競艇用語の意味や使い方を全解説！初心者はまずこれを覚えよう

競艇は、開催前日にモーター抽選とボート抽選が行われます。

抽選の結果、勝率のいいモーターを引いた選手は、余裕を持って試運転から即格納ですが、低勝率のモーターを引いてしまった選手は、試走後は整備室に直行して戦える足になるまで整備することになります。

競馬では、「ハナを切る」、「ハミをとる」などの専門用語がたくさんありますが、競艇にも、いろいろな専門用語があります。

初心者にもわかりやすく解説しますので、参考にしてみてください！

競艇用語【予想編】

競艇の予想に関する用語をまとめます。

舟券

競艇の予想が記載された券のこと。

ネットや競艇場などでレースの予想を買うと手に入ります。

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出走表

出場レーサー、モーター、ボートの2連単勝率や3連単勝率などが記載されているシートのこと。

この出走表をもとに、選手の実力や調子、得意なコースなどを読み解きながらレース予想を行うことで、より的中率を高めた投票ができるようになります。

出走表は、ネットやレース場に行けば無料で手に入ります。

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払戻金

競艇の予想が的中して、獲得したお金のこと。

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オッズ

舟券的中時の払い戻し金額を決める倍率のこと。

オッズは、競艇場内の大型モニターや場内テレビ、ネットで配信されている公式映像やＪＬＣの番組内で見ることができます。

競艇の倍率(オッズ)とは？見方や計算・予想方法を解説！

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勝率

勝率とは、選手個人の成績や能力を示す数値のこと。

ボートレースでは着順の高さに応じて得点が貰え、その得点を基に算出されるのが勝率です。

初めて目にする選手でも、どのような強さの選手なのかが一目でわかります。

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回収率

回収率とは、自分が舟券でどのくらいの資金を「回収」出来ているかを判断するための数値のこと。

単位はパーセントで表され、100％を超えると収支はプラスになっていることを表します。

安定的に収支をプラスにし続けるためには、この回収率を100%以上に維持し続けることが重要です。

競艇の回収率とは？計算方法や回収率を上げるポイントも解説！

皆さんは回収率についてご存知でしょうか。 実は回収率はボートレースで舟券を購入する際において、非常に重要な数値となるのです。 ボートレースの収支を安定させるため、自分が一体どんな収支で舟券を購入してい ...

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 的中率

的中率とは文字通り舟券が的中する確率を表す数値でです。

この数値が高ければ高いほど的中しやすいということがわかります。

競艇の3連単の平均的中率は1/120で、競馬や競艇に比べて非常に高くなっています。

競艇の的中率とは？計算方法や予想への効果的な使い方を解説！

ボートレースは公営競技の中では非常に当てやすい競技だと言われています。 その理由としては、競馬が18頭、競輪が9車で行われるのに対しボートレースは6艇で行われるので、3連単でも当てやすい競技とされてい ...

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競艇用語【決まり手編】

競艇には、どのような勝ち方をしたのかを表す、決まり手という用語があります。

決まり手には、次のような６種類がありますので解説してみたいと思います。

逃げ

１コースの艇（ほとんどのレースで1号艇が入りますが、どうしてもインでレースをしたい選手が、回り込んで奪うことがあります。）が、他艇に捲らせず、差させずに第一ターンマークを先に回り、先頭のままゴールすれば、「逃げ」の決まり手になります。

逃げの決まり手になる確率は、約50％です。

じゃあ、逃げの舟券を買っておけばいいじゃないか、と思われる方が多いと思います。

配当は安くても購入点数を絞って勝負する、本命党ならここからです。

まくり

２～６コースの艇が、第一ターンマークで自分よりも内側にいる艇を、抜き去り１着でゴールする決まり手です。

新しく登録された新人選手は、進入固定レース以外は６コースからのレースになります。

新人選手が６コースからトップスタートを決めて、全艇を飲み込んでしまえば超万舟券という夢があります。

多くいる選手の中には、内コースには目もくれず、ひたすら６コースから仕事をする、「アウト屋」がいます。

アウトコースから巧みなハンドルさばきで、ヒモ（２着）、トリ（３着）を走り、おいしい舟券を提供してくれます。ときどき突き抜けて高配当もありますので、マークしておいて下さい。

差し

２～６コースの艇が、第一ターンマークで、先に旋回した艇の内側を抜いて１着でゴールする決まり手です。

ただ、この戦法は先に旋回した艇の引き波を越えるパワーモーターや、巧みなハンドルワークが必要です。引き波にはまり失速のリスクを伴います。

まくり差し

３～６コースの艇が、内側に２艇をおいて１艇の外をまくりながら、もう１艇を先に回らせて内側を抜く高度なテクニックで突き抜ける決まり手です。

自分が購入している選手が不利な枠から、「まくり差し」を決めてくれたら最高です。

決まれば痛快なのですが、前が詰まって行き場をなくすリスクもあります。

抜き

１周目の第一ターンマークを旋回した時点では先頭でなかった艇が、道中で追い上げて交わして１着でゴールしたときの決まり手です。

超抜のモーターなら１艇身くらい追いつくので、モーターの勝率も要チェックです。

恵まれ

前を走る艇が、フライングで欠場になったり、転覆したりして１着が転がり込んでくるという決まり手です。

自力で勝ったというより、繰り上がりなので私見では、決まり手にカウントして欲しくないです。

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競艇用語【モーター編】

モーターの性能を表す用語で、次のとおりです。

伸び足

直線でトップスピードに加速したときの状態を表します。実戦で競ったとき明暗を分けます。

出足

スローの状態から一気に加速するときの足色のことで、しっかり加速できることで、厳しくスタートラインを攻めることができて、レースがしやすくなります。

まわり足

ターンマークを旋回するときの安定感とか、前進する力のことを表します。

競艇では６回ターンマークを回るので、大きな違いになります。

行き足

出足からトップスピードまでの間の伸び足のことで、選手が、「行き足がついてきた。」とか、「行き足がいい。」というコメントを出してきたら、戦い易くなったと考えます。

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競艇用語【進入編】

競艇は、「フライングスタート方式」というスタート方法です。水面にはスタートラインはなく、上部にロープが張ってあるだけです。

そのスタートラインを大時計が示す１秒の間に通過しなくてはなりません。少しでも舳先が早く過ぎると、「フライング」、遅く過ぎると、「出遅れ」でその艇が絡んでいる舟券は全額返還となります。

スタート事故を繰り返すと、出場停止などの厳しいペナルティーがあり、選手生活に響きます。その進入までの用語を解説しておきます。

前付け

本来ならアウトコースまわりになる艇番の選手が、内コースを取りにくることをいいます。

内の選手は自分の艇番を主張するので、前付けをした選手とともにスタートラインに近づいてしまい、助走距離が短くなり、トップスピードに乗らないままレースに入ってしまうリスクがあります。

スロースタート

１～３号艇が多くとるスタート戦法で、助走距離は短くなる。

ダッシュスタート

４～６号艇が多くとるスタート戦法で、助走距離を長くとれ、トップスピードでスタートすることができ、いいスタートが切れたら内側の艇をまくることも可能になる。

カド

ダッシュスタートの最内にいる艇のことをいう。このカド位置の選手が起点になり、レースが動くことが多い。

競艇用語【その他編】

その他に知っておいた方がいい用語も解説しておきます。

放る

競艇用ボートは、左手でレバーを握るとアクセルを踏み込んだ車のように前進します。

選手はスタートラインを越えるとき、トップスピードに乗せるためレバーを思い切り握っています。

しかし、このままスタートラインを越えるとフライングを切るかもしれないと思ったら、ブレーキがないので、レバーを戻してエンジンブレーキのように減速することがあります。

この動作のことを選手は、「放る」と言います。

安定版

強風などで水面が荒れているときは、安定版を艇に付けて事故を回避します。

選手を守るために仕方ないことなのですが、伸びを欠いてまくりがきかなくなるのが難点です。

かかり

選手は、モーターとプロペラを調整して、推進力を少しでも上げようとします。

「かかりがよくなった」と選手がコメントすれば、推進力が上がったと理解できます。

キャビる

水の中の気泡によって、プロペラが空転状態になり、急に減速することです。

前走艇の航跡にハマったときにおきます。

節一

一つの開催の中で、一番調子のいいモーターのこと。

先マイ

他の艇より先に旋回体勢に入ること。

チルト

モーターをボートに取り付ける角度のことをいいます。

小さい角度は、出足、回り足が良くなり、大きな角度にすると伸びがよくなります。

0.5～3度まで調整できます。外枠の選手がチルトを上げる（2～3度）と、まくりを狙っているのが予想できます。チルトを上げると、差しにいったときには引き波を越えるのが難しくなります。

競艇のチルトの特徴！角度やレースへの影響などを解説

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展示

競馬ではパドックで馬の状態をみせますが、競艇では、２周の展示航走をします。直線の伸び足やターンマークを旋回するときの回り足をチェックします。

競艇のスタート展示・周回展示タイムの見方と予想への影響は？

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ペアボート試乗会

ファンサービスで、ペアボート試乗会をやってくれる競艇場があるので、チャンスがあればぜひ参加してみて下さい。

二人乗りのボートの前にファンが乗り、後ろに支部所属のレーサーが乗り、一周目は、レーサーが運転し、二、三周目はファンが運転できるものでした。

現在、ファンが運転できるかは定かでありませんので、問い合わせてみて下さい。

車のハンドルは回しても手を離せば戻りますが、競艇用ボートのハンドルは、切ると自分で戻さないと振り込んでしまいます。

競艇用語｜まとめ

競艇用語の意味や使い方を少しは理解いただけたでしょうか。

現在、ネット投票や場外舟券売り場で舟券が買えるので、本場に行かれる人は減っているかもしれないですが、競艇場の、特に大時計の近くでスタートの臨場感を味わってみて下さい。

数字だけではわからないモーターの状態の変化を、選手のコメントでつかみ取り、当たり舟券を購入するための参考にしてほしいです。