単複馬券で利益を出すための買い方を解説！黄金比やおすすめの割合についても

単複馬券とは、単勝と複勝の馬券のことですが、実際には単勝複勝の同時購入を行う際に単複馬券という言葉を使います。
この記事では単複馬券で利益を出すために押さえておきたいポイントや、実際の買い方を詳しく解説していきます。

競馬で単複馬券とは？

単複馬券とは、単勝と複勝を省略した名称ですが、冒頭で解説したように、実際には単勝と複勝の同時購入を行う際に使われる言葉です。

例えば単勝100円、複勝100円を同時に購入した場合単複馬券になりますが、2つを同時に買うことで、仮に狙っていた馬が1着になることができなくても、3着以内に入れば複勝は的中となります。

単勝馬券のみの購入よりも的中の確率が上がり、さらに、狙った馬が1着でゴールした場合は、複勝と単勝の同時的中となるため、払い戻し金額が大幅にアップします。
このように、単勝は不的中でも複勝は的中となったり、狙った馬が勝った場合は単勝、複勝が同時的中になるのが単複馬券の大きな特徴です。

競馬場や場外馬券売場では、馬券の表面に「がんばれ！」と印字される応援馬券というのがありますが、これも単複馬券の1つで、単勝と複勝を同じ金額で均等に購入します。

また、単勝と複勝の比率が1:1で購入した場合は、1着でゴールした時の単勝の払い戻し金額の比率が大きくなり利益にムラが生じやすいですが、これを回避するために複勝の比率を上げることで、単複同時的中時と複勝のみ的中時の利益の幅を狭めることもできます。

複勝の比率を上げる買い方は人気の馬を購入する場合や、1着の可能性は極めて低いが、3着以内であれば十分に可能性はあるケースなどに有効な買い方です。

このように単複馬券にはいくつかの購入パターンがあり、ケースに応じてパターンを使い分けることで、効率よく利益を出すことが可能になります。

単勝・複勝を買うメリット・デメリット

購入パターンを解説する前に簡単に単勝、複勝で馬券を買うことで生じるメリットとデメリットを解説します。
単複馬券を買う際は、単勝、複勝のメリットをしっかりと把握し、デメリットを極力避けた買い方を行うようにしましょう。

単勝・複勝を買うメリット

まずは単複馬券のメリットから先に説明していきます。

シンプルなため複雑な予想をする手間が省ける

単勝は狙った馬が1着、複勝は狙った馬が3着までに入ることが的中条件のため、他の馬券と違いこの2つは1頭を対象とした馬券であり、シンプルさが最大の特徴です。

具体的には馬連や3連単を含むその他の馬券は、狙っている馬以外に相手となる馬を選ぶ必要がありますが、単勝、複勝では馬券に絡む可能性のある馬1頭のみを予想するだけで良いため、予想も手軽に行えます。

このメリットを活かすためにも、単勝、複勝は同時購入を除き、馬券は基本的に1点購入を心掛けることがなにより重要となります。
基本的に単勝、複勝は他の馬券と比較すると配当はそこまで高くないため、無駄な投資は極力控えたいところです。

単勝、複勝で2頭目を購入することにより、無駄な馬券が生じますが、この無駄を極力省き馬を1頭に絞ることが、回収率上昇のための最大のポイントです。

単勝複勝は控除率が低くお得な馬券

単勝、複勝の控除率は20％に設定されており、JRAの馬券の中でも、最も低い控除率となっており、控除率の低さという点からお得な馬券となります。

控除率とは主催者であるJRAの利益に該当する部分のことで、控除率20％であれば100円の購入に対し、20円がJRAの利益金額となり、残りの80円が的中時の払い戻し金額に充てられます。
ちなみに、WIN5を除くと最も控除率が高いのが3連単で、27.5％に設定されています。

単純に見ても3連単で払い戻しに充てられる金額が、単勝、複勝と比較すると7.5％減少することが控除率からわかり、短期的なスパンでは控除率はそこまで影響がありませんが、長期的に見ると控除率の差は回収率に大きく影響します。

つまり、継続して買うのであれば、単勝、複勝は現在発売されている投票法の中で最もお得ということです。

単勝・複勝を買うデメリット

次に単複馬券を買うデメリットについても説明していきます。

的中時の利益にムラが生じやすい

単複馬券は買った馬が1着でゴールすれば単複同時的中となり、払い戻し金額が最も大きくなりますが、2～3着の場合は複勝のみの的中となるため、払い戻し金額が下がります。
ですから、馬の着順に応じて払い戻し金額が変動するため、利益にムラが生じやすい点はデメリットの1つです。

この利益のムラを減らすためには、オッズに応じた単複馬券の購入比率を把握することが重要ですが、この記事では後ほど、このデメリットを緩和するための手段となる単複馬券の資金配分を詳しく解説します。

本命狙いでは利益を出しずらい

単複馬券は配当が低いため無駄な投資を避けるために1点狙いが基本と紹介しましたが、例え1点購入でも人気サイドの単複馬券では利益が出しずらい点はデメリットの1つです。

ですから、必然的に単複馬券では上位人気の馬券を避ける買い方が基本となりますが、それでも人気馬を買う場合は単複馬券ではなく馬連や3連複、3連単に切り替えるなどの対応が必要になります。

最初に単勝、複勝を前提に予想をし、そこからオッズと相談しながら馬連、3連複、3連単といったように、予想の幅を広げていくことが、このデメリットを解消するための最も有効な馬券戦略です。

単複馬券と資金配分

では実際に、単複馬券の購入パターンを4つここでは解説していきます。

単複馬券の基本比率1：1

単複馬券の最も基本となる単複馬券の比率は金額を1：1で購入する方法です。
単複比率1：1で買う場合、100円だと単勝、複勝をそれぞれ100円購入し、1000円なら1000円ずつ、1万円なら一万円ずつ、それぞれ同じ比率で単勝、複勝を購入する形となります。

単複馬券の中でも特に資金配分を気にすることなく購入できるため、シンプルで手軽に買える点が最大の特徴となります。

金額を増やすことで自信のある馬に単複馬券で大きな勝負をすることもできますし、予想に自信がなく馬券購入に迷った場合は、1頭を100円ずつ購入し、大きな投資をすることなく、馬券購入という形で気軽にレースに参加することができます。

狙った馬の単勝的中の有無で、払い戻し金額に大きく差が出る点が大きなデメリットですが、上述のように予想に迷った時などにも、100円ずつ購入し馬券購入という形で気軽にレースに参加することができる点が、単複1：1の最大のメリットです。

単複比率1：1でおすすめの狙い目は複勝4倍以上の穴馬で、4倍以上の馬を買うことで複勝のみの的中でも投資金額の2倍の利益を出すことができます。

逆に4倍未満の馬ですと複勝のみの的中の場合は、投資金額に対し利益が2倍を下回ってしまうため、1：1で購入する際は馬の安定した利益を得るためにも馬のオッズには注意しましょう。

中穴狙いにおすすめの単複馬券1：2

次に紹介するのは単複比率を1：2で購入する方法です。
1：1よりも複勝の比率を上げることで、複勝的中時の払い戻し金額を上昇させる買い方で、特に複勝3～4倍以内の馬を狙う際に有効な資金配分となります。

仮に単勝10倍を1,000円、複勝3倍を2,000円、1：2の比率で単複馬券を購入した場合、単複同時的中で16,000円、複勝のみの的中で6,000円の払い戻し金額となり、複勝のみの的中でも2倍以上の利益を出せる点が最大の特徴です。

実際のレースでも複勝4倍以上の馬は単勝が1,000円以上の穴馬が多く、馬券に絡む可能性はそこまで高くありませんが、少し的中率を重視し、馬券に絡む可能性のある3～4倍以内の馬を狙う際に、最も有効な単複馬券の比率になります。

1：1のように気軽に少額で買うと単純に投資金額が増えるため、あまりおすすめできませんが、金額を増やすここ一番の勝負レースで、狙っている馬が該当オッズだった場合は基本比率1：2で狙うことができます。

これが黄金比率？単複馬券1：3

3つ目は単複比率を1：3で購入する方法です。
諸説ありますが、単複馬券の黄金比とも言われている比率になります。

単複の黄金比率って結局どれだ！

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— ちょんきち (@tyonnkiti9999) January 15, 2019

1：1や1：2よりもさらに複勝の比率を上げることで、複勝的中時の払い戻し金額を上昇させる買い方で、特に複勝2～3倍以内の馬を狙う際に有効な資金配分となります。

仮に単勝8倍を1,000円、複勝2倍を3,000円、1：3の比率で単複馬券を購入した場合、単複同時的中で16,000円、複勝のみの的中で6,000円の払い戻し金額となり、複勝のみの的中で1.5倍以上の利益を出せる点が特徴です。

1：1や1：2と比較すると的中時に利益が投資金額の2倍を下回るリスクがありますが、複勝オッズからもより馬券に絡む可能性の高い馬を選ぶため、複勝の的中率を重視した買い方となります。

狙う際の注意点としては複勝の下限オッズに注目し、下限オッズが2倍以上に近い馬を選ぶようにしましょう。特に圧倒的1番人気がいるケースでは、下限が1.1倍、上限が4倍となる場合もありますが、上限オッズは圧倒的1番人気が馬券外になることが大前提となるため、このケースでは購入を控えた方が賢明です。

ここ一番の勝負する際に、単複比率1：3は複勝でも確実に利益を出したい時に有効な買い方となりますが、上述のようにオッズと相手関係をしっかりと確認し、下限オッズと上限オッズの開きが少ない馬を狙うことが重要となります。

1着の可能性が低い馬を買う際に有効な単複馬券1：9

複勝の魅力は3着でも的中となる的中率の高さですが、レースによっては圧倒的な実力馬が存在し、1着でゴールする可能性が極めて低いケースもあります。

このように、1着でゴールする可能性は極めて低いが、2～3着であれば可能性がある馬を狙う際に有効なのが、最後に紹介する単複比率1：9で買う方法です。

この場合、基本的には複勝の的中のみを期待して買いますが、仮に間違って1着でゴールした場合には、単勝の払い戻しも含むことができる点が最大の特徴です。

仮に単勝10倍を100円、複勝3倍を900円、1：9の比率で単複馬券を購入した場合、単複同時的中で37,00円、複勝のみの的中で27,00円の払い戻し金額となり、同時的中で3.7倍、複勝のみの的中で2.7倍以上の利益を出すいことができます。

利益の倍率は購入するオッズによって大きく異なりますが、1：9の特徴は同時的中と複勝のみの的中の利益の幅が少なく、複勝でも十分な利益を出すことができる点が最大の特徴です。

最低でも10点の購入となるため、気軽に買える買い方ではなく、ここ一番の勝負におすすめの単複比率の1つとなります。

また、上記の例では複勝3倍を基準に解説しましたが、基本的には2倍以上馬を狙う際に有効な買い方ですが、複勝4倍以上の穴馬を狙う際に、基本比率1：1よりも複勝時の利益が大きくなるため、穴馬で大きく勝負する場合に特に有効な買い方となります。

単複馬券を買う際の注意点を解説

今回は4つの単複比率を解説しましたが、実際に単複馬券を買う際に気を付けたい点があります。
ここでは単複馬券を買う際の注意点をいくつか解説していきます。

極端な人気馬の単複馬券は極力避けよう

単複馬券では単勝5倍、複勝1.5倍を下回るような上位人気馬を単複同時購入するのは極力控えるようにしましょう。
なぜなら、単勝的中時は利益を出すことができますが、複勝のみ的中の際に、複勝を厚めに買わなければ利益が出ないからです。

また、仮に利益が出たとしても投資金額に対し2倍を大きく下回るケースが非常に高く、そもそもの馬券の本来の的中率から考えるとローリスクローリターンのギャンブルとなってしまいます。

こういったケースでは単複馬券を買うのではなく単勝のみを買うなど、オッズ次第では単複馬券購入を控えることが単複馬券を買う際に重要となります。

トリガミ馬券は買わない

上述した人気馬の単複馬券を購入する際に起こりがちなのが、トリガミ馬券の発生で、複勝のみの的中であれば投資金額を下回ってしまうことは極力避けるようにしましょう。
なぜなら、トリガミ馬券は無条件で回収率低下に繋がってしまうためです。

本来こういった事態を避けるために、複勝を厚めに買い複勝的中時の払い戻し金額を調整しますが、その代表例が単複比率1：2や1：3です。
基本比率である1：1では複勝2倍未満の馬を買う場合、複勝的中のみだとトリガミになってしまうため、こういったケースは絶対に避けるようにしましょう。

基本的に単勝5倍以下の馬は複勝上限が2倍未満になるケースが多く、こういった場合は単勝のみの購入に切り替えた方が懸命です。
特に5番人気以上の馬の単複を買う際は、トリガミのリスクを想定し当日のオッズには注目したいところです。

少頭数のレースは避ける

複勝の特徴は3着までが的中条件となるため、他の馬券と比較しても単純に的中率が高い点ですが、この条件は8頭以上で行われるレースに限り、7頭以下のレースでは複勝の的中条件は2着までとなってしまいます。

複勝本来の的中率の高さを活かすためにも、単複馬券を購入するレースは8頭立て以上のレースで買うようにし、7頭以下の少頭数のレースは単複同時購入や複勝の購入は極力控えるようにしましょう。

単複馬券をメインで買う人は7頭以下の少頭数のレースでは馬券本来の的中率が変わらない単勝のみにシフトした方が懸命です。
季節や開催場所によって少頭数のレースが多いケースもあるため、馬の出走頭数に応じて臨機応変な切り替えが重要になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は単複馬券で利益を出すために有効な、単複馬券の買い方や注意点を解説しました。

単勝、複勝は1頭を選ぶという、シンプルさが最大の特徴で、実際のレースでも1頭に注目して観戦することができます。
そのため他の馬券よりもレースの中身や的中した時の喜びを、より楽しむことができるためおすすめの馬券となります。