競馬騎手

競馬の女性騎手で馬券の回収率を上げるための有効な狙い目を解説

競馬の女性騎手で馬券の回収率を上げるための有効な狙い目を解説

令和の時代になり競馬の世界も女性騎手が増えてきています。
2023年現在で、ばんえい競馬を含めて17人の女性騎手が現役で活躍中ですが、この記事では現役で活躍中の女性騎手の特徴などを解説していきます。

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女性騎手とは?

女性騎手とは?(引用元:LADIES JOCKEYS)

女性騎手とは文字通り公営ギャンブルの1つである競馬のレースに騎乗する女性のことを指します。
公営ギャンブルの中では競艇がレディース競走、競輪がガールズケイリンという名称で、女性のみが出走するレースが開催されており、公営ギャンブルファンの間でも女子競走は人気です。

それに対し、同じ公営ギャンブルである競馬は女性の活躍が少なく、特に中央競馬では1936年の斉藤澄子騎手が史上初めての女性騎手と呼ばれていますが、一度も馬に騎乗することなく引退。

その後1996年になると3人の女性騎手がデビューし、2000年までの間に合計6人の女性騎手がデビューしますが、いずれも目立った活躍を見せることなく、2013年に増沢由貴子騎手が引退したことで女性騎手は中央では一時的に途絶えてしまいます。

ただし、地方競馬に関しては早くから中央よりも女性の活躍が目立っており、1947年に騎手免許を取得した岩田富子騎手は女性で初めて騎手として繋駕(けいが)競争に騎乗します。

また1966年には岩手競馬場で高橋クニ騎手が繋駕競争専門の騎手として38歳でデビューすると、続く1968年には娘の高橋優子騎手が、日本で最初の平地競争騎乗騎手としてデビューし、デビュー2年目には年間57勝を達成します。

その後も1987年には吉岡牧子騎手が、当時島根県にあった益田競馬場の騎手としてデビューし活躍したのをきっかけに、地方では多くの女性騎手がデビューするようになり、2006年から女性騎手限定のレースであるレディースジョッキーシリーズも開催されることになります。

このように地方競馬ではそれなりに活躍していた女性騎手ですが、JRAでは騎手としてデビューする女性が不在の期間が続きますが、2016年に藤田菜七子騎手がデビューして以降、2019年には女性騎手による初のGⅠ騎乗や、初の交流重賞制覇の快挙を達成し、女性騎手としてJRAで安定して活躍を続けます。

その後も2021年には古川菜穂騎手、永島まなみ騎手がデビューするなど、女性騎手が増加傾向にあり、2023年にはJRA現役女性騎手として6人が現役で活躍中、競馬学校にも現在騎手候補生としても複数の女性が所属しており、今後はJRAでも女性騎手が安定して活躍することが予想されます。

なぜ女性騎手が狙い目なのか?

なぜ女性騎手が狙い目なのか?

女性騎手は騎手の特徴を掴むことで馬券的に狙い目となります。
では、なぜ狙い目なのでしょうか?
それは斤量が男性騎手と比較すると恵まれているからです。

2023年現在、重賞や特別競走を除く平地競走に限り、女性騎手は常時2㎏減の斤量の恩恵を受けることができ、見習騎手に関しては最大で斤量4㎏減で騎乗することが可能です。

逆に男性騎手は見習期間を過ぎると、斤量減の恩恵はなくなり、また見習期間も最大で3㎏減、通算成績30勝以上で2㎏減、50勝以上から100勝の間が1㎏減なのに対し、女性騎手は50勝までが4㎏減、50勝以上から100勝の間が3㎏減と、見習期間もかなりの斤量差があります。

一般に斤量が1㎏増えることでタイムが0.2秒(約1馬身)増加されると言われており、この理論からすれば男性騎手と比較すると、女性は単純に有利な状態でレースに騎乗できるわけです。

これにより最近では軽斤量による好走を期待して積極的に女性騎手に騎乗依頼するケースも増えており、有力馬が回ってくることも少なくありません。
特に2022年今村聖奈騎手がデビューし活躍して以降、有力馬の女性騎手騎乗はそれだけで人気が集まりやすくなっています。

女性騎手の狙い目は、やはり斤量による恩恵を期待した好走ですが、前走で好走した実績のある馬は人気する傾向が非常に高いため、好走する前の状態から狙うのが効果的です。

また開催中にトップ騎手が揃いやすい東京、中山、阪神、京都の中央四場では騎手レベルが高くなりやすく、女性騎手でも活躍することは難しいですが、騎手レベルが下がりやすい夏競馬を除く新潟、福島、小倉といったローカル開催では女性騎手は特に狙い目です。

他にも2021年にデビューした古川奈穂騎手や永島まなみ騎手は、初年度は10勝未満に終わるなど、騎手として目立った活躍はできませんでしたが、2年目以降、勝ち星を増やし続けています。

今村騎手のように初年度から活躍する女性騎手もいますが、基本的にはデビューしたばかりの女性騎手を積極的に狙うのではなく、ある程度騎乗に慣れてきた女性騎手を買うのがベストの買い方です。

JRA所属現役女性6人の特徴を解説

JRA所属現役女性6人の特徴を解説

現在JRAでは6人が現役女性騎手として活躍を続けています。
では実際に6人それぞれの簡単な特徴を見ていきましょう。

JRA女性騎手活躍の足場を築いた藤田菜七子騎手

藤田菜七子騎手(引用元:ホリプロオフィシャルサイト)

2016年にデビューした藤田菜々子騎手は、デビュー年こそ6勝に終わりますが、久々の女性騎手デビューということで、競馬ファンだけでなく競馬関係者からも大きな注目を集めます。

2017年には14勝を挙げ顕著な活躍を見せた若手騎手に与えられる中央競馬騎手年間ホープ勝を受賞、3年目の2018年には27勝を挙げ女性最多勝利記録を更新します。

その後は重賞勝利、GⅠ初騎乗といった女性騎手としては快挙とも言える活躍を見せることになりますが、彼女の最大の功績は、現在に続く女性騎手の減量制度確立には彼女の活躍が大きく貢献している点です。

藤田騎手デビュー時はもちろんこのような恩恵はなく、見習男性騎手と同じ条件で活躍を見せました。
しかし2019年には見習騎手の1㎏減が解除となる100勝を達成する状況から、彼女のその後の活躍への支援にも繋がり、またその後も女性騎手が多くデビューする環境を見据えての制度の確立となりました。

2019年に現行の減量制度が確立されますが、それに追従する形で地方競馬も女性騎手の減量制度を導入し、その後に誕生する中央、地方両方の女性騎手活躍の足場を藤田菜七子騎手が実力で作り上げたことになります。

2021年落馬負傷による怪我の影響もあり成績が低迷中ですが、2023年には彼女を除く5人の女性騎手が、レース前の控室で使用が禁止されているスマートフォンの使用を行ったことから、1ヶ月の騎乗停止処分という前代未聞の事態が発生します。

しかし、同じ女性騎手の中でも先輩騎手である藤田菜七子騎手は、スマホの使用を行っておらず、騎乗停止処分の対象外であり、改めてルールを守る彼女の姿勢に、2023年は競馬関係者からの信頼と活躍への期待が高まっています。

名門矢作厩舎所属の古川奈穂騎手

古川奈穂騎手(引用元:JRA)

古川奈穂騎手は同じ女性騎手である藤田騎手の活躍を見て、騎手になることを目指し高校を中退し騎手学校へと入学、2019年に女性騎手としてデビューします。

騎手は騎手課程時から厩舎に所属し、免許取得後は最初に所属した厩舎で騎手としてデビューしますが、古川奈穂騎手は、厩舎の中でもトップクラスの成績を誇る名門矢作厩舎所属デビューという点が最大の特徴です。

デビュー年は7勝に終わりますが、彼女の初勝利を挙げたバスラットレオンは、後に別の騎手で重賞を制覇するなど、彼女の騎乗する馬の質は高く、10勝を挙げた2020年には見習騎手ながらもグランスラムアスクで特別競走勝利を達成。

このように質の高い馬に見習騎手時代から数多くの騎乗を行っており、2022年までは所属である矢作厩舎の馬を中心に勝利を重ねます。

2023年になってからは5月時点で昨年の勝利数と同じ10勝を達成しますが、前年の10勝は全て矢作厩舎所属の馬ですが、この年の10勝のうち7勝は他厩舎所属の馬で勝利していることからも、騎乗技術の成長が顕著であり、2023年6月以降最も狙い目の女性騎手の1人です。

穴馬での活躍が目立つ永島まなみ騎手

永島まなみ騎手(引用元:JRA)

古川騎手と同じく2019年にデビューした永島まなみ騎手は、父が園田競馬場の元騎手で現在調教師の永島太郎調教師が父親です。

デビュー時は古川騎手と同じく7勝に終わりますが、2年目となる2022年には21勝を挙げ、2023年春には地方と合わせて通算50勝を達成し、4㎏減から3㎏減へ変更後も活躍を見せています。

女性騎手ながらも思い切った騎乗も多く、2022年10月には外枠有利と呼ばれる新潟千直レースで1枠1番を引いたセルレアで内馬場のコースを走り勝利を飾ります。
同コースで1枠1番の馬が勝つのは開始以降5例目ですが、1枠1番で内に進路を取って勝ったケースでは初の快挙です。

また2022年に勝利した21勝のうち、10勝は6番人気以下の人気薄による勝利であり、単勝90倍以上の馬での勝利も2つあるなど、人気薄での好走も目立ち、2022年は女性騎手の中で唯一回収率100%超えを達成します。

2022年までは穴馬での好走が狙い目でしたが、本格化した2023年は馬質も上がり人気馬に騎乗するケースが増えてきており、今後人気馬でどれだけ活躍ができるかが重要ですが、やはり今年も6番人気以下の穴馬騎乗時が狙い目です。

女性初の最多勝利新人騎手を獲得した今村聖奈騎手

今村聖奈騎手(引用元:ホリプロオフィシャルサイト)

障害騎手であり現調教助手を父に持つ今村聖奈騎手は2022年に騎手としてデビューしますが、初年度は51勝を挙げ見事最多勝利新人騎手のタイトルを獲得します。
この勝利は現役の三浦騎手、武豊騎手、2023年に引退した福永騎手に次ぐ、新人としては4位にあたる快挙で、女性騎手としてはもちろん史上初の快挙です。

また2022年7月には重賞初騎乗となったテイエムスパーダで見事重賞勝利を達成、女性による重賞初騎乗初勝利はもちろん史上初の快挙で、12月にはデビュー1年目にしてホープフルSでGⅠ初騎乗を果たします。

またデビュー年から芝の長距離レースでも勝利するなど、短い距離で活躍することが多い女性騎手とは異なり、距離を問わずに活躍できる点が彼女の大きな特徴です。

このように初年度から活躍し女性騎手として多くの記録を樹立した今村騎手ですが、デビュー当時から騎乗馬の質が高く、女性騎手人気もあり上位人気に支持されるレースが非常に多く、馬券的には買いづらいのが現状です。

特に単勝では利益を出しづらいため、利益を出すためには馬連や3連単で購入するなど工夫するようにしましょう。

2023年にデビューした小林美駒騎手と河原田菜々騎手

小林美駒-河原田菜々(引用元:JRA12)

2023年は3年連続で美浦の鈴木厩舎所属小林美駒騎手と、栗東の渡辺厩舎所属の河原田菜々騎手の2人のJRA所属騎手がデビューとなります。

2023年6月現在で小林騎手が1勝、河原田騎手が2勝と、現在のところ大きな特徴は見られませんが、昨年の今村騎手のように初年度からブレイクする傾向は見られず、じっくりと経験を積んでからの飛躍に期待したいこところです。

自厩舎の馬での馬券がらみが目立つ小林騎手に対し、河原田騎手の2勝は全て他厩舎での勝利と、小林騎手の方が所属厩舎の馬での馬券絡みが多く、河原田騎手の方は所属厩舎以外でも馬券に絡んでいる印象です。

また、河原田騎手は初勝利を芝2,000mで挙げるなど、将来的に長い距離も積極的にこなせる可能性を秘めており、逆に小林騎手の馬券絡みの多くは1,200m以下の短距離が大ため、将来的な狙い目として距離や所属厩舎の有無も視野に入れても良いかもしれません。

特に小林騎手は一昨年ブレイクした横山武史騎手と同じ厩舎の所属であり、武史騎手自ら騎乗ノウハウを積極的に教えているとのことなので、今後の変化には注目したいところです。

地方競馬所属騎手3人の経歴を解説

地方競馬所属騎手3人の経歴を解説

先ほどはJRA所属の女性騎手6人の経歴や特徴を紹介しましたが、ここでは2023年時点で地方に所属する現役女性騎手11名のうち、特に知名度のある3人の女性騎手を紹介します。

2021年に地方競馬通算1000勝を達成した宮下瞳騎手

宮下瞳(引用元:LADIES JOCKEYS)

宮下瞳騎手は名古屋競馬場所属の女性騎手で、2021年に女性騎手初となる地方競馬通算1000勝という快挙を達成します。

2023年現在46歳で2児の母親でもある宮下騎手ですが、1995年デビュー以降名古屋競馬場を中心に活躍を続け、2005年には、元益田競馬場所属で女性の最多勝利記録保持者である吉岡騎手の350勝の記録を更新し、2007年にはレディースジョッキーズシリーズで総合優勝を果たし、名実共に女性騎手のトップに君臨。

2009年には通算600勝を挙げますが、2011年8月に出産のため惜しまれながらも騎手を引退することになります。

しかし、2度の出産を終えた彼女は、3歳の長男から「ママが馬に乗るのを見たい」と言われ復帰を決意し、2016年に地方騎手の騎手試験に合格し、再び名古屋競馬場所属騎手として復帰を果たすという異質の経歴の持ち主です。

宮下騎手は復帰後も実力は衰えず、2020年には年間100勝を達成し、翌2021年には冒頭の1000勝を達成、2020年以降3年連続で勝率1割以上をキープする優秀な成績を誇り、女性ながらも地方のトップ騎手として、現在も現役で活躍を続ける偉大な女性騎手です。

デビュー1年目で87勝を挙げた佐々木世麗

佐々木世麗(引用元:LADIES JOCKEYS)

2021年に兵庫競馬場所属騎手では初の女性騎手としてデビューした、佐々木世麗(ササキセレイ)騎手は、この年通算87勝を挙げます。

この記録は兵庫競馬場所属新人騎手としては44勝だった最多記録を大幅に更新し、さらに2005年に名古屋競馬場所属の山本茜騎手がデビュー年に記録した66勝を更新する異例の快挙を達成します。

順調なスタートを切った彼女ですが、2022年には厩舎移籍を発表、2年目は47勝と成績は低迷、さらに2023年1月には落馬負傷により6月まで長期休養となってしまいました。

デビュー年の成績が勝率1割を超える優秀な成績だけに、今後の成長が楽しみな女性騎手の1人であり、怪我から復帰後の成績に期待したいところです。

2022年レディースジョッキーズシリーズで優勝した関本玲花騎手

関本玲花騎手(引用元:LADIES JOCKEYS)

関本玲花騎手は2019年に岩手競馬組合所属騎手としてデビューした女性騎手で、岩手競馬組合では現在2013年にデビューした木之前葵騎手と関本騎手の2人の女性騎手が所属しています。

父親も岩手競馬組合所属の騎手という経歴を持つ彼女ですが、デビュー年こそ通算2勝に終わるものの、2年目以降安定して30勝を超える成績を挙げ、2022年1月に行われた新人騎手を対象とする全日本新人王争覇戦では2位のタイトルを獲得。

そして3月に行われた女性騎手のトップを決めるレディースジョッキーシリーズで、当時22歳の若さで見事優勝し女性騎手のトップの称号を獲得することになりました。

残念ながら女性騎手としては、2020年から2022年にかけて安定して勝率1割を超えている宮下瞳騎手と比較すると、2022年の勝率は5.2%と安定感に欠ける成績です。

地元岩手でも木之前騎手に次ぐ2番手の女性騎手という位置付けですが、2023年現在23歳とまだ若く伸びしろは十分であり、関本騎手は今後の成長が楽しみな女性騎手の1人です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
地方で開催されるレディースジョッキーズシリーズでは、現在JRA所属騎手は参戦しないため、今後地方と中央所属の女性騎手の直接対決も競馬ファンとしては楽しみなところではないでしょうか。

JRAでは2022年の今村騎手のブレイクがキッカケで、女性騎手を中心に馬券を買う人も増えてきています。
女性騎手で利益を出すためにも、騎手の特徴を掴み、なるべく有利な条件での購入を心掛けたいですね。

  • この記事を書いた人

中森

競馬歴22年の中森です。 競馬だけで生活しています。 独自のリサーチと情報収集力で競馬予想サイトの真偽を見極めるコラムを執筆しております。
競馬予想に役立つような情報を発信中。

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