競艇の単勝の平均オッズは何倍？勝ち方も併せて解説！

競艇の舟券の買い方、俗にいう「賭け式」には色々なものがありますが、本記事では「単勝」について平均オッズや勝つための方法を解説していきます。

単勝とは？

単勝とは「1着になりそうな番号を予想して予想通りの着順となれば的中」となる舟券です。
1番になる選手を予想するだけの舟券なので非常に分かりやすい賭け式と言えるでしょう。

単勝は競艇初心者にもおすすめできる舟券

単勝は非常に単純明快でなおかつ予想がしやすいと言うこともあって、初めて舟券を購入するという競艇初心者にもとてもおすすめできる舟券です。

競艇のレースは必ず6名で行われるので、的中率は6分の1となっています。6分の1の確率ならば極論を言えばレース展開を予想しなくても思いつきや勘で選んだ番号が当たってしまったりする事も多々あります。

単勝の平均配当は？

単勝の平均配当ですが、全てのレースの単勝配当を平均するとだいたい500円くらいになると言われています。
勘や当てずっぽうなどでも当たると言われている賭け方で5倍の配当が期待できるのであれば、かなりオイシイ舟券だと感じるのではないでしょうか。

競艇は単勝のオッズが低くなりやすい

ところが残念ながら単勝オッズで500円以上になる事はそれほど多くはありません。
競艇は「1号艇が圧倒的に有利」という揺るがない特徴を持っています。

そのため他の公営競技以上に「オッズの二極化」が発生しやすくなっています。
競艇の特徴を考慮するならば、単勝は1号艇を購入するのが最も当たりやすいのですが、1号艇がそのまま1着でゴールした場合の単勝オッズは2倍に届く事すらあまりないというのが現状です。

場合によっては単勝1.0倍、元返しになってしまうレースもあるので、単勝で稼ぐというのは実はかなり大変で、レース選定を間違えると一気にマイナス収支になってしまいます。

競艇の単勝で勝つための方法

競艇の単勝は当てやすい事は間違いありません。
一気に大きく稼ぐ事は確かに難しいですが、レースの特徴をじっくりと見極める事が出来れば勘や思いつきなどではなく高い確率で1着になる選手を選ぶ事ができるため、的中を積み重ねて行くことによってたとえ単勝であっても勝つ事は十分可能です。
単勝で勝つために気をつけておきたいポイントについて、本項目では解説していきます。

基本的には本命一本で勝負

競艇はオッズが二極化しやすいと先に解説しました。
したがって的中させるためには「堅い配当」のレースを狙うか「大荒れのレースを狙うか」の2択になります。

単勝で狙うべきはズバリ「堅い本命決着になる」レースです。
3連単や2連単ならば荒れた配当を狙うのもアリですが、1号艇が圧倒的に有利な競艇において、1着のみを当てる単勝という賭け方で穴を狙うのはあまりにもリスクが大きすぎます。

買い目点数は1点のみ

競艇で舟券を当てるために最も有効な方法は「買い目を増やす事」です。
単勝の場合、6点購入すればレースが不成立にならない限り必ず的中します。

ところが単勝の平均配当は5倍であり、本命決着になると1倍の元返しになってしまう事もあるため、全通り購入し続けるとほぼ間違いなく損失がどんどん膨らんでいきます。
単勝で勝ちたいのであれば複数の買い目を買う事はせず、「この選手」と決めた1名のみを買うようにしましょう。

1号艇1着率が高い競艇場で勝負しよう

1点買いが単勝で購入するための鉄則であるならば、自然と「出来るだけ番狂せがない予想が容易なレース」を選ぶ事になるでしょう。実は競艇場ごとに1号艇が1着になる確率というのは大きく変わってきます。

「そこまで大きな差はないだろう」と思う人もいるかもしれませんが、1号艇1着率が最も高い競艇場ともっとも低い競艇場ではなんと20パーセント以上の差があるのです。

1号艇の1着率が高い競艇場というのは、「1号艇にA級選手を配して残りはB級選手」というように1号艇が1着となるようなレースを意図的に組んでいるので、そういったレースは単勝の的中を狙うチャンスです。

1号艇のスタート展示は要チェック

とにかく1着になる艇を当てさえすれば的中となるので、チェックするのは1着になると予想した艇だけで構いません。
基本的には1号艇の1着を狙う事になるので、レース前の展示航走では1号艇のスタート展示に注目しましょう。

特にスタートのタイミングが他の選手よりも遅くなってしまっている場合、先行できずに負けてしまう可能性が高くなります。

競艇は1周目第1ターンマークを先頭で回った選手がそのまま勝ち切る事がほとんどなので、1号艇の選手が他の選手よりも遅れずにスタートできるかどうかが単勝を的中させるための最重要要素と言えるでしょう。

高配当を狙うならば「4号艇選手をチェック」

単勝であえて高配当を狙うつもりであれば、「4号艇」の選手に注目しましょう。
競艇ではスタートの際にインコースの3艇はスロースタート、アウトコースの3艇はスピードスタートとはっきり分かれます。
つまり4号艇はスピードスタートをする艇の中で最も内側を走る事ができるという事になります。

もし4号艇の選手のモーター性能が高かったり、スタートタイミングが最も早い場合はスピードに乗った状態でインコースの艇を一気にまくって先頭に立つ事ができます。
4号艇の選手が先頭でゴールすれば、1号艇選手が1着になるレースよりも高いオッズとなる可能性が高いです。

本気で儲けたいならば単勝は適していない

ここまで単勝で勝つための秘訣をいくつか紹介しましたが、「単勝で稼ぐならこの方法しかない」というのが正直なところで、単勝はその特徴を考慮すると本気で稼ぐためには向いていない舟券です。
改めてその理由を本項目では解説する事にしましょう。

本命決着になると1.0倍になることも多い

繰り返しになりますが、例えば「一般戦でSGレース常連のA1級選手が1号艇で出走」といったレースになると、単勝のオッズはほぼ間違いなく1倍になります。

この例はあまりにも極端でこのようなレースはほぼ見かけませんが、それでも大多数の競艇ファンが「この選手が1着で間違いないだろう」というレースは一定数存在し、そういったレースでは同じく単勝を的中させても元返しという結果になってしまいます。

1点に高額投資ができない

「配当が低いのならば1点に沢山お金を投じれば良いのでは？」と考える人も中にはいるかもしれません。
その考えは決して間違いではなく、例えばオッズが2倍の場合、2,000円しか舟券を買っていなければ4,000円にしかなりませんが、20万円賭ければ40万円と約20万円の利益となります。

しかし残念ながら単勝では1点に大金を投じるという手段は使えません。
競艇の舟券全体の売り上げ比率としては3連単が圧倒的シェアを占めており、実に全体の9割近くが3連単の売り上げとなっています。

残りの1割を3連単以外の舟券で分け合っているという事になりますが、その中でも単勝の売り上げは下から数えた方が早いぐらい低いです。
そのため、1つの買い目に大金を投じるとその買い目だけが売れているという事になり、オッズが大きく低下してしまいます。

オッズに影響が出ない範囲で1点あたりに投じる事ができる金額というのは1,000円までというのが実情です。
高い配当を狙える訳でもなく、1点に大きなお金を投じる事ができない単勝はどう考えても利益を出すためには不向きな舟券と言わざるを得ません。

まとめ

単勝は1着になるであろう番号を当てれば的中となる舟券です。
的中率は6分の1なので、全く予想が出来ない人でも勘や思いつきで購入した舟券が当たる事が多々あります。

その一方で単勝は本命決着になると1倍の元返しになる事が多い上に売り上げもそこまで多くはないため、1点に大きなお金を投じるとその買い目だけが沢山売れている事となり、オッズが大きく下がってしまうという特徴を持っています。

これらの特徴を踏まえると、単勝は競艇を始めたばかりの初心者が当たった時の喜びを体感するには最適な舟券ではありますが、本格的に稼ぐための買い方としては不向きな舟券となっているのです。