WIN5を全通り買いすると儲かるのか！？全通りに適したおすすめの条件も紹介！

「WIN5の全通り買をしたら儲かると思うのですが、実際はどうなのか？」
結論からお伝えすると、WIN5を全通りしても儲かる可能性は低いですし、かなりの購入資金が必要になります。

確かに、WIN5の配当金額を見ていると、全通り買いしても儲かる気がしますよね。
でも、競馬はそんなに甘くはありません。

ただ、WIN5のことを深く理解すれば、WIN5を的中させることはもちろん可能ですし、全通り買いすべき条件も見えてきます。

そこで今回は、「WIN5を全通り買いすると儲かるのか？また、全通り買いしても儲けがでそうなおすすめの条件」について、分かりやすくご紹介していきます。

WIN5に限らず 競馬で勝っている人の特徴は、馬券のメリットやデメリット、平均配当値や勝負すべきレースなどを、熟知していることです。

WIN5のメリットやデメリットはもちろんのこと、WIN5の的中確率や必要資金についても詳しくご説明していますので、是非1つでも取り入れることをおすすめします。

WIN5とはどんな馬券？メリットとデメリットも解説！

(引用元：JRA)

そもそも、WIN5とはどのような馬券なのでしょうか。

もちろん、1レースでも選んだ馬が2着以下に入ると的中にはならないので、非常に難易度の高い馬券です。

しかし、その分、配当も高くなるので競馬ファンなら1度は的中したい馬券でもあります。
この項では、そんなWIN5をよく知る為にWIN5の歴史、メリットやデメリットについて詳しく解説していきます。

WIN5どんな馬券？いつ発売されたのか？

お伝えしたようにWIN5は、5レース連続で単勝を的中させる馬券です。
単勝や馬連、三連単などと異なり、1レースではなくレースを跨ぐ馬券としてはJRA初の馬券になります。

また、WIN5の大きな特徴は、コンピュータで買い目を決めてくれる「ランダム」を選択できること。

このランダムは、通常の購入者が任意で買い目を選ぶのではなく、コンピューターが自動で買い目を選択してくれるので、WIN5を宝くじ感覚で楽しむことが出来ます。

またランダムには、5レース全ての予想をコンピューターにおまかせし、金額のみ自分で決める方法と、自分で買い目を選びたいレースは自分で選び、そのレース以外の買い目はコンピューターが選ぶ「一部セレクト」があります。

自分で予想するレースの数は自由に決められますので、予想がしやすいレースは自分で、予想がしづらいレースはコンピューターに任せることが出来ます。

この一部セレクトは、普段は競馬をしないけどG1などの大きいレースだけ馬券を買いたい方や、ご自身の好きな馬が出るレースだけ自分で買い、そのレース以外はコンピューターにお任せしたい方におすすめです。

WIN5は2011年4月から発売され、最初はインターネット投票のみで発売されていました。
その後、2018年9月23日の東京競馬開催から、JRA-UMACAカードによるキャッシュレス投票を利用すると各競馬場やWINSでの購入が可能となりました。

WIN5のメリット

WIN5のメリットはもちろん、100円の馬券が1億円を超えるような配当になる可能性があることです。

また、WIN5だけのルールとして「キャリーオーバー制度」があります。
WIN5のキャリーオーバーが発生するケースは以下2種類です。

的中額が6億円を超えた次の開催の場合は、超えた金額分が次のWIN5にキャリーオーバーされ、的中票が0票の次の開催の場合は、的中票が0票だった時の売上がそのまま、次のWIN5の払戻金に上乗せされます。

WIN5のデメリット

WIN5のデメリットは、難易度の高さです。
高配当が出るということは、その分、難易度も高く的中者も少ないということなので当たり前と言えば当たり前ですね。

WIN5の組み合わせ数や必要資金については次の項の「徹底検証！WIN5を全通り買いすると儲かるのか？」で詳しく解説していますので、是非そちらもチェックしてください。

また、初めてWIN5を購入する人に起こりやすい失敗が購入方法です。
先ほどお伝えしたように、WIN5の購入はインターネットでの馬券購入かUMACA投票（JRAのICカード「JRA-UMACA」を利用したキャッシュレス投票）のみです。

ネット投票については、JRAオンライン投票サービスの「即PAT」「A-PAT」「JRAダイレクト」で購入が可能です。

また、UMACA投票を利用した指定席の「UMACAシート」が設置されている競馬場でも購入は可能ですが、他の馬券の様にマークシートを記載して現金で購入することは出来ません。

また、買い目を選択する5レースもJRAが指定したレースになるので、ご自身が得意なレースのみ購入することは出来ません。
このことは、難易度が上がる要因にも繋がっています。

徹底検証！WIN5を全通り買いすると儲かるのか？

この項では、「WIN5を全頭り買いすると利益が出せる可能性があるのか？」について検証していきます。

WIN5に限ったことではありませんが、購入する馬券について詳しく知り、データを取ったり検証することはとても重要です。

そこで、WIN5を全通り買いする際の必要資金、平均払戻し金額や歴代の高額払戻し金額について、詳しくご紹介していきます。

WIN5全通り買いの組み合わせ数は？必要な資金はいくら？

「WIN5全通り買いの組み合わせ数は、どうやったら計算できるのか？」
答えはとても簡単で、各レースで選択した頭数を掛け合わせることで割り出すことができます。

例えば、指定された5レースを各レース2頭ずつ選択した場合は以下になります。

この際、1点を100円で購入した場合、3200円の購入資金が必要となります。
競馬のフルゲートは18頭なので、対象5レース全てが18頭フルゲートだった場合も見ていきましょう。

この際、1点100円で購入をした場合は、1億8895万6800円が必要になります。
ただ、5レースの全てが18頭フルゲートの可能性はかなり低いので、平均的な出走頭数でも見ていきましょう。

対象5レースの平均出生頭数は12頭〜13頭になることが多いです。
仮に、12頭の場合に全通り買いをすると248832通り。
1点100円で購入をした場合は、2488万3200円が必要になります。

意外と安い！？WIN5の平均払戻し金額

続いてはWIN5の平均払戻し金額です。
WIN5の平均払戻し金額は、約2000万〜3000万円と言われています。

しかし、この平均金額は配当金1億円を超えたケースなども含めた数値ですので、実際の感覚ではもう少し下がります。
実際のWIN5の配当金額分布は、以下のようになります。

1億円以上	6.38%
1000万円～1億円	18.09%
100万円～1000万円	40.60%
10万円～100万円	26.42%
1万円～10万円	8.16%
～1万円	0.35%

この結果から、100万円〜1000万円の配当になることが一番高いことが分かります。
さらに、10万円〜1000万円になると、全体の約6割を占めることが分かります。

先程お伝えしたように、指定5レースの出走頭数が12頭だった場合は、2488万3200円が必要になることから、WIN5の全通り買いで儲けることは難しいことが分かります。

さらに、1万円以下になることも少なからずあり、WIN5の過去最低の配当金額は6050円となっています。

一攫千金！WIN5の歴代最高払戻し金額

それでも、WIN5で一発逆転を狙いたい方の為に、夢のあるWIN5の歴代高額払戻しについてお伝えします。

WIN5でのこれまでの最高払戻し金額は、2021年3月14日のレースで記録した5億5444万6060円です。

対象5レースの勝ち馬の人気は、第1レースからそれぞれ4番人気、4番人気、10番人気、8番人気、3番人気でした。

3レース目は中京競馬場で行われていた金鯱賞で、このレース最下位（10番）人気のギベオンの逃げ切り勝ちでした。

このレースは、2020年の3冠牝馬デアリングタクトが単勝1.4倍と圧倒的な支持を受けたにも関わらず2着に敗れたことも、高配当に繋がりました。

ちなみに、この日のWIN5を全通り買いしていたら4914万円の購入資金が必要で、5億円以上の利益が出ていた計算になります。

WIN5を全通り買いするならどんな時？おすすめの条件はコレだ！

WIN5の全通り買いで利益を出す為には、払戻し金額が高額になることが絶対条件です。
競馬で高額配当になる条件は、出走馬のレベルが拮抗している場合や、ダントツの人気馬が負けた時などの出走馬の人気に関する条件。

また、牝馬限定戦やハンデ戦などのレース条件などがあります。
しかし、レースが指定されているWIN5では上記のような条件を購入者側が選択することは出来ません。

しかし、雨や雪などの天候により高配当を期待できる日を選択することは可能です。
また、キャリーオーバーが発生している時もWIN5の払戻し金額は自ずと高くなります。

この項では、この2点について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

的中者0人の次開催に注目！キャリーオーバー制度を活用する方法

WIN5にはキャリーオーバーという独自のルールがあります。
キャリーオーバーが発生する条件は下記の2点です。

1つ目の条件は、的中が0票だった次の開催です。
的中者がいなかった次のWIN5では、的中者がいなかった前週のWIN5の売上（WIN5の控除率30%は引いた金額）がそのまま上乗せされます。

WIN5では、WIN5の総売り上げから控除率を引き、それを的中票数で割った数が配当金となります。

例えば、売り上げが5億円あったWIN5で的中者がいなかった場合は、控除率を引いた3億5千万円が次のWIN5の総売り上げに上乗せされます。

したがって、次に開催されるWIN5の売り上げに3億5千万円を足した金額から、的中票数で割った数が配当金となりますので、約2回分のWIN5の売り上げを分配する形となります。

この日は、全通りでなく少額であってもWIN5を購入したい日ですね。
2つ目のキャリーオーバーになる条件は、払戻金が6億円を超えたケースです。

WIN5の最高払戻し金額は6億円と法令によって定められています。
払戻し金額が6億円を超えた場合、6億円を超えた余剰分が翌週にキャリーオーバーされる仕組みです。

例えば、先週のWIN5の払戻し金額が8億5千万円であれば、6億円を超えた2億5千万円が今回の売り上げにプラスされて、的中者に分配されます。

キャリーオーバーがあった次のWIN5は売り上げが大きく増加することからも、たくさんの競馬ファンがキャリーオーバーに注目していることが分かります。

雨と風の強い日は見逃すな！WIN5で高配当が出る条件

次のWIN5で高配当が期待できる条件は、荒れる日に馬券を買うということです。
WIN5はJRAが指定するレースを購入するので、自分が買いたい距離やレース条件は選べません。

しかし、天候が悪い日に馬券を買うことで、レースが荒れる可能性を高くすることは可能です。

競馬は雨や雪で、馬場が不良に重馬場になると人気馬が能力を発揮できなかったり、反対に道悪馬場の得意な穴馬が激走することがあります。
その結果、天候が良くない日は配当金額が高くなる傾向にあります。

また、風が強い日も競馬が荒れやすいことで有名です。
とにかく、WIN5の全通り買いをするのであれば、払戻し金額が高くないと利益はでません。

したがって、他の人が考える結果になりそうな時は勝ってはいけない日です。
誰も買えないような馬が、最低でも1レースや2レースで1着になるような条件の日に勝負すべきです。

まとめ

お伝えしてきたように、WIN5の全通り買いはマイナスになる可能性が高いのが現状です。
しかし、高配当が狙える条件を見極めることが出来れば、利益を出せる可能性もあります。

これはWIN5以外の馬券でも同様で、いわゆる「回収率を意識した買い方」になります。
競馬では5回に1度的中できれば儲けが出るという考え方がとても重要なので、当てることに集中して競馬で勝てていない人は1度、目線を変えてみることがおすすめです。

また、キャリーオーバーがあった時のWIN5に思い切って挑戦してみると、的中した際に予想以上の高配当になっている可能性もありますよ。