競艇のレースを観ていると、ごくまれに「安定板を装着します」といったアナウンスが流れることがあります。
本記事では安定板とはどういったものかを解説しつつ、安定板が必要となるケースやレースに与える影響なども紹介していきます。
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目次
安定板とは競艇のボートに取り付けるパーツ
(引用元:youtube)
安定板とは簡単に言えば「ボートに装着するパーツ」のことです。
形はちょうど英語の「U」と同じような形状になっていてパーツ全体はアルミでできています。
大きさは縦41.5センチ、横16センチ、暑さは4ミリで重さは490グラムで、これはすべてのボートで共通しています。
競艇は公平性が求められる競技なので、取り付けるパーツの大きさもすべて同じにしておかなければならないのは当然といえば当然でしょう。
安定板はボートのモーターの「キャビテーションプレート」という部分に装着します。
安定板を装着させてキャビテーションプレートを大きくさせると考えればイメージしやすいのではないでしょうか。
モーターはレース前の抽選によって使用するモーターを決めるので、選手が好きなモーターを使うことは出来ませんが、安定板は選手が自由に自分の使いたいものを選ぶことができます。
ただし一部の競艇場ではモーターと安定板がセットになっていることもあり、この場合選手は安定板も自由に選ぶことはできません。
安定板はどういった時に装着する?
安定板は「水面が荒れているとき」に装着します。
例えば強風が吹いているときは波がうねって高くなり、見るからにボートで走りにくそうな状態になっていることでしょう。
競艇のボートはモーターに装着されているプロペラの推進力によって進みます。
プロペラは水を掻き込むことで推進力を生みだしているのですが、波がうねっているとプロペラは水面より上に出てしまうことになり、推進力を満足に生み出すことが出来なくなってしまいます。
更に単純に波がうねっている状態だとレースをするどころかボートに乗っている状態を保つ事さえ困難です。
そのような状態ではレースそのものをおこなうこと自体が困難になります。
安定板はそういった状況の時にボートに取り付けることで、ボートの安定性を高めてレースを成立させるために使用するパーツなのです。
安定板を使用するかどうかの明確な条件というのは決まっておらず、その日の風速、波の高さ、潮の満ち引きなどのデータを見て審判長や競技長が装着するかどうかを決定しています。
安定板の試用が指示されると、冒頭でも触れたようにアナウンスで「安定板を使用します」と観客にも周知され、展示航走の時から安定板を装着した状態で選手たちはボートを走らせます。
選手自身に安定板をつけるかどうかの選択権があるかどうかについてですが、安定板を使用することが指示された場合、競艇選手は必ずその指示に従って装着することが義務付けられています。
安全板の装着はレースの成立以前に選手の安全を考慮して指示されるものなので、その指示に必ず従わなければならないというのは当然といえば当然でしょう。
安定板を装着するとボートにはどのような影響がある?
安定板を装着するということは通常よりもボートの状態は変わってくるので、当然安定板を取り付けた状態と取り付けていない状態とではボートの走り方も変わってきます。
安定板を装着するとボートにはどのような影響が出るのでしょうか。
普段よりもモーターの性能差の影響が大きくなる
安定板を装着すると水面の抵抗が大きくなるので、モーターの性能差が普段よりも大きくなるといわれています。
競艇のモーターというのは公平さを期するため設計時はまったく同じ条件で製造されていますが、それぞれのパーツは目には分からないくらいの差があるため、その差が合わさることによって各モーターは微妙に性能が異なっています。
更にモーターなどは選手がある程度自由に整備できるので、整備が得意な選手に整備されたモーターは整備前と比べると見違えるほど高性能のモーターに変貌することさえあるのです。
水面の抵抗差が大きくなることによって、高性能のモーターよりも性能が悪いモーターのほうがスピードがより出づらくなるといった影響が出てきます。
また、全体的にスピードは出づらくなるので外側からの差しやまくりを決めにくくなり、インコースの艇が通常よりもさらに有利になりやすいです。
レースが荒れやすくなる
モーターの性能差が大きくなり、インコースの選手がより有利になるという明確な影響が出るということは、レースの予想がしやすくて安定板を装着したレースは舟券を購入するのにもってこいと考えてしまうのかもしれませんが、それは大きな間違いです。
安定板を装着する条件をもう一度見返してみてください。
安定板を装着するレースというのは、言い換えると「普通の状態ではレースを中止せざるを得ないほど水面が乱れている状態」です。
正直このようなレースに出走している選手は、「とにかく転覆せずに安全第一で完走することを最優先しよう」という心理状態になっています。
このような状態ではどれだけ優れた成績を残している選手であってもその実力を存分に発揮することはできないでしょう。
したがって安定板を装着するレースというのは人気を背負った選手が転覆したりまったく振るわなかったりするといった事も多いですし、逆にまったく人気がない選手が一か八かの走りをして思わぬ好走をすることもあるなど、安定板を装着した状態のレースというのは荒れることが多いということは頭の中に入れておきましょう。
安定板を使用するレースは舟券を買わないというのも選択肢のひとつ
競艇で確実にお金を獲得したいのであれば、波が高い日や風が強い日など、「荒れている日のレースは避けるべき」というのはどの競艇関連サイトでも書かれていることです。
安定板を装着しているレースというのは、これら荒れる条件となっているレースのなかでも特に酷い状態で実施されるレースなので、予想通りの結果になること自体が珍しいのです。
したがって、安定板装着というアナウンスがあったり、出走表に「安定板使用」と記載された時点でそのレースの舟券を買わないというのも立派な選択肢のひとつといえるでしょう。
安定板を使用しているレースを予想する際のポイント
それでも安定板を使用しているレースの舟券を買いたいというのであれば、これから解説するポイントをよく踏まえたうえで予想をして舟券を購入すると、少しは的中率をアップさせることができるかもしれません。
コースによる有利不利はほとんどないと考えよう
安定板を装着するとボートの速度が出なくなるので「インコースが有利になる」と紹介しましたがこれはあくまでも理論上の話であり、実際の安定板を使用しているレースというのは何度も説明している通りまともに完走できるかどうかも怪しい条件の中で行われるレースです。
したがってインコースが有利だとか、アウトコースからのまくりや差しが決めにくいとかといったコースによる有利不利はあまり気にしないほうがよいです。
それよりも出走している選手がレースが実施される競艇場の特徴をよく把握しているかどうかのほうが重要なので、安定板を装着しているレースではコースで買い目を決めるのではなく、選手の能力で買い目を決めるようにしましょう。
レース直前の「展示航走」は必ずチェック
安定板を装着することによって、ボート自体の走りは大きく変化します。
競艇の予想をする際は「モーター勝率」などモーターの性能をチェックすることも大事ですが、安定板を装着するとそれまでのデータがあまり役に立たなくなります。
したがって、できるだけ時間を確保してレース前の「展示航走」をチェックするようにしましょう。
特に注目したいのはターン時の走行です。
水面が荒れることによってターンを綺麗に回ることが難しくなります。
展示航走で綺麗にターンを周回できない選手は本番でも上手く周回することは難しいでしょう。
レース経験が豊富な選手や地元選手に注目
安定板を装着するような荒れるレースに出走することはそうそうありません。
新人選手や20代の選手だと安定板を装着するレース自体に出走することが初めてだという選手も少なくないでしょう。
セオリーが通用しない状況のレースであればあるほど技術や経験の差がレース結果に大きく影響します。
安定板を装着しているレースでは、地元選手やベテラン選手の評価を通常より高くして予想をしてみましょう。
「モーターの性能」をチェック!
安定板を装着することでモーターの状況は大きく変わると言いましたが、モーターの性能差が普段よりも大きくでることは間違いないので、気になる選手のモーター性能についてはやはり確認しておいたほうがよいでしょう。
地元選手またはベテラン選手で使用しているモーターの性能が良ければレースで良い結果を残してくれる可能性は高いです。
安定板を使用したレースは実際に荒れたの?
安定板を使用したレースは実際に荒れたのでしょうか。
レース結果がどうなったのかを確認してみましょう。
直近で安定板を使用したレースのひとつが「2023年2月13日若松競艇場」で、第3レースから強風の影響によって安定板が使用されたとアナウンスしています。
第3レース以降の配当を見ていくと、第4レースが85.2倍、第6レースが153.4倍、第10レースが513.5倍、第11レースが85.5倍と4レースで高配当となっています。
10レース中4レースが高配当というのはかなりの高頻度だといえるのではないでしょうか。
まとめ
安定板はモーターのキャビネットプレート部分に取り付けるパーツで、「通常のレースが困難なほど波のうねりが大きいとき」に装着します。
装着の際はアナウンスが流れ、全選手がこの指示に従わなければなりません。
安定板を取り付けることによってボート自体の抵抗力が高まり、ボートそのもののスピードが出なくなります。
したがって理論上はインコースが有利になりますが、実際はまともに走れるかどうかギリギリの状況でレースが開催されるのでコースの有利不利はほぼないと考えてよいでしょう。
それよりも地元選手やベテラン選手など技術や経験に富んでいる選手のほうが活躍してくれる可能性が高いです。
とはいえ、安定板装着のレースというのは総じて荒れる可能性が高いので、舟券を購入すること自体を見送るのも選択肢のひとつといえます。