愛知支部のエース選手！細川裕子選手の経歴・結婚・旦那・怪我などを調査しました！

男性と女性は身体のつくりや筋肉量が異なるため、同じ競技をしても必然的に差が生じます。
しかし、競艇では選手はボートに乗って操縦することが主な役割であり、自分自身が走ったり泳いだりするわけではありません。

そのため、腕力や脚力などの要素は他のスポーツほど重要ではありませんし、男女の差もそれほど大きくありません。
実際、現在競艇界には200人以上の女性選手が存在していますが、彼女たちは男性に引けを取らない活躍を見せています。

本記事ではそんな女性競艇選手の中でも愛知支部でエース級の活躍を見せている細川裕子選手について経歴やプライベート、そして過去に発生した大きな試練について解説していきます。

細川裕子選手の基本情報

(引用元：BOATRACEオフィシャルウェブサイト)

細川裕子選手の簡単なプロフィールは以下のようになっています。

細川選手は愛知県出身で1981年12月11日生まれの現在41歳（2023年7月時点）です。
現在の級別は最高ランクのA1級で、愛知支部に所属しています。

見た目からは自分のペースを貫く上手さが感じられますが実はあがり症であり、特にG1レースなどの大きなレースでは周囲の雰囲気に飲まれそうになるとインタビューでは応えていました。

また「もし女子王座決定戦のような大きなレースで優勝した場合、何をしたいですか？」という質問に対しては「ラスベガスに行ってショーを見たりカジノに行ったりしてみたい」と答えていました。

お父さんの薦めで競艇選手を目指すようになる

細川選手は学生時代に空手を習い、中学生の頃には全国大会で優勝していました。
競艇選手は多くが選手になる前から他のスポーツでトップクラスの成績を収めていることが多いですが、細川選手も例外ではありません。

彼女もまた、元々優れた運動神経を持っていたと言えます。
インタビューの際、競艇選手を目指すきっかけについて尋ねると、「お父さんが競艇好きでよくレースを観に行っていたから」と答えました。

お父さんが競艇好きだったことがきっかけで、競艇選手を目指すようになったというケースはかなり多いです。

デビューから初勝利まで

やまと養成学校を卒業後、細川選手は2001年5月22日、地元の愛知県にある「常滑競艇場」でデビューしました。
初戦では5着に終わりましたが、デビュー年には早くも2回の2着入りを果たしています。

一般的にはあまり知られていませんが、デビューから約半年はどの艇からのスタートであっても必ず6コースから進入しなければならないという暗黙のルールが存在し、競艇という競技でインコースが絶対的に有利なため、新人選手はかなり不利な状況でレースに臨まなければなりません。

それにもかかわらず、デビュー年に2回の2着入りを果たすというのは非常に素晴らしい成績です。
そして翌年の2002年2月27日、唐津競艇場でのレースで細川選手は6号艇からのスタートながら、見事なまくり差しで初勝利を挙げます。

その後も着実に勝利を重ね、2002年だけで9勝という成績を収めました。
翌2003年には20勝以上を挙げ、B2級からの昇格も果たします。

また、3月2日には多摩川競艇場で開催された「第17回JAL女子王座決定戦」に出場し、細川選手にとって初のG1レースとなりました。彼女はこの年に前年以上の活躍を見せています。

2004年に選手生命も危ぶまれるほどの大怪我を負ってしまう

2003年までは順調そのものの選手生活を過ごしていた細川選手ですが、2004年に競艇選手の継続さえ危ぶまれるほどの大怪我に見舞われてしまいます。
9月28日、住之江競艇場にて行われた女子リーグ戦のレース中、細川選手は落水してその後他のボートが激突した結果、顔面に大怪我を負ってしまいました。

この怪我の治療のため、細川選手は翌年6月まで欠場せざるを得なくなっています。
怪我の治療期間が長期に渡る以上に深刻だったのが急激な視力低下でした。

競艇選手になるためには免許が必要なのですが、この免許は自動車免許と同じような検査を毎年受けて更新しなければなりません。
そのテスト項目に視力検査があり、裸眼で0.8以上なければ免許の更新ができず、レースに出る事ができません。

そのため、細川選手は選手生命が危ぶまれるという危機的状況に追い込まれましたが、懸命の治療によって奇跡的に視力は回復、無事に選手として復帰しました。

しかしこれだけの大事故を起こしてしまうと少なからずトラウマが残ってしまうものです。
細川選手にとって、住之江競艇場は普通の選手が挑む際は他の競艇場と同じような気持ちでは出走できないでしょう。

にも関わらず、住之江競艇場でも他の競艇場と変わらない成績を残し続けています。
これは相当強靭な精神力がなければ出来ない事でしょう。

2009年ついに念願の初優勝！

大事故を起こした後も、細川選手は安定した成績を積み上げ、まるで事故がなかったかのような走りを見せています。
しかし、なかなか優勝まで辿り着くことはできず、常に一歩足りない日々が続いていました。

そんな中2009年7月20日、大村競艇場で開催された「第6回夢の初優勝W決定戦〜マンスリーKYOTEI杯」で細川選手は優勝決定戦進出を果たします。
優勝決定戦では3号艇からの出走という不利な状況でしたが、見事なまくりを決め、デビューから9年目にして念願の初優勝を手にしました。

その後の2009年9月27日には住之江競艇場で開催されたG3「2009MBレディースカップ」でも優勝決定戦に進出します。
優勝決定戦では大外6号艇からのスタートでしたが、1号艇がフライングで失格し、2着だった細川選手が繰り上がりで優勝するという珍しい決まり手で優勝しました。

さらに、2012年には「第25回女子王座決定戦」に出場し、初めてG1レースで優勝決定戦に進出しました。
優勝までは届きませんでしたが、初勝利を機に着実に実力を高めていることをレースで示しました。

2009年以降はA級をキープ！

怪我から復帰後、怪我するよりも優秀な成績を残し続けた細川選手は2009年に最高クラスであるA級に昇格、それ以降もしっかりとA級をキープし続けており、2020年に入ってからはAI級を維持し続けています。

まくりや差しでの優勝が多い印象

細川選手の優勝した時の決まり手を見ると、逃げ切りで勝っているよりも2コースより外側からの差しやまくりで勝っている数の方が多いです。

つまり細川選手はインコースだけではなくどのコースからでも上位に食い込めるだけの技術力を持っている選手である事が分かります。

レディースの一般戦に細川選手が出走している場合は、どのコースであってもデータをしっかりとチェックしておいた方が良さそうです。

2023年7月時点の獲得賞金は？

細川選手の2023年7月時点での獲得賞金を確認すると、獲得賞金は1,432万1,000円、順位は24位となっていました。
女性選手は現在200名近く在籍しているので、成績面から見ても細川選手は女性競艇選手としてはトップクラスの活躍をしていることになります。

ちなみに1位の長島万記選手とは1,000万円以上の差があるので、この差を覆すためにはやはりG2以上のビッグタイトルを獲得する必要があるでしょう。
細川選手が念願のビッグタイトルを獲得するのか、注目したいところです。

細川選手のプライベートについて

競艇選手としての細川選手についての解説はここまでにして、ここからは細川選手のプライベートについて分かる範囲で解説していきましょう。

選手以外の部分を知るとよりその選手の事が身近に感じられて応援にも熱が入る事間違いなしです。
近年はSNSの普及によって競艇選手の選手以外の顔を見る機会が飛躍的に増加しました。

2015年にプロ雀士と結婚！

(引用元：YOUTUBE)

細川選手は2015年にプロ麻雀士の太田昌樹さんと結婚しています。
競艇選手はA級選手ともなるとプライベートの時間がなかなか確保できないうえ、レース中は携帯電話などが使えないという事もあって、一般の人と親密な関係になるのは非常に困難です。

更にプロ雀士ともなると一般の社会人以上に競艇選手とはスケジュールが全く違うような気もするので、この2人が親密な関係になって結婚したというのはかなり凄い事です。

太田さんについて細川選手はインタビューで「精神面でものすごくプラス」になっていると語っており、2人の仲はとても良好と言えるでしょう。

細川選手はSNSをやっている？

現在多くの競艇選手がTwitterやInstagramなどのSNSアカウントを開設、レースの情報やプライベートの姿を配信しています。

細川選手はSNSをやっているのかに関してですが、残念ながら細川選手自身はSNSアカウントを持っていないようです。
しかし旦那さんの太田さんがTwitterのアカウントを持っているので、いずれ2人の姿を見る事ができるかもしれません。

細川選手の趣味は？

以前の趣味はパチンコやスロットといったギャンブルだったそうです。
冒頭に書いた「ビッグタイトルを獲得したらラスベガスに行きたい」という回答も結婚前のインタビューのものなので、ラスベガスにはカジノ目的で行きたいという意味も込められているのでしょう。

しかし結婚してから趣味は一変、今では旦那さんと色々な所に出掛けるのが楽しいと回答しています。
そのため、現在の細川選手に女子王座決定戦に優勝した時にしたいことを聞くと、全く異なる回答が返ってくるかもしれません。

プライベートでは池田明美・浩美姉妹両選手や、既に引退している横西奏恵元選手、宇野弥生選手などと仲が良く、レースの合間を縫って遊んだりしているそうです。

宇野選手は同じ愛知支部ですが、横西選手は徳島支部、池田姉妹は静岡支部と、支部が全員バラバラなので、細川選手はかなり幅広い交友関係を持っているといえるのではないでしょうか。

まとめ

細川裕子選手は愛知県出身で現在愛知支部に所属しています。
デビュー以来着実に実績を積み上げてきていましたが2003年9月のレース中に顔の大怪我を負い、一時は視力が大幅に低下していたため選手生命さえ危ぶまれていました。

しかし懸命の治療の結果視力も回復して見事に選手として復帰、復帰後は更に成績が上昇していき、2009年に念願の初優勝を達成するとともに級別もA級に上昇、以降ずっとA級を維持し続けています。
賞金ランキングも2023年7月時点で女子選手の中で上位に位置しており、女子トップ選手の1人と言えるでしょう。

プライベートでは2015年にプロ雀士の太田昌樹さんと結婚、非常に良好な関係を築いています。
あとはビッグタイトルを手にする事さえできれば更に上を目指す事ができるでしょう。