競艇の基礎知識

競艇界の一大革命!全速ターンについて徹底解説

競艇界の一大革命!全速ターンについて徹底解説

競艇は実力主義の競技であり、選手たちは勝つために日夜練習を積み、レースに挑んでいます。
競艇界の歴史の中で、さまざまな革新的なテクニックが生まれましたが、その中でも「全速ターン」というテクニックはレースそのものを大きく変えました。

本記事では、全速ターンの誕生と競艇界への普及について解説し、さらに全速ターンの進化系といえるターンを紹介します。

的中率&回収率の高い予想サイト

的中画像

「セントラル」的中率&回収率ともにトップクラスの「本物」の競艇予想サイトです。
当サイトが行った検証では7レース中6レース的中させ、合計で1,209,800円の利益を出すことに成功しました!

おすすめポイント

  • 無料予想の的中率が高い
  • ラインから登録すれば毎日無料予想がみれる
  • 無料登録で1万円分のポイントをもらえる
  • 有料予想の爆発力もすごい

有料予想も爆発力もあるし、毎月安定して稼げるのでオススメです!

セントラルの無料予想をみる

ターンは競艇の勝敗を決定づける重要なテクニック

ターンは競艇の勝敗を決定づける重要なテクニック

競艇のレース最大の醍醐味はやはり「ターン」でしょう。
時速60キロ以上の速度でボートが水しぶきを上げながら華麗にターンマークを周回する瞬間は競艇に興味がない人でも見入ってしまうものです。

ターンは競艇観戦の最大の醍醐味であるとともに、レースの勝敗を分ける最大のポイントとなっています。
競艇において、直線部分を走る際にはそこまで技術力は必要ありません。

競艇はエンジンを使って走行することになるため、直線部分はアクセルを全開にすれば勝手に最高速度で走ってくれます。
しかしターン部分はターンにどの角度で向かえばもっとも距離のロスなく回れるかを瞬時に判断しなければなりません。

ターンが下手な選手はターンの巧い選手に簡単にその隙をつかれ、順位を落としてしまいます。
ターンは競艇において選手の技術力が最も試される部分であるといえるでしょう。

競艇では直線部分での攻防はほとんど発生しない

ターンは競艇の勝敗を決定づける重要なテクニック

競馬や競輪と競艇のレースを比較して最も異なるのは勝負どころです。
競馬や競輪の場合、レースにもよりますがレース開始直後から全力で飛ばすといったことはあまりありません。

レース終盤までは基本的にペースを握りつつコースを周回しますが、競馬であれば最後のコーナーを回る手前くらいから、競輪では最後の1周になったあたりから一気に動き出してスパートをかけ、そのままゴールになだれ込みます。
つまり競馬や競輪の勝負所はゴール手前といえるでしょう。

一方で競艇の勝負どころが競馬や競輪とは真逆で、スタート直後が最大の勝負どころとなっています。
競馬や競輪がゴール手前が勝負どころとなっているのは自分の力で走っているからであり、全力で最後まで走り切ることができないからです。

また競走馬や競輪選手は個々の能力差が大きく、能力的に劣っている競走馬や選手が勝利するためには更に戦略的なレース運びが重要となります。
一方で競艇に関しては選手自身がその筋力などを使ってボートを動かすわけではなく、ボートはエンジンによって前に進みます。

競艇のエンジンは「ヤマト発動機株式会社」がすべてのモーターを製造しており、すべて同じ設計図を使って製造するため、エンジンの性能差は皆無です。
そのためスピードが最高速に到達する直線部分ではほとんど抜きつ抜かれつの攻防が発生することはありません。

したがって、フルスピードにならないスタートから最初のターンを周回するまでが競艇においては最大の勝負どころとなるのです。
そのため、競艇においては予想はスタートから第1ターンマークを周回するまでで十分だとも言われています。

従来のターンとは?

従来のターンとは?

従来のターンはターン手前でスピードを落としながら周回する、カーレースなどで見られるようなごく一般的なターンでした。
そのためターン部分で今のような白熱した攻防が観られることはほとんどありません。

スピード感という一面においてもせっかく直線でトップスピードに達したのにも関わらず、ターン部分で大きく速度を落としてしまうので、現在と比べると大きく劣っているといわざるを得ないでしょう。

競艇界を一変させた「全速ターン」とは?

全速ターン画像(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

全速ターンとはその名前の通り、全速でターンするという競艇のテクニックです。
厳密には完全に減速しないわけではないものの、従来のターンと比べればかなり速度を維持した状態でターンをする事になります。

大きく減速したターンと速度をほぼ維持したままのターンとでは、ターンを周回する速度も周回後の加速にかかる時間も大違いです。
全速ターンは正に競艇界の一大革命とも言うべきテクニックと言われています。

全速ターンを競艇界に広めた選手「今村豊」

今村豊(引用元:ボートレース徳山)

競艇界の一大革命である全速ターンを広める役割を果たしたのは「ミスターボートレース」と呼ばれる「今村豊」選手です。
「ミスター競艇」という異名でも知られる彼は競艇界の中でもレジェンドとして認められる選手であり、2020年まで現役トップ選手として活躍していました。

2020年に「BOATRACE殿堂」が新設されましたが、2023年時点で殿堂入りを果たしているのは今村豊選手ただ1人であることからも彼がレジェンドとしてあがめられていることが分かります。

そんな今村元選手が輝かしい成績を残すこととなった原動力こそ彼が長年の練習により完成させたテクニック、「全速ターン」です。

訓練生時代は「転覆王」と言われていた

競艇学校で競艇のことを学んでいた頃の今村選手は「転覆王」というあだ名が付けられるほどターンの練習で転覆を繰り返していました。
しかし、これは決してターンが下手だからではなく、ターンの際にコーナーに当たってしまったためでした。

世間的には今村選手自身が全速ターンを考案したと認識されているのですが、実は今村選手自身が全速ターンの考案者ではありません。

全速ターンは今村選手が選手としてデビューする前から存在しており、他の選手たちも既に全速ターンを実践していましたが、今村選手は従来の全速ターンを更にブラッシュアップさせるためにターンの練習を繰り返していました。

今村選手はターンマークぎりぎりでターンを回る練習を重ね、ボートの先端を浮かせてターンコーナーに乗り上げる独特なターンを完成させたのです。

デビュー後破竹の勢いで最年少SG覇者に

今村選手はデビュー戦でいきなり初勝利を記録すると、そのまま優勝決定戦にまで進出、決定戦は3着に終わりましたが、デビューしていきなり優出を決めた今村選手に周囲は驚愕しました。
その後も勢いは止まらずデビュー年に「6.20」という信じられないような勝率を記録、なんとB級からいきなりA級へと特進を果たしました。

現在競艇界最強と言われている峰竜太選手の初年度の勝率が「4.30」なので、今村選手の勝率がいかに異常に高い数値であるかが分かるのではないでしょうか。

その後も"280日"でG1初出場、"360日"でSG初出場、"1年2か月"でG1初優出・初優勝、"1年5カ月"でSG初優出、"2年11カ月"でSG初優勝と、これまでの常識を覆すような驚異的なスピードで実績を積み上げていきます。

というよりも現在においてもここまでのスピードで実績を積み上げている選手はそう多くはありません。

2004年には公営競技選手として初めて生涯獲得賞金が20億円を突破、49歳でSGレースを優勝するなど、年齢を重ねても変わらぬ活躍を見せ、結局引退まで30年以上A1級を維持、2020年9月に多くの選手や関係者に惜しまれつつ引退することとなりました。

多くの選手が全速ターンを習得するようになる

今村選手の快進撃を見て、多くの選手は驚愕し、その対策に追われることとなりました。
今村選手の走りの研究がなされると、その革新的なターンこそが勝利を積み重ねている秘訣だと判明し、同じターンを習得しなければ今村選手の独走を止めることができないと、多くの選手が今村選手と同じようなブラッシュアップされた全速ターンを習得するようになります。

この大変革によって、これまでターン部分でスピードダウンしていた競艇のレースは一変、ターンの際にもほとんど速度を落とさない現在のようなレースになり、スピード感も飛躍的に上昇しました。

今では競艇学校での必須テクニックに

今では競艇学校での必須テクニックに

このように、全速ターンは覚えたほうが勝てる確率が上がるといったテクニックではなく、競艇で戦うためには必須テクニックと言える技術です。

そのため現在では選手になってから全速ターンを習得するのではなく、授業のカリキュラムのひとつに取り入れられ、全速ターンが出来なければ競艇選手になる事すらできません。

今村選手は競艇そのものを変えてしまった選手であるため、レジェンドと呼ばれたり殿堂入りを果たしているのです。

全速ターンの派生形!さまざまなターンを紹介

全速ターンの派生形!さまざまなターンを紹介

全速ターンが競艇界に浸透してからかなりの年月が経過しています。
そんな中で全速ターンは独自の進化を遂げていて、様々な派生形が誕生しました。
ここではその中でも特に有名な4つのターンを紹介しましょう。

モンキーターン

全速ターンに変わって、現在競艇の主流となっているのがモンキーターンです。
モンキーターンはターンをする際に立ち上がって前傾姿勢になり、身体全体を使ってボートを旋回させます。
ちょうど競走馬に跨るジョッキーのような姿勢と言えばイメージが湧きやすいかもしれません。

ターン速度が更に向上しただけではなく、選手からすると腰への負担もかなり軽減されると良い事づくめなのが多くの選手に採用されている理由で、このターンも今や必須テクニックになっていると言えるでしょう。

ウィリーターン

ウィリーターンはその名称通り、ターン後半で艇の前方を浮かせるように持ち上げ艇が水面に接する面積を極限まで減らした状態で行うターンで、水面条件が良い事、モーターの調子が良い事、そして何より選手自身の巧みなターン技術が無ければ成功しません。

簡単に見られるターンではありませんが、見た目に非常にカッコイイターンなので、動画等ででも一度見る価値があるターンです。

スコーピオンターン

スコーピオンターンは見た目にもド派手なターンで、威嚇する時の蠍が尻尾を持ち上げるかの如く片足を大きく上げた姿勢でターンします。
一見すると見た目重視のターンのように思えてしまいますが、スコーピオンターンは極めて実用的な目的で考案されたターンです。

このターンを考案した選手は減量による痛風に悩まされており、ターンの際の痛みを軽減するため自然と片足を上げるようなターンになりました。
今では痛風は完治しているものの、このターンは客ウケも良いという事もあり、そのまま継続して披露し続けています。

フラミンゴターン

最後に紹介するフラミンゴターンは、実用的ではなく完全に魅せるターンです。
このターンは内側の足を外に足しながらターンを行うため、決してターンが早くなる事はありませんし、接戦の時は絶対にやらないターンです。

とはいえ、ターンは見た目にも派手ですし、競艇の花形とも言うべきテクニックなので、このような勝負とは関係ない見た目重視のターンが発案されることは、個人的には大歓迎です。

的中率&回収率の高い予想サイト

的中画像

「セントラル」的中率&回収率ともにトップクラスの「本物」の競艇予想サイトです。
当サイトが行った検証では7レース中6レース的中させ、合計で1,209,800円の利益を出すことに成功しました!

おすすめポイント

  • 無料予想の的中率が高い
  • ラインから登録すれば毎日無料予想がみれる
  • 無料登録で1万円分のポイントをもらえる
  • 有料予想の爆発力もすごい

有料予想も爆発力もあるし、毎月安定して稼げるのでオススメです!

セントラルの無料予想をみる

まとめ

ここまで全速ターンについて解説しました。
全速ターンはその名の通りほぼトップスピードを維持したままターンをするというテクニックで、今村豊選手が実践投入して快進撃を見せたことから注目され、以降全ての選手が習得するテクニックとなりました。

全速ターンが登場する前と後では競艇は「別物」になったと言ってよく、正に革命的出来事と言えるでしょう。
競艇選手として勝つには全速ターンが出来なければ話にならないので、現在では選手になる前の段階、競艇学校で習得する技術になっています。

その後全速ターンは独自の進化を遂げて様々な派生形が誕生、特にボートから立ち上がって前傾姿勢になってターンするモンキーターンは全速ターンに変わる基本的なターンとしてすっかり定着しています。

無料予想でも稼げる予想サイト

的中画像

無料予想の的中率が他の予想サイトより圧倒的に高いのが競艇セントラル!
毎日無料予想が見れるからチェックしておいた方がよい予想サイトの一つです。
この写真はセントラルの予想で1,209,800円の払戻があった時の写真です。

おすすめポイント

  • 無料予想の的中率が高い
  • ラインから登録すれば毎日無料予想がみれる
  • 無料登録で1万円分のポイントをもらえる
  • 有料予想の爆発力もすごい

有料予想も爆発力もあるし、毎月安定して稼げるのでオススメです!

セントラルの無料予想をみる

  • この記事を書いた人

近藤

競艇歴15年の近藤です。競艇だけで生活しています。
独自のリサーチと情報収集力で競艇予想サイトの真偽を見極めるコラムを執筆しております。
競艇予想に役立つような情報を発信中。

-競艇の基礎知識