を突き止める!

「ガミる」には原因がある。その理由を突き止める!

「下手な鉄砲も数撃てば当たる」とよく言われます。
たしかに5頭立てレースの場合、すべての馬の単勝を買えば500円で済みますし、3連複の全通りを買えば1,000円で済むので、倍率によっては黒字決算に持ち込むことができるでしょう。

しかし、そんなレースは年に数回もありませんし、すべてのレースで毎回同じように全通りの馬券や出走馬すべての単勝など買えたものではありません。
だからほかのレースも買うことになるのですが、そうして馬券を買っていると、次から次へと軍資金が消えてしまい、やがてガミって文無し…というのがオチです。

ではどうして、なかなか馬券って的中しないのでしょうか?
考えられるだけの原因を挙げてみます。

多くのレースに手を出しすぎる

中央競馬なら多くて1日3競馬場36レースに参戦する機会があります。
しかしすべてのレースを的中させることは至難の業ですし、そもそも確固たる軸馬が存在して的中させやすいレースもあれば、反対にそうでないレースもあります。

1日36レースもあれば、すべてのレースが勝負レースとなるわけではありません。
馬券に参加すべきレースもあれば、手を出さずに様子見を決め込むべきレースもあります。

狙いを絞らずに、あれこれ多くのレースに手を出していると、当然のことながら軍資金不足を招く上に、的中しなかったときは赤字額の幅を拡大させるだけです。

何でもかんでも馬券を買っておけば、いつかは的中するというものでもありません。
闇雲にレースに参加することは、絶対に控えましょう。

買い目が多すぎる

例えば、軸が鉄板で堅いレースの場合。
軸はもう決まっているし、あとは紐馬をどうするかというときに、とにかく的中させたいという思いに駆られて、あれもこれもと馬券を買ってしまいがちです。

そうなると必然的に馬券の買い目が増えてしまい、仮に的中させたとしても、投じた金額よりも払い戻された金額が少なかった場合、「トリガミ」で赤字となってしまいます。

また、軸が不在で難解なレースの場合。
軸が決まっておらず、ほかの馬にも勝つ可能性があることから、的中させて高配当を得たいと考えて、やはり馬券の買い目が増えてしまいがちです。

これで馬券を的中させても結局「トリガミ」で終わり赤字、最悪全然的中しなかった場合は、赤字以上に精神的なショックも重なります。

そもそも軸馬が不在で難解なレースなどは、当たるかどうかもわからないあやふやなレースなのですから、軍資金をドブに捨てないためにも、手を出すこと自体控えるべきでしょう。

当てにくい馬券を買っている

高配当に目がくらむと、つい3連複とか3連単といった高額配当が狙える馬券に手を出しがちですが、これも「ガミる」大きな要因の一つです。

仮に高配当を的中させたとしても、そこに至るまでに馬券を何通りも買っているはずですし、そもそも3連複や3連単の高配当馬券を1,2点で的中させることは至難の業と言えます。
そうして馬券が的中しなかったら、賭け金がすべてパーになりますし、仮に的中させても配当金が安かったら「トリガミ」になって大損することになるでしょう。

特に1着から3着まで着順通りに当てる3連単は一番難しい馬券で、だからこそ配当金も高くなるのですが、予想が難解なレースで当てにくい馬券を無理に買うのは得策とは言えません。
まずは自分が当てやすいと考える券種を買うのが良いでしょう。

均一に馬券を買っている

馬券を買う際に、人気の買い目と穴っぽい買い目、双方を買うパターンが多いかと思います。
しかしこれらすべてを同じ賭け金で買っていては、当然のことながらプラス計上に持ち込むことは難しいでしょう。
例えば、こんなケースです。

均一に馬券を買っている例

人気どころと穴どころの買い目が混じっておりますが、これら7点の買い目をすべて100円ずつ買った場合、仮に1−8で成立したら、確実に赤字決算となります。

投資金額 700円 ー 配当金額 270円 = マイナス470円

また5−8で成立した場合、配当金額が740円となりますので、一応プラス40円で黒字とはなりますが、たった40円程度の儲けでは儲けとも言えず、勝った気はしないですよね。

このように、人気どころも穴どころも同じ賭け金で馬券を買っていては、儲けなど出るわけもなく、赤字で終わることは間違いありません。

同様にボックス馬券を買う際も、マークカードを塗るときは賭け金を同一金額にすることを要求されますから、倍率を考えて賭け金を設定しないと赤字決算となるでしょう。

「ガミ」らないためには、どうしたらいいか?

「ガミ」らないためには、どうしたらいいか?

ここまで「ガミる」原因を探ってきました。
ご覧いただいたとおり、「ガミる」には明確な原因があり、それはちょっとした対策で改善することが可能であると考えられます。

では、いったいどうしたら「ガミ」らないようになるのでしょうか。
これまで示してきた「ガミる」要因を踏まえて、その対策を示していきます。

参加するレースを厳選する

先述したように、1日最大3競馬場36レースもあるのですから、中には軸馬が存在して予想が比較的容易なレースもあれば、反対に予想が難解で取っ付きにくいレースも含まれています。

そのようなとき、予想が難解なレースに参加するよりかは、むしろ予想が比較的容易なレースに参加して、着実に利益を取りに行くのが普通でしょう。
予想が難しいレースに参加し、馬券が外れて赤字になったらヤケドするだけですから。

たしかに1日中競馬を見ていると、どうしても目移りして、すべてのレースの馬券を買いたくなるものですが、すべてのレースを的中させることはどだい無理な話。
それなら自分の自信のある、予想が比較的簡単なレースに参加して、なおかつ資金を厚めに配分して馬券を買ってみてはいかがでしょうか。

競馬場に行く前に、競馬新聞片手にその日の全レースの予想をすると思いますが、その際に「これは的中させられる」「これは当たりそう」というレースを選んでおきましょう。
そうしたレースをいくつか選んで、そのレースだけに参加するのです。

反対に「これは予想が難しそう」「これは的中させる自信がない」というレースについては、思い切って参加せずに見ているだけにしましょう。
競馬に勝つためには、時にはこうして「敢えてレースに参加しない」勇気を持つことも必要であると言えます。

買い目を絞るか、1点買いにする

競馬に勝つためには、ただ馬券を的中させるだけでなく、きちんと儲けを出して黒字に持ち込むことが必要です。
馬券を的中させることに汲々としていると、馬券の点数が多くなりすぎて、いざ的中させたとしても、投じた資金の総額次第では、マイナス収支になることが目に見えています。

作戦として、買い目を絞るか、場合によっては1点買いにすることを考えましょう。
これは王道中の王道ですが、「トリガミ」を防ぐためには、買い目を絞るのが一番です。

そのレースにいくら資金を投入できるか、そして自分が買おうとしている買い目に対して、いくら利益を生み出すことができるかによって、何点購入できるか決まるでしょう。
そうして効率的かつ計画的に馬券を購入することで、資金の無駄使いを防ぐことができる上に「トリガミ」も防ぐことができるはずです。

予想に自信がある場合は、1点買いにすることをおすすめします。
1点買いにすれば「トリガミ」になることは絶対にありえません。

反対に連勝馬券で買い目が絞りきれない場合は、単勝や複勝の1点買いもおすすめです。
「トリガミ」になる危険性がないのと、的中すればそれなりに利益を生み出せます。

また「1点で的中させた」という事実は、何点も馬券を買って的中させた時と比べても、その喜びと快感は到底比較になりません。
ただし複勝の場合は1倍台ということがよくありますので、賭け金は厚めにしておくことが必要ですが…。

賭け金に強弱をつける

先述したように、本命サイドの買い目と穴サイドの買い目を同額で購入することは、本命サイドで決まった場合、儲けが出ることが期待できず、赤字決算につながります。
大事なことは、買い目の倍率にしたがって、賭け金の額を調整することです。

本命サイドの馬券には、穴サイドの馬券と比較して多少厚めに賭け金を設定しておきます。
こうすれば、よしんば本命サイドで決着したとしても利益を生み出せますし、「トリガミ」で赤字になることはありえません。

例えば、資金2,000円でレースに参加し、2倍台の馬券と10倍台の馬券をそれぞれ1,000円で購入したとして、もしも2倍台の馬券で決着したら、儲けはゼロで利益ナシになります。
それなら2倍台の馬券に1,500円を投じ、10倍台の馬券に500円を投じる形にすれば、どちらの馬券で決着しても、利益が出るというものです。

またボックス買いやフォーメーション買いの際でも、こうした方法は有効といえます。
ボックス買いやフォーメーション買いの場合、まとめて購入できるマークカードがあって便利ですが、一口あたりの賭け金の額を一律に決められてしまうデメリットがあるのが難点です。

そのため一つひとつ購入しなければならない面倒臭さがありますが、買い目ごとに賭け金を変えることができるので、「トリガミ」を防げるメリットがあります。
馬券の倍率に沿って賭け金を調整するなどのこうした工夫は、取り立てて難しいものではありませんので、利益を生みだすためにも、ぜひ励行していただきたいです。

当てやすい券種から狙う

あとは的中させることが簡単ではない馬券に手を出すのではなく、倍率は高くないかもしれませんが、比較的当てやすい券種から狙う方法もあります。

例えば、全部で36通りある枠番連勝は、購入点数が少ない分だけ当てやすいですし、100円ずつ買っても全部で3,600円ですから、他の券種と比較して手を出しやすいものです。

3連複や3連単、特に3連単などは着順どおりに予想しなければならず、その分だけ配当金は高くなっていますが、的中させることは容易ではありません。
それを考えれば、当てやすい券種から狙うことは、資金の無駄遣いを避けられるだけでなく、効率的に利益を確保することができると考えます。

当てやすさといえば、1着と2着のほかに、1着と3着、2着と3着の組み合わせを考える「ワイド」馬券も有効でしょう。
特に自分が上位に来ると考えている馬3〜4頭を選び出し、これをボックス馬券で購入すれば、うまくいけばワイド全通り的中ということもありえます。

配当額は枠番連勝や馬番連勝に比べてやや劣りますが、自分の予想した組み合わせが1着から3着までに入れば的中なのですから、3連複や3連単よりかはリスクが低くて安心です。
一発大穴的中で大勝利を狙う手もありますが、そのリスクを取らずに、手堅く勝負したい人にはおすすめでしょう。

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まとめ

以上「競馬でいう「ガミる」の語源と原因を突き止め、その防止法もご紹介!」について言及してきました。
今回の記事をまとめると、以下のとおりとなります。

当記事のまとめ

  • 「ガミる」とは遊女に入れあげた人が身を破滅させたことが語源。
  • 深入りさせると身の破滅を招く。馬券の買い過ぎには注意すべし。
  • 馬券の買いすぎは、的中してもマイナス収支になって「トリガミ」になる。
  • すべてのレースに参加しない。予想しやすいレースにだけ参加する。
  • 馬券は点数を買いすぎず、点数を絞った上で資金配分もよく考える。
  • 「トリガミ」防止のためには、1点買いをしてくのが有効。
  • 配当に目がくらんで難しい馬券を買おうとするな。当てやすい馬券こそ買うべし。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」(中国の思想書「論語」の一節より)とあるように、何事もやりすぎはダメで、ほどほどにしておくことが大事です。
馬券もこれと同じであり、やりすぎて資金がなくなり、自らの財産を食い潰すようなことがあってはいけません。

「まーた馬券がガミった!」などとブツブツ文句を言わないためにも、効率的かつ適度に馬券を買って、ほどよく儲けを出せるようにしたいですね。
そろそろ春のG1シリーズが始まりますが、馬券の買いすぎに気をつけながら、競馬を楽しんでいきましょう!

  • この記事を書いた人

中森

競馬歴22年の中森です。 競馬だけで生活しています。 独自のリサーチと情報収集力で競馬予想サイトの真偽を見極めるコラムを執筆しております。
競馬予想に役立つような情報を発信中。

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