競艇には勝敗を決定づける「決まり手」というものがあります。
各艇に乗って出走する選手たちは最終的にその艇が得意とする決まり手をいかに決めやすい状況に持っていくかを考えて戦略を立て、レースに臨んでいます。
本記事では競艇の決まり手のひとつである「まくり差し」について、どういった決まり手なのかやまくり差しを決めやすい条件を解説し、そしてまくり差しを得意としている選手についても紹介していきます。
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目次
「まくり差し」とは?「まくり」「差し」と何が違う?
「まくり差し」とは競艇の勝敗を決定づける「決まり手」のひとつで、同じく決まり手である「まくり」と「差し」を一連の動作で行う戦法の事を差します。
「まくり」「差し」「まくり差し」のそれぞれの違いについて解説すると、まくりはほかの艇の外側を通って前に出るという走りをするのに対して、差しは前を走っていた艇がターンをする際にできる艇とターンマークとの隙間に入り込み、より内側に進入して前の艇を抜くという戦法です。
まくり差しは先ほど説明したまくりと差しの動作を一度に行うので、まずまくりで抜ける艇を外側から抜きさりながらすでに先行している艇の内側に入り、残りの艇を抜いて先頭に立つというのがまくり差しの一連の動きになります。
まくり差しを決めるには高度な技術が必要
まくりはインコースの艇を外側から一気に抜き去るためにスタートをどの艇よりも早く決めなければならないですし、ターン技術も必要です。
そして差しは前を行く艇よりも内側を突いて外に膨れないようにターンしなければならないため、優れたターン技術が必要になります。
まくりと差しの両方を一連の動作でおこなうまくり差しを決めるのは、他の艇よりも先にスタートをきることができる先行力と、スピードを落とさずにターンを回り、なおかつ先行する艇がターンを回った際に生じるスペースに入って前の艇を内側から抜くという技術力が必要になります。
以上のように、まくり差しを決めるためにはスタートが得意でなおかつターン技術も必要と、総合的に高いボート操縦能力が求められます。
そしてそれ以上に瞬時に「どの艇をまくってどの艇のインに入るか」を瞬時に見極める観察眼も必要なのです。
まくり差しが発生しやすい条件
まくり差しが非常に高い技術を必要とする決まり手である事は先に解説した通りですが、ではまくり差しが決まりやすい条件とは一体どういった特徴を持っているレースなのでしょうか。
本項目ではまくり差しが決まりやすくなる条件を5つ紹介するので、下記の条件に該当するレースを見つけたのならば、まくり差しが決まることを想定して予想を立ててみましょう。
モーターの性能が高いA1級選手
まくり差しは高い技術と瞬時の判断力を要求される決まり手であるため、級別が高ければ高いほど決めてくれる可能性が上昇することは言うまでもありません。
もし狙っているレースでこの後紹介する「まくり差しを決めやすいコース」にA1級選手が配置されているのであれば、まくり差しを決めてくれる可能性が高いです。
そしてA1選手といっても勝率を見ると上位と下位には明確な差があります。
A1級下位クラスの選手の勝率は6.1点台ですが、上位選手は8点以上あり、その差は2点近くあるため、少なくとも勝率7点台くらいの選手だったほうがまくり差しは期待しやすいでしょう。
そして、まくり差しは選手自身の技術力もさることながら、モーターの性能が高くないとなかなか決めることができません。
モーターの勝率や連対率にも注目したいところです。
インコース選手のスタートがバラついている
まくり差しはインコースの選手の出足によっても成功率が大きく変わります。
まくり差しは最初のまくりが決まらなければ成功しません。
まくりを決めるためにはインコースの艇よりも自分が前を走る必要があります。
したがって、インコースの艇のスタートが遅ければ遅いほど決まりやすいです。
とはいえ、自分よりもインコースの艇全てのスタートタイムが遅いといったレースはめったに見つからないでしょう。
とはいえ、全ての艇のスタートタイムが劣っていなかったとしても、スタートタイムがばらついて横一線にならないのであれば、遅れている艇をまくって前を行く艇を差すことでまくり差しが成立するので、インコースの艇のスタートタイムがばらついているのであれば、まくり差しが成功しやすいと考えておけばよいでしょう。
逆にインコースの艇のスタートタイムが外側の艇よりも早く、なおかつ横一線に揃っているのであれば、大きな壁ができるのでまくり差しを決めるチャンスはほぼありません。
水面が穏やかで波が立っていない
まくり差しが決まるかどうかは水面状態も大きく影響します。
まくりを決めるためにはとにかくスタート時のダッシュ力が要求されますが、水面が荒れていて高い波がたくさん立っているとその分スピードが落ちてしまいますし、パワーも削がれてしまいます。
すると、たとえまくりを決めたとしても差しを決めようとする際に前の艇が起こした引き波を乗り越えることができずに失速してしまい、せっかくまくった艇にも抜かれてしまって惨敗する可能性が高いです。
まくり差しを決めやすい競艇場である
まくり差しを決めやすい競艇場かどうかも非常に重要です。
競艇場の条件はコースを改修しない限り変わることはないので、まくり差しによる決着を狙いたいならばまずはまくり差しが出やすい競艇場で集中的に舟券を購入するのが良いでしょう。
個々では特にまくり差しが決まりやすいといわれている競艇場3つの簡単な特徴を紹介します。
浜名湖競艇場
浜名湖競艇場は1コースの勝率が全国平均よりも低い競艇場で、その代わり2コース以降の勝率が高くなっています。
特に3コースのまくり差しでの勝率は全国トップクラスとなっており、なぜ3コースからのまくり差しが決まりやすいのかというと、浜名湖競艇場のコースそのものが広いのが最大の理由です。
コースが広いため、艇と艇との間に十分なスペースができますし、ターンマーク周辺も広いので、思いっきりスピードを出してターンしてもぶつかることはありません。
したがって、浜名湖競艇場でのレースでは多くの選手が全速力でスタートするため、まくり差しが決まりやすくなっているというわけです。
更に水面が変化することなく比較的安定しているというのもまくり差しを決めやすい理由のひとつになっています。
常滑競艇場
常滑競艇場は外から遮断された「プール状」のコースとなっていて、水面が変化することがないため、まくり差しを決めやすい条件となっており、スピード全開のターンをしても並みによってバランスを崩したりする心配がありません。
4コース、5コース、6コースからのまくり差しがほかの競艇場よりも決まりやすく、決まるとだいたい万舟券になります。
児島競艇場
児島競艇場は先に紹介した2つの競艇場とは異なり、条件付きでまくり差しを非常に決めやすくなる競艇場です。
その条件とは「干潮になったとき」で、児島競艇場は満潮時と干潮時では水面が2.5mも変化します。
満潮時はインコースの逃げや差しが決まりやすいですが、干潮になると水面が安定して逆にまくりやまくり差しがきめやすいです。
潮の満ち引きについては公式サイトを見ればリアルタイムで確認できるので、まくり差しによる決着を狙いたければ干潮時にレースに注目しましょう。
まくり差しを決めやすいコースである
まくり差しはどのコースからでも決めやすい決まり手ではありません。
まくり差しを決めやすいコースであるかどうかも、まくり差しが発生しやすいかどうかを左右する非常に重要な要素です。
1コースは逃げ、2コースは差しによる決着が多く、まくり差しを決めるような条件ではないので、必然的にまくり差しは3コースよりも外側のコースで決める決まり手ということになります。
3号艇はどちらかといえばまくり差しよりもインの2艇よりも早くスタートを決めて一気に外から抜き去る「まくり」を決めやすい枠となっています。
したがって、まくり差しを決めやすいのは4号艇よりも外側の枠で出走した時であるといえるでしょう。
特に5号艇と6号艇で内側の艇をまくりですべて抜くというのはほぼ不可能なので、必然的にまくり差しを狙っていくことになります。
まくり差しを得意とする選手を紹介!
ここからは「ボートレース日和」というデータベースサイトを活用し、直近1年間でまくり差しによる勝利数が多いA1選手を紹介していきます。
まくり差しという難しい決まり手を多く決めているということもあり、ここで紹介している5名の選手はいずれも高い技術力の持ち主ばかりです。
峰竜太
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
峰竜太選手は間違いなく現競艇界をけん引しているトップレーサーの1人です。
直近1年間でまくり差しによって21回勝利しており、この回数からもその場の状況判断が巧みで操縦技術にも長けていることが分かります。
枠別の決まり手を見ると、3号艇はまくり差し、4号艇はまくり、5号艇はまくり差しの比率が高くなっていて、枠ごとに決まり手を絞っていることが分かります。
安河内健
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
安河内健選手は2018年5月1日にデビューしました。
このレースでは4号艇に峰竜太選手が出走しており、圧倒的強さで勝利、6号艇からのスタートとなった安河内選手は6着となってしまいます。
しかしそれから1が月もたたずに6号艇からの豪快なまくりを決め、A1選手も出走しているレースで1着となります。
そしてデビューから2年後の2020年9月28日、1号艇でコンマ05秒と最高のスタートを決めて逃げ切り、嬉しい初優勝を飾りました。
枠別決まり手を見ると、3号艇のまくりが8パーセント台なのに対し、まくり差しは22パーセントと圧倒的に多くなっています。
4号艇でもまくりよりもまくり差しの方が1.5倍の比率となっていて、どの枠でもまくり差しを決めるのが得意であることが分かります。
まだデビューから5年しか経過していないため、これから経験を積んでいけば更なる活躍を見せてくれるでしょう。
船岡洋一郎
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
船岡洋一郎選手は広島県出身の競艇選手です。
2006年5月にデビューすると5か月後には初勝利、それから6年後の2012年のG3レースで初優勝を飾ります。
それ以降は毎年のように優勝を積み重ね、2021年には年間7回優勝するという快挙を成し遂げました。
そして翌2022年、「宮島チャンピオンカップ開設68周年記念」でG1レース初優勝を達成、2023年も変わらぬ活躍を見せています。
枠別決まり手を見ると、3枠の決まり手の比率でまくり差しが圧倒的に多くなっているのが大きな特徴で、この数値が船岡選手がまくり差しが得意な選手であるという印象を強く植え付けている最大の要因となっています。
池田浩二
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
池田浩二選手はこれまでにSGレースを10回制しており、現在もSGレースがあれば必ず出走している、トップレーサーの1人です。
デビュー2に目にして初勝利を手にすると、翌年には初優出、さらに翌年には初優勝とものすごいスピードで実績を積み上げていき、2002年にはG1レース初優勝も達成、そして2003年には競艇最高峰のレースであるSGレース初優勝も達成しました。
ウイリーモンキーと呼ばれているターンを武器にしている選手で、高い技術を要するまくり差しを決める比率がとても高く、枠別決まり手を見ても明らかにまくりよりもまくり差しの比率が高くなっています。
古結宏
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
古結選手は兵庫県出身、兵庫支部所属のA1級選手です。
1999年5月10日、地元尼崎競艇場でデビュー、6コースからの進入と不利な状況ながら3着と大健闘しました。
そして翌5月11日には早くも初勝利に輝いています。
しかし初優勝を手にするまでにはそれから8年の歳月を要しました。
2009年には年間7回優勝する大活躍、2022年にも年間優勝5回と、着実に実績を積み重ねています。
枠別の決まり手を見ると、まくりよりも全体的にまくり差しの確率が高くなっているほか、平均スタートタイムも5豪邸と6豪邸が最も早くなっており、データを見てもまくり差しが得意な選手であることが分かります。
まくり差しはレースで最も盛り上がる瞬間!
まくり差しは非常に決めるのが難しい決まり手である一方で、観客にも分かりやすいド派手な決まり手でもあるため、まくり差しが決まると会場は非常に盛り上がります。
ただし会場が盛り上がるということは、多くの人はまくり差しが決まるとは思っていないということの裏返しであり、手堅く勝てることを目的としている人がまくり差し狙いで舟券を購入することはおすすめしません。
まくり差し狙いで舟券を購入するのは高配当を狙う時だけにしておきましょう。
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まとめ
まくり差しとは、外側をターンしてインコースの艇を抜き去る「まくり」と、艇の内側を突いて前に出る「差し」両方を一連の動作で決める決まり手です。
まくり差しを決めるためにはインコースの艇よりも前に出るためのスタートテクニックと、まくりを決めつつ差しを決めるためのルートを確保する高度なターン技術が必要で、それ以上にどの艇をまくってどの艇を差すのかを選択する瞬時の判断力を要求されます。
したがって、、あくり差しを決めてくれるかどうかは選手自身のランクに左右されることが多く、A1級でなおかつ勝率7点台であれば大いに期待できるでしょう。
さらにコースによってもまくり差しが決まるどうかが大きく変わります。
1号艇と2号艇ではまくり差しは決められないので、まくり差し狙いならば必然的に舟券を購入しようと考えている選手が3号艇よりも外側の艇に乗っていなければなりません。
さらにまくり際を決めるにはモーターのスピードとパワーが必要なので、モーター性能もチェックしておきましょう。
競艇場によってもまくり差しが決まりやすいかどうかが大きく変わります。
まくり差し狙いの舟券を購入するのであれば、今回紹介した浜名湖競艇場、常滑競艇場、児島競艇場のレースに注目するとよいでしょう。
まくり差しが決まると会場は大いに盛り上がりますが、盛り上がるのはまくり差しが滅多に決まる決まり手ではないからです。
本命狙いの堅いレースでまくり差しを狙うようなことはせず、ある程度高配当が期待できるようなレースでまくり差しを中心とした買い目を組み立てるようにしましょう。