競馬評論家でホースコラボレーターの肩書を持つ細江純子さんですが、近頃は空前のヒット作となった「ウマ娘 プリティーダービー」というスマホゲームにも登場して話題を集めました。
仕事もプライベートも充実していることが、テレビで見られる笑顔からも分かりますね。
競馬ファンの間では「細江純子」というフルネームよりも、「ホソジュン」という愛称の方がピンときます。
細江純子さん自身もホソジュンの愛称がお気に入りのようで、コラム名にも入っていますし、コラムの最後にはだいたい「ホソジュンでしたぁ」の一文が入ります。
このあたりはなんだか可愛らしいですね。
さてそんなホソジュンこと細江純子さんの予想は当たっているのでしょうか?
またどのような馬券の買い方をしているのかも気になります。
細江純子さんについて徹底調査しました。
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Contents
細江純子さんはどんな人
競馬を始めて2〜3年という人は、細江純子さんがどんな人なのか分からないと思います。
競馬番組にいつも出ていて、パドック解説をするお姉さんくらいの認識でしょうか。
まずは細江純子さんがどんな人なのかを見ていきます。
細江純子さんのこれまでの経歴
ホソジュンこと細江純子さんは元JRAの騎手で、女性騎手の草分け的存在として活躍しました。
細江さんは1975年生まれ、2023年現在48歳です。
細江さんは普通の少女たちと同じく愛知県の県立高校に通っていましたが、アニメと武豊騎手の影響で騎手を志します。
そして高校を卒業してから1993年に競馬学校に入学、1996年に騎手デビューしました。
高校卒業後にJRA競馬学校騎手過程に入学したのは、2023年現在細江さんただ一人ということです。
そんな経歴も細江さんらしく、今の独特な雰囲気に通じるものがあります。
騎手デビューは牧原由貴子さん、田村真来さんと一緒で、JRA初の女性騎手誕生と話題になりました。
また細江さんの騎手生涯成績は、493戦14勝でした。
武豊騎手の影響で騎手を志す
先ほども少し書きましたが、細江純子さんは武豊騎手に憧れて、騎手を志したそうです。
高校時代は友人達がアイドルに夢中になる中、細江さんだけ武騎手に思いを馳せているなんて渋い女子高生ですね。
しかし細江さんがすごいのは、憧れるだけでなく騎手になる努力を惜しまなかったことです。
当時の競馬界は、今とは比べものにならない男社会だったと想像できます。
厳しい訓練にもめげずに騎手デビューした細江さんですが、武騎手への想いもかなり強かったのだと思います。
そして騎手時代の細江さんは、武騎手に多くのアドバイスをもらいます。
手書きで書いた質問を武騎手の自宅に送ると、武騎手は1の質問を10にしてアドバイスしてくれたそうです。
このあたりは武騎手の人柄が感じられ、細江さんも心強かっただろうと思います。
そして細江さんが騎手を辞める際には、武騎手は細江さんの今後を決める大事なメッセージを送ります。
「せっかく競馬に携わったのだから、競馬を伝える仕事をしてみたら」
とても素敵なメッセージですが、この言葉通りに行動してしまう細江さんもすごいですね。
細江純子さんの出演番組と予想掲載
細江純子さんは2023年7月現在、フジテレビ系列の「みんなの競馬」に出演しています。
また新聞では夕刊フジ、その他競馬サイトで予想を発信しています。
競馬ファンにおなじみなのは、「みんなの競馬」の細江さんではないでしょうか。
同番組に同じく出演している井崎脩五郎さんとの予想バトルは、当たる当たらないは別にして見ていて微笑ましく感じます。
またnetkeiba.comに掲載中のコラム「ホソジュンの幸せ馬房」は、予想だけでなくレースの振り返りがあり参考になります。
競馬はレースが終わったらしっかり見直すことが大事と言われていますが、このコラムは細江さん自身の予想がハズレてもそれで終わりではないのです。
なぜ勝てたのか、なぜ負けたのかを、元騎手の視点で紹介してくれます。
このコラムを読むと細江さんの柔軟な考え方がわかり、また次のレースに活かせるのでぜひ参考にしてみてください。
細江純子さんは優しい人?
細江純子さんはTwitterで日々のことを発信していますが、それを見ると優しい人なのだと分かります。
細江さんは2011年に元同期騎手で、現在は調教助手の男性と結婚しています。
そして男の子を授かるのですが、この子とのエピソードをTwitterで発信しているのです。
それはとても微笑ましく、読んでいるこちらまで幸せな気分になります。
夏休みで1日4食以上、食事🍽️を作る日々。
今もお腹空いたというから、オムライスを作り、卵の上にケチャップで息子の名前と❤️を書いたら、
『古い』と😜
笑った。
皆さま、おやすみなさい🌙— 細江純子 (@junkohosoe) August 2, 2023
また騎手や調教師のことを紹介する時も、常にあたたかな視点で書かれています。
それがTwitterの短い文面から伝わり、競馬に携わる人へのリスペクトが感じられます。
細江純子さんのほのぼのとしたTwitterをぜひ見てみてください。
細江純子さんの2023年馬券収支
優しい人柄の細江純子さんですが、馬券の収支はどうなのでしょうか?
ここでは細江純子さんの2023年の馬券収支を見ていきます。
2023年の成績
細江純子さんの2023年の七夕賞までの馬券成績をまとめます。
みんなの競馬での予想を中心に、日曜の重賞のみの収支を振り返ります。
細江さんの2023年七夕賞までの重賞馬券成績は、27戦16勝でマイナス16,520円です。
的中率は高いですが、収支はマイナスになっています。
テレビ向きに当たる馬券を優先して紹介しているのが、原因の一つではないでしょうか。
また細江さんの馬券購入スタイルは一言でいうと変幻自在なのですが、これは競馬評論家としては珍しいことだと感じます。
細江さんの馬券は単勝・複勝で勝負する場合や、ワイドと3連複を買うなどバラエティに富んでいるのです。
馬券の的中率・回収率を考えたら、得意の馬券の種類で勝負するのが鉄則だと思います。
しかし細江さんは様々な馬券の種類を購入していて、それぞれの馬券の買い方を実際のレースを通してレクチャーしているようです。
次に様々な馬券の種類で的中させたレースを見ていきます。
高松宮記念の3連複的中
高松宮記念は1-13-15の3連複を的中させ、81,180円の払い戻しでした。
この時の細江さんは、単勝13番人気のトゥラヴェスーラを対抗馬にしていました。
本命馬の単勝・複勝も買いましたが、馬券のメインは3連複です。
トゥラヴェスーラを1頭固定にして、10頭と絡めて45点の3連複で勝負します。
レースではトゥラヴェスーラは3着まで追い上げ、馬券圏内に入りました。
細江さんはこの馬が、3着までに来る可能性が高いと考えたのだと思います。
このように細江さんの高松宮記念は、単勝馬券は本命馬で買い、3連複は3着までに入りそうな対抗馬を軸に置くという買い方でした。
エプソムCのワイド的中
エプソムCはワイドを的中させ、7900円の払い戻しとなりました。
そしてこの時の細江さんは、ワイドと複勝しか買っていません。
予想の印と実際に買った馬券、レース結果を比較してみます。
予想 | 買い目 | 結果 |
---|---|---|
◎ 15 | ワイド(ボックス)4,5,15,17 | 1着 15 |
〇 4 | 2着 17 | |
▲ 5 | 複勝 14 | 3着 2 |
的中したのは15-17のワイドですが、17は予想の中には入っていませんね。
これは細江さんが得意とする、パドック診断で買い足したものと思われます。
さらにすごいのは、これも複勝で買い足した14番レクセランスが、単勝16番人気ながら4着に来たことです。
馬券こそハズレはしましたが、細江さんらしい買い足しだったのではないでしょうか。
七夕賞の複勝的中
七夕賞は複勝を的中させ、20,800円の払い戻しとなりました。
このレースの細江さんの買い方で際立ったのは、資金配分でした。
予想・買い目・購入金額・結果を一覧にしました。
予想 | 買い目・金額 | 結果 |
---|---|---|
◎ 2 | 単勝2×200円 | 1着 15 |
〇 1 | 複勝2×2000円 | 2着 4 |
▲ 15 | 3連複28通り各100円 | 3着 2 |
細江さんが本命にした2番ホウオウエミーズは、単勝13番人気でした。
そこで細江さんは単勝を200円だけにして、複勝を2000円買います。
結果ホウオウエミーズは3着だったので、複勝馬券が的中します。
複勝の配当が1040円というのは、かなりの高配当ですよね。
単勝より複勝に多くの資金を投入した、細江さんのファインプレーの馬券でした。
参考になる馬券の買い方3選
細江純子さんは様々な馬券の種類を組み合わせて、変幻自在に馬券を購入します。
その中から競馬ファンが参考になる買い方3選を紹介します。
自信のあるレースは頭数を絞りこむ
細江純子さんの参考になる馬券の買い方1つ目は、自信のあるレースは券種も頭数も絞り込むことです。
これはトリガミになることも防げるので、競馬ファンは参考にしたいですね。
2023年のシンザン記念は7頭立てで行われました。
すでに7頭ですから、そこから絞るとせいぜい3頭までしか買えません。
そこで細江さんは次のような買い目にしました。
買い目 | 金額 |
---|---|
単勝 5 | 5,000円 |
ワイド 1-5 | 2,000円 |
ワイド 5-7 | 3,000円 |
5番で単勝1番人気だったクファシルに全てをかけた買い方です。
おそらくクファシルが1着になることに、かなり自信があったのだと思います。
このように自信のあるレースは、馬券の種類も買い目点数も絞り込むのが大事だと細江さんは教えてくれます。
結果は残念ながらハズレましたが、積極的な馬券の買い方は好感が持てます。
また7頭立てでワイドを買ったところも参考になります。
7頭立ての場合複勝は2着までしか当たりとなりませんが、ワイドは通常通り3着まで有効です。
このあたりを考えての馬券戦術はさすがですね。
パドックを見て予想を追加する
2つ目の参考になる買い方は、パドックを見て予想を追加することです。
これはアメリカジョッキークラブCを例にして紹介します。
この時の細江さんの事前予想と買い目は以下の通りです。
予想 | 買い目/金額 |
---|---|
◎ 10 | 単勝 4,7 各2,000円 |
〇 13 | 3連複 21通り 各100円 |
▲ 7 | 3連単 42通り 各100円 |
細江さんは事前の予想にはなかった、4番ノースブリッジの単勝を買います。
これは細江さんが得意とする、パドック・返し馬の状況から買い足したものと思われます。
このように事前の予想はそのまま活かしたとしても、パドック・返し馬の直前情報で馬券を買い足すことは有効です。
細江さんはそのような時に複勝で買う場合が多いのですが、この時のノースブリッジはあまりにも良く見えたので単勝にしたのでしょう。
また直前情報で良く見えた馬を3連複や3連単に加えると、思わぬ高配当の可能性もあるのでぜひチャレンジしたいですね。
軸馬が1頭の時は3連単の買い目点数を増やす
参考になる馬券の買い方3つ目は、軸馬が1頭の時は3連単の買い目点数を増やすことです。
この買い方は2023年のオークスで説明します。
2023年のオークスはご存知のように、リバティアイランド1強でした。
実際のレースでもリバティアイランドが危なげなく勝利し、単勝配当は140円でした。
そこで細江さんはリバティアイランドを1着に固定し、2着・3着に同じ馬10頭を選択した3連単で勝負に出ます。
買い目点数は90点にもなり、100円ずつなので購入金額は9,000円です。
結果は1番人気・2番人気・15番人気の順で決まり、3連単配当は34,140円にもなりました。
このように1頭強力な馬がいるときは1着固定にして、2着・3着に多めに馬を入れ込むと3連単は当たりやすく、また高配当が期待できることが分かります。
2着・3着に10頭ずつ配置しながら買い目が90点で抑えられるのは、1着を1頭のみで固定したからです。
単勝で配当が低い馬がいる場合に、この戦法はとても有効と言えますね。
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まとめ
この記事では細江純子さんの競馬予想について解説してきました。
まとめると次のようになります。
細江純子さんの競馬予想のまとめ
- ホソジュンこと細江純子さんは元JRAの騎手で初めての女性騎手の一人
- 武豊騎手が騎手と解説者になるきっかけだった
- 細江さんはみんなの競馬やネット等で予想を公開している
- Twitterから人や馬に優しいことが分かる
- 細江さんの2023年の馬券成績はややマイナス収支
- レースによって馬券の種類を使い分ける変幻自在な買い方が特徴
- 競馬ファンは細江さんの馬券の買い方が参考になる
- 自信のあるレースは頭数を絞り込む
- パドックや返し馬の直前情報で馬券を買い足す
- 軸1頭の時は3連単で勝負する
競馬評論家が新聞紙上やネットで事前に公開した予想を、レース直前に覆すことは難しいとされています。
そこで細江さんは覆すのではなく、資金配分を見直して買い足すことをしました。
これなら新聞社に角が立つことはないですね。
そしてその買い足しがかなり当たるのですから、テレビ視聴者にはありがたい情報です。
また細江さんの買い方は様々な馬券の種類を組み合わせていて、普段は買わない馬券を買ってみたくなります。
今後も細江純子さんの馬券の買い方に、注目していきたいですね。