競馬コラム

競馬で当たらない理由と効果的な対策を解説

競馬で当たらない理由と効果的な対策を解説

競馬で馬券が当たらない理由はそれぞれあると思いますが、予想の精度が低いなど、競馬の知識不足が原因で当たらないのであれば、知識を習得すれば解決します。

しかし、実際には競馬の知識は豊富でも、運や流れが悪いことで当たらない状態が続くこともあります。
この記事では競馬で予想が当たらない時とはどんなケースなのかを紹介し、その時に実行したい対策を解説します。

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競馬予想が当たらない時には

競馬予想が当たらない時には

競馬で馬券が当たらない時というのは、不的中が連続して長期間続く状態のことを意味しますが、競馬歴の長い人であれば、何をやっても馬券が当たらないという経験をしたことがあるのではないでしょうか?

競馬で勝つためには回収率100%を上回る必要がありますが、2022年のネット競馬のプロの予想家で回収率100%を超えていた人は全部で9人、しかし、この9人の的中率は最低で11%、最高で30%、実はそこまで的中率は高くありません。

つまり、どんなに回収率が高い人でも、馬券はコンスタントに当たってはいないのが当たり前であり、馬券が当たらないからといってそこまで悲観することはないのです。
このように馬券が当たらないことによって、トータルの的中率は下がることになりますが、実は回収率にはそこまで影響はありません。

競馬で重要なのは馬券を当てることではなく、回収率100%以上を目指すことであり、当たらないことにこだわるよりも、回収率を上げることこそが重要ということになります。

例えば年間的中率20%の人であれば、100回馬券を買うなかで80回に該当する8割は不的中ですが、残り20回の的中でしっかりと利益を出すことができれば、回収率100%を目指すことは可能です。

80回連続不的中が続き、残り20回が的中した場合も同様に的中率80%ですが、確率とは収縮するのものであり、一時的な不的中の連続はブレずに購入を続けていれば、本来の数値に収縮していきます。

競馬で重要なのは高い的中率を維持することではなく、利益を出すこと、つまりは回収率が100%を超えることです。
目先の不的中の連続を改善するのではなく、長期的な視野で回収率を高めることに注意を向けましょう。

競馬予想が当たらない具体的なケースを紹介

競馬予想が当たらない具体的なケースを紹介

ここでは実際に考えられる、予想が当たらないと感じることができる具体的な事例と、その対策を個別に紹介します。

長期スパンで見て予想が当たらない

レースは一日12R、3場開催であれば36R開催されますが、購入した馬券を一日スパンで見ると、実際に1日全てのレースが不的中になるといったケースは、どんな競馬予想のプロでも経験したことはあると思います。

このようなケースでは、1日スパンで見てレースが当たらないことを理由に、後半のレースで予想スタイルを変え強引な的中を目指すのではなく、自分の予想スタイルが大きく崩れないことを意識しましょう。

なぜなら、上述の通り的中率は収縮するため、月、年という長いスパンで予想が当たっていないかどうかを見る必要があるためです。
短期的なスパンで予想が当たってないと判断し、予想スタイルを変えることは、全体的な的中率の収縮に影響が出る可能性があります。

この点を踏まえて、競馬予想が当たらない時にやってはいけないことは「自分の予想スタンスを大幅に変える」ことです。
不的中の連続でメンタルが崩れ、本来の自分の予想スタンスに修正を加えてしまい、継続して買い続けていれば収縮する可能性のあった本来の的中率を崩し、さらに当たらなくなるという負のスパイラルに陥る可能性があります。

ですから、特に自分の予想スタイルをしっかりと持っている人は、当たらないからといって安易にスタンスを変えることは極力避けるようにしましょう。

ただし、仮に1月以上の月日の中で、全く予想が当たっていないとなると、予想スタンスを変えてみるのも1つの方法です。
予想スタンスを変更する場合は、短期的な視野ではなく、長期的な視野で予想が当たっていないことを確認し、長期的に当たっていない場合は、改めて自分の予想スタイルの見直しを検討するようにしましょう。

運も実力のうち

競馬予想を的中させるためには、運を引き寄せることも大事です。
例えば1つのレースで見ても、馬に余程の実力差が無い限りは、再度同じ条件で走っても同じ結果になるとは限りません。

レースの勝ち負けは馬や騎手が最善を尽くし複数の偶然が重なり結果が生じますが、この偶然は運の要素も過分に含まれます。
この点を意識し、その日の運の良し悪しを常に見極める癖をつけるようにしましょう。

例えば1日全く当たっていない日の最終レースに一発逆転を狙って大きな勝負をするとします。
もし、これで外れた場合、金額の大小を問わずトータルの的中率が減ることは変わりませんが、購入金額を増やすことで回収率が大きく下がることに繋がってしまいます。

そもそも、運の悪さを理由に、その馬券を買わなければ、的中率も回収率も下がることはないということです。

このように、当日運が悪いと判断した場合は、大きな勝負を避けたり、購入を控えることは、当たらない時に有効な対策の1つです。
当日、当たらない以外にも、購入した馬が落馬したり、当日の急な出走取消や騎手変更などが理由で馬券を外した場合なども、運が悪いと判断できる材料の1つです。

運に関しては日頃からしっかりと向き合い、自分の中で運の良し悪しを見分ける判断材料を複数持っておくことも、馬券が当たらない時に有効な対策となります。

調子に乗らない

1日の競馬開催の中で、当たらない状態が続くこともあれば、当たる状態が続く場合もあり、短期スパンだと確率にバラつきが生じる可能性があります。

当たらない時は大きな勝負を控えることは対策の1つであると、先ほどお伝えしましたが、当たる場が続く場合に「今日は運が良い」と勘違いをし、予定以上の馬券を購入することも極力避けるようにしましょう。

要は、運が良くても調子に乗らないということです。
これは予定以上の馬券を購入し的中すればラッキーですが、普段の競馬の的中率から考えると、無計画にレースを購入することは偶然に頼る可能性が高く、さらに不的中の場合は回収率の低下に繋がってしまうためです。

そのためにも、事前に一日のレースの中で購入するレースはどれにするのかを、事前に決めておく必要があります。

この際に単純に決めるのではなく、的中した場合は購入、または金額を上げて勝負するレースや、不的中の場合には見送る、または金額を下げるレースなど、その後の的中状況に応じて、購入の有無や金額の上限を判断するレースを決めておくと、さらに購入機会の幅が広がります。

そして、事前に決めたレース以外は決して手を出さないことを徹底することで、予期せぬ回収率の低下を防ぐことにも繋がります。

自分の得意な条件を把握しよう

当たらない時に特に心掛けたい点の1つに、自分の得意な条件で勝負をし、自分に不利な条件下での大きな勝負は極力避けることの重要性が挙げられます。

長期的に買っていると、的中時の傾向というのが浮き彫りになりやすいため、自分の得意な条件というのを客観的な数値を元に判断し、大きな勝負をするときは得意な条件で勝負する癖をつけるようにしましょう。

具体的には○○競馬場の回収率が高い、○○騎手の回収率が高いといったように、直接的な相性だけでなく、関東のレースよりも関西のレースの方が相性良い、上半期のGⅠレースよりも下半期のGⅠレースの方が回収率が高いといったように、様々な角度から自分の得意な条件を調べ把握することが重要です。

例えば宝塚記念と有馬記念は共に、上半期、下半期を締めくくる大レースで、中距離を舞台にトップクラスの馬がファンの投票によって選ばれるレースですが有馬・宝塚ともに相性が良い人もいれば、有馬記念・宝塚記念の片方が相性が良い人もいます。

有馬記念が得意な人であれば、関東圏のレースや関東所属の騎手との馬券的相性が良い可能性が高く、逆に宝塚記念が得意な人は、関西圏のレースや関西所属の騎手との馬券的相性が良い可能性が高いことがわかります。

上記はあくまで一例ですが、様々な角度から客観的に相性を探ることで、自分の得意な傾向がさらに浮かび上がってきます。
このように得意な条件をしっかりと把握した上で、回収率の変動に影響を及ぼす可能性の高い大きな勝負は、自分の苦手な条件で行うのを避け、自分の得意な条件で行うようにしましょう。

不利な環境で行われるレースは避ける

レースが自分の予想の斜め上の決着に終わることは、競馬のレースでは日常茶飯事ですが、こういった状況が続き当たらないケースでは、行われているレースが不利な条件になっていないか、環境を今一度見直してみるのも有効な対策です。

例えば良馬場と不良馬場では、馬場の悪い不良馬場の方が偶然による要素が高く高配当が狙いやすいですが、その分、予想は困難になります。

また、東京、中山、阪神、京都といった中央開催と、福島、小倉などのローカル開催とでは、中央開催よりも騎手や馬のレベルが下がるローカル開催の方が、荒れやすく偶然の要素が高くなります。

同様に7月から9月に開催される夏競馬も、騎手のバランスが変化し出走馬のレベルも下がるため、通常開催よりも予想は難解です。
このような条件は、総じてレース結果が偶然の要素に左右されやすい不利な環境です。

不良馬場の予想の方が的中率が高い人、ローカル開催や夏競馬で毎年安定して稼いでる人など、イレギュラーな環境を好む人を除き、基本的にはこういった条件では、大きな勝負をすることを避け、回収率の低下を防ぐようにしましょう。

当たらないケースや対策のまとめ

当たらないケースや対策のまとめ

最後に今回紹介した当たらない3つのケースや対策を軽くまとめてみます。

まずは的中率ではなく回収率を意識し、回収率の収縮の機会を伺うためにも、自分の予想スタイルを安易に崩さないようにしましょう。
予想スタイルを確立している人であれば、どんなに馬券が当たらなくても最低でも1月以上は経過を観察することが重要です。

次に当日の運を見極めて、購入レースの選定や金額の増減を判断するようにしましょう。
基本スタイルは、当たる状態が続く日に大きな勝負などを行い、全く当たらない日は購入を見送る、購入金額を下げるなどの工夫をすることです。

その結果、回収率を大きく下げないことがなにより重要です。
また、馬券がコンスタントに的中する調子が良い日に、余計な勝負をすることは極力控えましょう。
事前に一日に購入するレースや購入金額を決めておくことで、その日の運に応じた計画的な購入が行えます。

最後に自分の得意な条件をデータから見極めて、金額の大きい勝負をするときは、極力自分の得意な条件で勝負するようにしましょう。
また、相性にもよりますが、不良馬場、ローカル競馬場、夏開催などは、中央開催よりも偶然の要素が高く、安定した利益を求めるのであれば大きな勝負は控えた方が懸命です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は当たらない時に心掛けるべき対策をいくつか紹介しました。

競馬は同じ公営ギャンブルの競艇と比較すると配当が高めですが、その分、的中率はどうしても低くなってしまいます。

的中率の低さから生じる配当金額の高さは競馬の大きな魅力でもあり、競艇よりも少ない金額で勝負できる点が、競艇と比較した競馬のメリットでもあります。
目先の不的中に惑わされずに、長期的なスパンで回収率100%超えを目指しましょう。

  • この記事を書いた人

中森

競馬歴22年の中森です。 競馬だけで生活しています。 独自のリサーチと情報収集力で競馬予想サイトの真偽を見極めるコラムを執筆しております。
競馬予想に役立つような情報を発信中。

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