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小林晋選手の死亡事故を元に競艇の危険性を考えてみる

小林晋選手の死亡事故を元に競艇の危険性を考えてみる

従来、競艇のイメージは清潔感のない競艇場に、常連のおじさんたちが新聞を片手に通う様子を思い浮かべる人が多かったかもしれません。
特に若い人や女性にとっては縁遠い世界と言っても過言ではありませんでした。

しかし、最近では女性選手の増加や実力だけではなく容姿端麗なスター選手の登場、そして有名俳優を起用したコマーシャルなどの影響で競艇のイメージは一変し、2021年、更に2022年には史上最高の売上げを記録するほどの盛り上がりを見せています。

その結果、競艇は従来とは比べものにならないほど「ライトなスポーツ」としてのイメージが定着しました。
しかし、競艇は実際には「水上の格闘技」とも称されるほど激しい争いが繰り広げられる競技であり、時には目を背けたくなるような危険な事故が起きることもあります。

本記事では2022年に発生した悲しい事故について、事故の状況や世間の反応について解説し、さらに競艇で事故を防ぐことが可能なのかについても考察していきます。

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2022年1月12日その悲劇は発生した

2022年1月12日その悲劇は発生した

今回取り上げる小林晋選手の死亡事故は2022年シーズンが始まったばかりの2022年1月12日に発生しました。
この日、小林選手は多摩川競艇場で実施されたBOATBoyCUP静波まつり杯最終日、第6レースに6号艇で出走していました。

6号艇は競艇では大きく不利になる番号ではありますが、小林選手は巧みにボートを操り、2週目の時点で3番手争いができるところまで順位を上げていました。

前を走っている選手を追い抜いて3番手になろうと2周目のバックストレッチで加速した際に前の艇が突然斜行を開始、小林選手はその艇と接触して落水してしまいます。

この落水も艇が回転するような落水なので、この時点で小林選手の体には相当のダメージがあったことは間違いありません。
更に運悪く小林選手が落水した直後、後続の5号艇がこれを避けきれずに小林選手自身と接触してしまいます。

小林選手はすぐに病院に運ばれて懸命な治療が施されたのですが、治療の甲斐もむなしく小林選手は亡くなってしまいました。
この死亡事故は競艇のレース中に発生した死亡事故としては32件目となります。

小林晋選手について

小林晋選手(引用元:YOUTUBE)

小林晋選手は1977年11月3日生まれで、2022年時点で44歳です。
一般的なスポーツ選手ならば45歳は引退を考える年齢ですが、競艇選手は長い選手寿命を持ち、50歳や60歳でもA1級という最上位クラスで活躍する選手が多く存在します。

そのため、年齢的にはまだまだ成長の余地があったと言えます。
小林選手は東京支部に所属し、2022年前期時点ではB1級となっていました。

2011年には一度A2級まで昇進しましたが、その後は伸び悩み、B1級とB2級の間を行き来する成績となっています。
そのため、勝率などはトップクラスの選手と比べると劣ってしまうかもしれません。

しかし2021年後期には久々に4.5を超える勝率を記録し、B1級に復帰しています。
この成績を受けて、小林選手自身もさらなる向上を目指していたことでしょう。
事故が起きたのはその直後であり、小林選手自身にとっては非常に悔やまれる結末となってしまいました。

接触した選手と小林選手の死因について

吉田稔選手(引用元:YOUTUBE)

この事件で小林選手の前で突然斜行し、接触した選手は誰なのでしょうか。
これに関してはレースの動画が残っているので、レースの映像とこのレースの出走表をチェックすることで接触した選手を見つけることができました。

小林選手に接触したのは吉田稔選手です。
吉田選手は2000年代前半にはA1級に在籍するほどの成績を残していますが2010年代後半になると成績を大きく落とし、B1級にまで階級を落としてしまっていました。

ちなみに2022年終了時点で選手としては引退してしまっているようです。
吉田選手は元々荒っぽい走りの選手であり、わざと艇をぶつけて相手選手のバランスを崩し、順位を上げるダンプという戦法も頻繁に使っていることから、ファンからも不人気な選手ではありました。

続いて小林選手の死因について、現在においても正確な死因については発表されていないため断言はできませんが、落水後に接触したボートによって小林選手が致命的なダメージを受けてしまったことが死因になったと考えてまず間違いないでしょう。

ボート本体が衝突した際のダメージも相当大きいですし、なによりボート後方にはモーターが取り付けられていて、そのモーターが回転させているプロペラは毎分数千回転という凄まじい速度で回転しています。
そんなものに人の体が触れたら一瞬にして切り刻まれてしまう事でしょう。

事故発生時のネットの反応はどうだった?

事故発生時のネットの反応はどうだった?

事故発生直後、特にTwitterでは多くの競艇好き著名人や競艇ファンがこの事故についての反応をしました。
その反応は大きく3つに分かれています。

ひとつは「小林晋選手の冥福を祈る」といった内容の書き込みで、この書き込みが圧倒的に数としては多くなっていました。
正直小林選手の事をよく知っている競艇ファンは競艇人口全体から見ればごく少数ですし、大部分の競艇ファンは今回の事故によって小林晋選手のことを知ったに違いありません。

しかしほとんど無名の選手であっても、競艇選手がレース中の事故で亡くなってしまうというのは全ての競艇ファンにとって悲しい事ですし、出来れば起こってほしくはないことです。

そんな競艇による死亡事故が発生してしまったわけですから、多くの人が悲しみ、小林選手の冥福を祈ったり哀悼の意を表明するのは当然といえます。

二つ目の反応は「事故を起こした吉田選手に対する批判」です。
同じ死亡事故であっても、前の選手が自分で落水してしまい、後続の艇が避けきれずに衝突してしまった場合は誰も衝突して島た選手を責めたりはしないでしょう。

しかしこの事件については動画を見れば分かりますが、吉田選手が明らかに進路を妨害するような斜行をしています。
それが原因で小林選手が接触事故を起こしてしまったことは間違いないので、この事故は防ごうと思えば防げた事故でした。

そのため、危険な斜行をした吉田選手に対して批判の声が沢山挙がったのです。
一方直接的に死亡事故の要因となってしまった衝突したボートに乗っていた選手に対しては批判的な意見を述べている人は1人もおらず、逆に精神面を心配している人が大多数でした。

三つ目の反応は「競艇のルールに対する批判」です。
実はこの小林選手の死亡事故のわずか2年ほど前にも「かっちゃん」の愛称で親しまれていた松本勝也選手がレース中に亡くなっており、これだけ立て続けに死亡事故が発生してしまうというのは運営側にも問題があるのではないかと、ルールの見直しを一切行わない運営側に対しての批判も相次ぎました。

更に松本勝也選手の死因についても、この小林選手についても具体的な死因については発表されていません。
死因を追求しないのか、公表しないのか分からないのですが、ファンに対して事故の説明を詳しく出さないのは問題ありという批判が出るのも当然といえます。

そして、更に悲しいことにこの小林選手の事故発生から1年と経たない2022年11月6日にも中田達也選手が同じような落水からの接触事故によって帰らぬ人となってしまいました。

様々な人からご冥福の書き込みが

小林選手は江戸川競艇場で好走していたこともあり、小林選手の訃報を受けて江戸川競艇場は競艇場の公式アカウントとしてはもっとも早く追悼コメントをツイートしていました。

そのほか江戸川競艇場をホームとしている有名競艇系YouTuberういちさん、他にも競艇好きの芸人さんや競艇の専門誌の編集者まで本当に数多くの人がTwitterに冥福の書き込みを行っていました。

競艇は死と隣り合わせの危険な競技

競艇は死と隣り合わせの危険な競技

ここで競艇という競技の危険性について振り返ってみることにします。
改めて説明するまでもありませんが、競艇というのは死と隣り合わせの非常に危険な競技であるという事を私たち競艇ファンは決して忘れてはなりません。

落水時の衝撃

競艇は水上で行われる競技です。
地上の競技であれば転倒した際に大きな衝撃を受けることは認識できるものの、水上でボートに乗っていて水に落ちてしまったところで対して身体的なダメージはそこまで大きくないというイメージを持っているかもしれませんが、それは大きな間違いです。

プールで飛び込みをして腹打ちした経験があるならば理解できるかもしれませんが、腹打ちしたときはかなり痛く、お腹が真っ赤になるほどです。

時速70キロ近いスピードで走行するボートから落ちた時の衝撃はその非ではありません。
言い換えるとこのスピードで水面に衝突した時の衝撃はコンクリートにぶつかった時と同等の衝撃です。

ボートそのものが凶器となる

落水した時の衝撃も相当なものですが、それ以上に危険なのが他の選手が乗っているボートです。
ボートの大きさは全長289.5cm、全幅133.6cm、重量は75kgで、かなりの大きさと重さです。

これだけの塊が最高速度ではないにしろ、半分の時速30キロでぶつかっても軽傷では済まないでしょう。
そして、何よりボートに取り付けられているモーターとプロペラが選手にとっては恐るべき凶器となります。

プロペラは毎分数千回というスピードで回転しており、このスピードで回転しているものが私たちの体に触れてしまえばどうなるかは容易に想像がつくはずです。

レース又は走行中の死亡事故は30件超

競艇ではこれまでの歴史においてレース中、または走行中の事故は2023年7月時点で33件になります。
競艇の歴史の年数で換算すると、数年に1回の割合で死亡事故が発生しているという計算になるので、あらゆるスポーツ競技のなかでもこの頻度はかなり多いといわざるを得ません。

そして最大の問題が、死亡事故のケースが競艇が創設されて以来ほとんど変わっていないという点です。

競艇の死亡事故でダントツに多いのが他の艇と接触するなどして落水し、その後後続の艇が避けきれずに衝突してしまったことが決定打となって死亡してしまうというケースで、この死亡事故を防ぐことができれば競艇の死亡事故件数を格段に減らせることは間違いありません。

しかし事故を完全に防ぐことは不可能

しかし事故を完全に防ぐことは不可能

しかし、それは競艇を運営する側も私たち以上に十分理解しています。
ならばどうしてこの事故の対策をしないのかというと、しないのではなく出来ないからこそ同じようなケースで死亡事故が発生し続けているのです。

落水や転覆事故を完全に防ぐことは競艇を行っている以上不可能です。
したがって、予防できるのは落水後の後続艇の接触となりますが、後続の艇の接触を完璧に防ごうと思えば競艇のルールそのものを根底から変えなければならないでしょう。

現在のトップスピードは70キロですが、この速度を半分にすれば恐らく前の艇が突然事故を起こしても避けられる確率は大きく上がるはずです。
しかしそのような競艇はスピード感がまったくないものとなってしまい、多くの競艇ファンが感じている迫力や疾走感といったものは皆無になるでしょう。

果たしてそのようなレースを今の競艇ファンが観ようとするでしょうか。
そしてそんなレースの舟券を購入しようとするでしょうか。
結論から言えば、現状競艇の事故を未然に防ぐことは不可能なのです。

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まとめ

ここまで2022年に発生した小林晋選手の死亡事故を元にして、競艇という競技の死亡事故について検証しました。

小林選手の直接的な死亡原因は、落水後の後続艇の衝突であり、これまで30件以上発生している競艇の死亡事故の死亡要因の中でも圧倒的ナンバーワンの要因になっています。

小林選手の死亡事故が発覚した直後、ネット上では多くの人が哀悼の意を表明すると同時に、死亡事故が相次いでいる現状を見て運営側の対応の悪さを指摘する人もいました。
そしてこのような事故が発生した場合、必ず一定数の人が心無い誹謗中傷同然のコメントも投稿します。

運営側もこの後続艇の接触事故さえ無くせば競艇の死亡事故を大幅に減らせることは十分承知しているのですが、後続艇の死亡事故を未然に防ぐには最高速度を大幅に減らす以外方法はありません。

しかし、そのような競艇は誰も見向きもしないでしょう。
したがって現状競艇の死亡事故を減らすことはほぼ不可能なのです。

舟券が外れた際にヤジを飛ばしたくなる気持ちもわかりますが、真の競艇ファンならば全選手が怪我無く無事に完走できることを第一に願いながら選手を応援しましょう。

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  • この記事を書いた人

近藤

競艇歴15年の近藤です。競艇だけで生活しています。
独自のリサーチと情報収集力で競艇予想サイトの真偽を見極めるコラムを執筆しております。
競艇予想に役立つような情報を発信中。

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