小城千奈選手が突如引退した理由を徹底検証！

競艇ファンであれば小城千奈選手を知らない人は居ないのではないでしょうか。
小城選手は非常に人気がある選手でしたが、2017年突如として引退してしまいました。
本記事では大人気だった小城選手が引退した理由を検証し、近況についても調べてみることにしました。

小城選手はどんな選手だった？

小城選手は1995年8月生まれで福岡支部に所属していました。
1995年生まれということはこの記事を執筆した2023年3月時点では27歳ということになります。

身長は151センチと、それほど身長が大きい女性が居ない競艇選手のなかでもかなり小柄な選手ということになります。
とはいえ、競艇選手に身長はあまり関係ないので低身長でも活躍している選手は男女問わずたくさんいます。

しかし小城選手の級別は1度B1級に上がっただけであとはずっとB2級でした。
ところが小城選手は女性選手の中でもトップクラスの人気を獲得していたのです。

小城選手はなんといっても競艇選手のなかでもトップクラスのルックスであり、多くの男性ファンを魅了しました。
小城選手が出走するレースには小城選手を推しにしている数多くの「追っかけ」と化した男性競艇ファンが詰めかけました。

筋金入りの小城選手推しの競艇ファンは小城選手が斡旋された競艇場へ自分自身も転々として応援に駆けつけるなど、その人気はすさまじいものがあります。

競艇選手になるまでの経緯

小城選手は競艇選手になるまでさまざまな競技を経験してきた「スポーツ少女」でした。
中学時代はショートトラック、つまりスケートに打ち込む日々を送っていました。
スケートをやっていたということ自体非常に珍しいと感じてしまいますが、実は福岡県には「タレント発掘事業」というものがあります。

そういわれると、福岡県はタモリさんをはじめ博多華丸大吉の二人をはじめとした芸人さん、吉瀬美智子さん、蒼井優さんなど数多くの女優さん、さらには妻夫木聡さんをはじめとして男性俳優さんもいるなど、現在大活躍している人たちが本当に多いです。

これも「タレント発掘事業」の賜物なのでしょうか。
小城選手は将来オリンピック選手になりたいという希望をもって応募したところ見事に合格したことでショートトラックに打ち込む環境を手に入れる事ができたのです。

しかし才能はあったものの、練習場所まで片道2時間かかることがとても負担だったことに加え、お母さんが病気になってしまったことが理由で中学卒業とともにショートトラック選手への道を断念します。
ところが県内でも屈指の自転車競技強豪校から特待生の権利を得て入学し、高校時代は自転車競技に打ち込んでいました。

しかし自転車競技において男性と女性の差というのは決定的であり、どうやっても男性には勝てないということもあって自転車競技も高校卒業とともに辞めてしまいます。

そんな小城選手は高校卒業が近づくにつれて自分の進路について真剣に悩んでいました。
そんな時に競艇選手という職業があることを知り、競艇選手ならば男性とまったく同じ条件で勝負できることを知ります。

そしてもうひとつ、競艇選手になることを選んだ最大の理由が「長く続けることが出来るから」というものでした。

スポーツ選手の選手生命というのは通常40代後半くらいまでなのですが、競艇選手は40代後半でも現役どころかトップクラスに君臨し続けている選手がたくさんいるなど、体力面での衰えはそこまで影響しない競技です。

お母さんが病気になるなど家庭面で苦労していた小城選手は、「長く働けばその分親孝行もたくさんできそう」という点が決め手になり、競艇選手への道を歩むことになりました。

自身のTwitterで突如引退を発表

選手を辞めることにしました。今まで応援してくださってた方ありがとうございました！

— ちな (@FzsebGsh8GErCGP) August 16, 2017

親孝行をたくさんしたいという、他の競艇選手よりも強い意志で日々のレースに臨んでいたであろう小城選手でしたが、2017年8月16日、「選手を辞めることにしました。今まで応援してくださってた方ありがとうございました！」（原文そのまま）というツイートを残し、競艇選手を引退すると宣言、実際に選手登録から小城選手の名前は消えてしまっており、多くの競艇ファンを驚かせました。
小城選手に一体何があったのか、引退に至るまでの経緯を見ていく事にしましょう。

事の発端は「即日帰郷」

8月16日に突然前述のような短文のツイートを残して引退したという事は、その前に小城選手が引退を決断するような出来事が何かしらあったはずです。

実は小城選手、前日の若松競艇場でのレースにおいて「即刻帰郷」という処分を言い渡され、レースに出走する事なく帰宅するという扱いを受けています。
具体的には、「検査規定違反」という違反行為に該当したのが即刻帰郷となった理由です。

検査規定違反というのは体重検査をした際に最低体重である42キログラムを下回っている際に言い渡される罰則であり、小城選手は規定体重に届いていなかったのが帰郷となった理由なのでしょう。

即刻帰郷というのはかなり重い罰則

それにしてもただ単に体重が足りないという理由で即刻帰郷となってしまうのでしょうか。
これについては色々と調べてはみたものの、真相に迫る事が出来るような内容の記事は確認できませんでした。

しかし小城選手のケースの場合、前検不合格に該当するため、前検不合格だけならば、その日の全てのレースが終了してから競艇場を離れる「即日帰郷」という処分になるはずなのです。

よく似ていますが即日帰郷と即刻帰郷は全く異なります。
即刻帰郷の場合、その処分を言い渡されたレースの後に出走予定のレースがあっても出る事は出来ません。
したがって体重違反以外に何らかの重大な違反行為が認められた事が想定できます。

小城選手が即刻帰郷した後に引退を決めたのは、この処分が不服だったかあるいは選手を続けていくモチベーションを完全に失ってしまったかのどちらかだったのではないでしょうか。

小城選手が選手時代にずっと悩んでいたことがある

小城選手のTwitterなどを読み進めて行くと、選手時代にずっと悩んでいた事がある事が分かります。
とはいえ、順調な選手生活を過ごしている競艇選手は誰一人として居ないでしょう。

皆何らかの不安や不満を抱えているからこそ努力しますし成長するのです。
小城選手は何に対して悩んでいたのかを本項目では紐解いていくことにしましょう。

体調面における悩み

まず小城選手が最も悩んでいたであろうと考えられるのが「体重面」です。
それは今回の事例を見ても何となく分かるのではないでしょうか。

体重が食べても増えないというのは世の女性からすると羨ましい事この上ないかもしれませんが、当の本人からすればかなり深刻な悩みです。
競艇選手には健康面も考慮して最低体重の基準が設けられていますから、体重が増えないというのは相当なストレスになっていた事でしょう。

またその他にも競艇選手の職業病ともいうべき症状ではありますが、首や腰の痛みにも悩んでいて、針治療に通っていたことを報告するツイートも見受けられます。

成績面に関する悩み

冒頭で紹介した通り、小城選手の級別は一時期B1級だったものの、それ以外は全て最低クラスであるB2級でした。
体重がなかなか増えないという事に悩みながら苦労して何とか出走条件を満たしてもなかなか結果が出ない、という事が続いてしまうと心が折れてしまうのも致し方ないといったところです。

特にやっとB1級に昇格した直後の期にスランプに陥ってしまったそうで、その結果再びB2級に落ちてしまったというのは精神的にかなり応えたのではないでしょうか。

競艇選手は成績を残さなければ続けることができない

競艇選手になる事さえ出来ればその後は自主的に引退するまでその地位が安泰という訳ではありません。
現代は一般サラリーマンさえ「終身雇用」はほぼ崩壊しているような世の中なので、一生安定といった働き方は最早存在しないと言って良いでしょう。

話を競艇選手に戻すと、以下の条件を満たしてしまった場合は運営側から「引退勧告」の指示を受けます。

• 4期通算で勝率3.80以下
• 4期通算事故率0.7以上
• 4期通算出走回数60回未満

勧告なので強制ではありませんが、ほぼ全員が引退勧告を受けるとそのまま引退していきます。
実は条件がもうひとつあるのですが、それはベテラン選手が該当する条件なのでここでは省略しました。

小城選手の成績を見てみると、残念ながらそのまま続けていても1番上の「4期通算勝率3.80以下」という条件に該当してしまう可能性が非常に高いです。遅かれ早かれ引退せざるを得ない状況になってしまう事には変わりなかったのではないでしょうか。

結婚するからという噂も流れていたが…？

引退理由に関しては「結婚するからなのでは？」という噂も流れていました。
しかしながらそのような情報は見られなかったので、これに関してはデマであると断言して間違いなさそうです。

SNSがすっかり普及した現在では、小城選手が結婚するという確かな情報が確認できれば、ほぼ間違いなくどこからか漏れて拡散していたに違いありません。

近況に関しては不明

小城選手は選手時代に各種SNSのアカウントを所有していたため、近況に関して何か発信していないかと調べてみました。
まずTwitterは残念ながら引退報告のツイートを最後に更新が止まっています。

そしてInstagramに関しては、選手時代は自由に閲覧可能となっていたものの、現在は小城選手が許可を出したアカウントしか閲覧できないようになっていました。

しかし逆に言えば何らかの情報発信はしているという事になります。
詳細は分かりませんが、第二の人生を謳歌している事は間違いなさそうです。

まとめ

本記事では小城千奈選手の突然の引退について考察しました。
引退の真相については明らかに出来ませんでしたが、引退前日のレースにおける即刻帰郷が決定打となったと考えて良いでしょう。

元々は体重が足りなかったからだと言われていますが、即刻帰郷というのは相当重い罰則なので体重不足にプラスしてなんらかの重大な違反があったものと考えられます。

小城選手の近況は不明ですが、Instagramは更新しているようなので、新しい人生を着実に歩んでいると見て良さそうです。