競馬の3連単を全通り買ったらいくらかかる？何通りがいいのか・点数の計算について徹底検証！

競馬の3連単が当たると爽快な気分になりますよね。
配当も高いし、何より難しい馬券を当てたという満足感が大きいです。

そんなこともあってか3連単の売上は、馬券全体の30％ほどになり断トツで第1位です。
そして第2位には売上の20％ほどを占める3連複が入り、3連系の馬券だけで全体の半分ほどとなります。

3連単は1着2着3着を着順通りに当てる必要があるので、かなり難しい馬券でなかなか当たりません。
なんとか当てようすると買い目点数も多くなり、お金がどんどん減っていくのが特徴です。

そこで競馬ファンは誰でも一度は考えます。
3連単を全通り買ったらどうなるんだろう。

この記事は競馬の3連単を全通り買ったらいくらかかるのか、そして3連単は何通り買うのが一番いいのかについて徹底検証しました。
難解な3連単攻略のヒントを分かりやすく解説します。

3連単全通りを買ったらいくらかかるか計算してみた

3連単は1着2着3着を着順通り当てる必要があるため、どうしても買い目が多くなってしまうのがデメリットです。

例えば有力だと思われる馬を3頭まで絞り込めたとしても、その3頭の着順までは分からない時は多いと思います。
そんな時はボックスで買いますが、たった3頭でも買い目は6点になってしまうのです。

そして選んだ3頭のうちの1頭でも、4着以下になったらはずれです。
本当に難しい馬券ですよね。

ではフルゲートでレースが行われた場合、3連単全通りの馬券を買った時の金額を確認してみます。
金額は1点100円として計算しました。

ご覧のようにとんでもない金額になってしまいました。
18頭フルゲートの全通り購入で489,600円ってすごいですよね。
一方3連単全通り購入のメリットを挙げると、100％的中するということになります。

馬券を当てることを目標にしている競馬ファンにとっては嬉しいことですが、払戻金が投資額を下回るトリガミになってしまっては意味がありません。
それでは次に3連単全通りは、購入金額に見合った配当があるのかを確認してみましょう。

3連単全通り購入を実際のレースで検証

3連単の全通り購入で10万円を超える投資になったとしても、それを上回る配当があれば良いということになります。

では中央競馬のある1日を振り返って、実際に3連単全通りを購入したら儲かるのかどうかを検証します。

日にちはランダムに選んで2023年1月28日としました。
この日は、東京・中京・小倉の3場開催でしたが、そのうち小倉競馬場の結果を詳しく見ていきます。
1点100円で購入したこととします。

このように予想外と言いますか、3連単全通り購入はなんとプラス収支の結果となりました。
第11Ｒ周防灘特別が大荒れしたのが大きいですね。

1着10番人気・2着16番人気・3着6番人気で3連複でも254,870円ついたレースでした。
それ以外でも1Ｒ・9Ｒでプラスになり、トータル229,750円のプラスとなりました。

しかしこの結果だけを見て、3連単全通り購入をしてみようと安易に考えてはいけません。
次に同時開催の東京と中京の結果も入れて、3場の合計がいくらになったのかを見てみます。

東京競馬場は出走頭数も多いため、購入金額も他場よりも高いです。
そして10万円以上の配当が1回もなかったため、300万円近いマイナスとなりました。

一方中京競馬場は出走頭数が少ないながらも、10万円以上の配当が3回ありました。
それでも100万円以上のマイナスとなっています。

小倉では20万円ほどプラスでしたが、3場トータルとなると400万円近いマイナスとなるのです。

このように3連単で100万円の配当が出るようならプラスの可能性はありますが、ほとんどがマイナス収支だと考えた方がいいようです。

地方競馬だったらどうなる

中央競馬で3連単を全通り買うと、大きくマイナス収支になることが分かりました。
では地方競馬だったらどうなるのでしょうか？

地方競馬は中央競馬に比べて、出走頭数が少ないレースが多いです。
そのため3連単を全通り買っても、購入金額はだいぶ下げられるのではないかと思われます。

そして何レースか高額の配当があれば、プラス収支も可能なのではないでしょうか。
3連単の全通りを地方競馬で買ったらどうなるかを検証します。

大井競馬場の場合

地方競馬の代表格とも言える大井競馬場で、3連単全通りを買ったらどうなるでしょうか？
ランダムに選んだ2023年1月23日の結果から検証しました。
買い目1点につき100円で購入したとします。

結果はこのように大幅なマイナス収支となりました。
第6レースで荒れてプラスになりましたが、それ以外のレースは全てマイナスです。

第3レースや第4レースは馬連の配当かと思うくらいに低配当で、これでは全体でプラスにするのは難しいですね。

ほどよく荒れそうなレースだけを3連単全通り買ってみるという作戦もありそうですが、それでも収支をプラスにするのは難しいと思われます。

佐賀競馬場の場合

次にフルゲートが12頭と少ない佐賀競馬場だったらどうなるかを見ていきます。
2023年3月4日のレース結果で検証します。

結果は佐賀競馬場でも残念ながらマイナス収支となりました。
中央や大井競馬場に比べて購入金額が低いのは嬉しいですが、その分払戻金も少ないですね。

この低い配当額では3連単といえども、かなり絞り込んで購入しないとプラスになりそうもありません。

このようにどの競馬場においても、3連単全通り購入でプラス収支にするのはかなり難しいことが分かりました。

3連単は比較的配当が高いといっても、他の馬券と同じように絞り込んで買うことが大事ですね。

3連単の配当はどのくらい？

そもそもの話ですが、3連単の配当は一体どのくらいなのでしょうか？
何度買っても当たらない3連単の馬券を、競馬ファンはせっせと買い続けています。

その理由は、やはり配当の高さに魅力を感じているからだと思われます。
3連単の最高配当と中央値を確認していきます。

3連単の最高配当は？

2023年2月末現在、3連単の過去最高配当額は29,832,950円です。
2012年8月4日の新潟競馬場の新馬戦でした。

そして高額配当第2位が2歳未勝利戦、第3位が500万以下戦ということから、高配当になるカギは力関係が分かりにくいレースということになるようです。

それにしてもすごい金額ですね。
これなら一発当てて、豪華に海外旅行でも行ってみようと考えても不思議ではありません。

3連単にはこのような高配当の魅力というか魔力があるため、人気のある馬券なのだと思います。

中央値はいくら？

では次に3連単の中央値を確認してみます。
3連単の平均配当が210,000円ほどなのに対し、中央値は29,000円ほどと言われています。
夢のある馬券としては、中央値は思ったより低い感じがしますね。

そして中央値が29,000円ということは、3連単は7頭ボックス以内で買わなければならないことになります。

8頭でボックスにして100円で買うと、合計金額が33,600円になってしまうからです。
3連単もできる限り絞り込むことが大事ですね。

3連単は何通り買ったらいいのか

3連単は全通り買っても儲からないことが分かりました。
では3連単は何通りをどのように買ったら良いのでしょうか？

テレビで競馬中継を見ていると、競馬専門家がものすごい数の買い目で予想を披露していることがあります。

本当は絞り込めないレースで見送りたかったけど、番組上予想しなければならなかったのでしょうね。

おそらく的中してもマイナス収支になる買い目があると思われ、一視聴者ですが心配になります。

3連単の馬券はマイナス収支にならずに、それでいてある程度の夢が見られる配当額がほしいですよね。

3連単はフォーメーションかボックスか？

3連単を買う時は、フォーメーションかボックスが多いのではないでしょうか？
どちらもメリットがありますが、3連単はボックスで買うことを推奨します。

フォーメーションの場合は1着2着を1〜2頭で固定して、3着を数頭で流すことが多いと思います。
しかしそれだと、10万円以上の配当にはなかなか届かないと考えられます。

一方で3着に選んだ馬が1着に来た場合、高額配当の可能性が出てくるのです。
そしてそれができるのがボックスでの購入です。

1着2着3着どの着順でも良いボックス馬券は、買い目点数が多くなるデメリットがありますが、大きな配当を得るメリットの方が大きいと感じます。
3連単はボックスで購入して、高額配当を得る夢を見てほしいと思います。

3連単は何通りがいいのか

3連単のボックスは、何頭で組むのが理想的かを見ていきます。
マイナス収支を防ぐために投資金額を抑え、さらに10万円以上の配当が狙えるのは5頭ボックス60点の買い目と考えます。

3連単5頭ボックスは、1点100円として6,000円の投資で済みます。
しかし1頭増やして6頭にすると買い目は120点に倍増し、投資額は12,000円になってしまうのです。

選ぶ5頭の内訳は、本命サイド2頭、穴サイド2頭、そして自分自身の特注馬1頭の組み合わせをおすすめします。

これで当たるとすると、3着までの中に必ず1頭は穴っぽい馬が入っているので高額配当が可能です。
そして本命サイドを2頭入れているので、的中率も上がります。

この5頭の選び方は、トリガミになるのを防ぎながら、高配当も期待できるものと言えるのではないでしょうか。
ぜひ3連単5頭ボックスにチャレンジしてみてください。

まとめ

この記事は3連単全通りについて解説してきました。
この記事をまとめると次のようになります。

3連単全通り購入は残念ながら儲からないという結果になりましたが、それもレース次第といえるかもしれません。

パドックや返し馬で1・2・3番人気馬があきらかに不調に見えたら、そしてお金に少し余裕があったら、3連単全通りを買っても良いのではないでしょうか。

前述した2023年1月28日の小倉第1レースは、7番人気→4番人気→8番人気の決着で、3連単配当293,880円でした。

このような人気のない馬同士の3連単は、自分の誕生日の数字などか、全通り購入の時しか買えませんよね。
筆者も経験がありませんがいつかは一度、3連単全通り購入をやってみたいと思います。