初心者におすすめ！競艇のワイド（拡連複）について特徴を解説

競艇の舟券には様々な種類があり、初心者におすすめのものから的中させるのが至難の業である代わりに高額配当が期待できる舟券もあるので、自分のレベルやレースに応じて最適な舟券を選ぶ事も的中させるための大事な要素です。
本記事ではワイド(拡連複)という舟券について、特徴を徹底解説します。

ワイドとはどんな舟券？

1着から3着までに入る番号を全部選ぶという舟券は「3連単」と「3連複」の2つがありますが、3着までに入る艇のうち2つの番号を選べば当たるという舟券は全舟券のなかでも「ワイド」だけです。
そしてそのお陰でワイドはすべての舟券の中で唯一「ひとつのレースに複数の当たりがある舟券」です。

例えばワイドで「4-6」「5-6」という舟券を購入したとします。
ワイドは1着から3着までで2つの番号が入っていれば的中となるので、例えば1着4番、2着5番、3着6番というレース結果であれば、「4-6」も「5-6」も的中しているということになります。

また、上記2つの買い目に加えて「4-5」という買い目も買っていたのであれば、トリプル的中となります。
3つ全部当たればそれなりの配当が期待できるでしょう。

ワイドは的中率が高く初心者におすすめの舟券

ワイドは的中率が高いため、初心者にも取り組みやすい賭け方です。
1着、2着、または3着に入る選手を予想するだけなので、複数の選手を指定することで的中率が大幅に上がります。

もちろん、払い戻し額は低くなる傾向がありますが、初心者にとっては負けが少なく、的中するという喜びを感じやすいという点は大きなメリットといえるでしょう。

少ないお金でも十分遊べる

ワイドは当たりやすいので、沢山の買い目を購入する必要がありません。
従って、少ないお金で遊ぶことができます。

競艇を始めたばかりの人がいきなり数千円、数万円のお金を競艇に使うことは躊躇してしまうでしょう。
ワイドであれば1レースあたりの賭け金にもよりますが、2,000円もあれば複数のレースを楽しむことができるでしょう。

ワイドは儲かる買い方ではない

ワイドは初心者には当たりやすくおすすめの賭け方である一方で、結論から言えばワイドは儲けるためにはあまり有効な買い方ではありません。

ワイドが儲からない理由としては、「平均配当が低い」「1点に大金を賭けられない」という点が挙げられます。
それぞれの理由について詳しく解説していきましょう。

平均配当がとても低い

ワイドは平均配当がとても低い舟券です。
これまでの全レースの配当を平均するとワイドの配当はだいたい300円台後半となっています。

この平均配当には3連単数十万円クラスの超高額配当のレースも含まれているので、実際によく見かける配当金は恐らくこの金額よりも更に低くなるでしょう。
数百円クラスの配当金だとたとえ運よく勝ったとしても、一度負けてしまうとその利益をほとんど償却してしまいます。

1点に大金を賭けることができない

ワイドでは1点に数万円クラスの大金を賭けることができません。
たとえ平均配当が低くても、1点に大金を稼ぐことで大きな利益を得ることができるのですが、ワイドではそれすら実行できないということになります。

なぜワイドでは1点あたりに大金を投じることができないのでしょうか。
競艇のオッズは、その買い目にどれだけのお金が支払われたかで決まります。

3万円の売り上げがある買い目よりも、6万円の売り上げがある買い目のほうが人気が集まっているということになるので、売り上げが六万円の買い目の方がオッズは低くなります。

ワイドの売り上げは舟券全体の売り上げで見れば微々たるものであり、そこから更に各買い目あたりの売り上げとなると1点当たりの売り上げは非常に少ないです。

したがって1点に数万円単位のお金を賭けるとその買い目が一番売り上げを上げている買い目になる可能性が高くなるのでオッズが一気に下がります。

ワイドの1番人気だと1.0倍の「元返し」になることも珍しくありません。
これでは当たっても一切利益が出ないうえに外れると当然お金を失うため、正直リスクしかありません。

実際にワイドの配当がいくらになっているのかをチェック

ワイドの平均配当については、上記に記載した通りですが、実際はどれくらいの配当になっているのでしょうか。
それを確認するために今回は3種類のレースについて、各12レース分の配当を調べ、表にまとめる事にしました。

レース①

2023年3月19日児島競艇場SGボートレースクラシック

レース②

2023年4月6日浜名湖競艇場一般戦

レース③

2023年4月6日住之江競艇場レディース戦

3つのレース結果を見ても分かる通り、1,000円以上の配当になる事は滅多になく、500円を超える配当になったのも全体の半分にも達していないのが実情です。

いかに複数配当でまとまった利益を出せるとはいえ、複数配当を達成するのはそう簡単な事ではありません。
実際の結果から見ても、ワイドは本格的に稼ぐという人が狙うべき舟券ではない、という事が分かります。

ワイドで損をしない買い方とは？

ワイドはその特性上稼ぐには不向きであり、それは10歳のレース結果からも明らかである事が分かりました。
ここからはワイドで稼ぐという事は念頭におかず、とにかく損をしない買い方について考察していく事にします。

1点または2点のみ購入

ワイドの配当が300円にも満たないケースが多々ある事は先ほど紹介した記事を見ても分かる通りです。

更に人気が集中すると2倍を切る配当になる事も十分あり得るので、複数枚のワイド舟券を買うだけで配当金が舟券代を下回る可能性があります。

複数的中が狙える特徴を全く活かせない買い方になってしまいますが、実際の配当金を考慮するとワイドは1点買いか、多くても2点までにしておくのが負けないためには半ば必須となります。

購入するのは自信あるレースのみにしよう

1点または2点しか舟券を購入できないのであれば、当たる可能性が低い代わりに高い配当金を期待できるような買い方はとてもできません。

ワイドの舟券を購入するのは絶対的な自信があるレースのみです。
1号艇がA1級で残りはB級選手といったレースならばワイドを購入するのに最適でしょう。
ただしこういったレースで配当金を期待してはいけません。

大金を賭けてはいけない

ワイドは舟券全体の売り上げで見れば金額が非常に少ないので、大きなお金を賭けるとオッズがたちまち低下してしまいます。
ただでさえ低いオッズが低下してしまうわけですから、2倍を切るどころか1.0倍になる可能性も十分あるでしょう。

ワイドは元々稼ぐための買い方ではないので、ひとつの買い目に大きなお金を支払う事自体そもそもあまり推奨できることではないのですが、大金を賭けるのであれば上限を5,000円くらいまでにしておいてください。
これくらいの金額ならばオッズに影響が出ることもないでしょう。

2点目を買うなら5倍～10倍の穴舟券

ワイドは本命1点買いが損をしないための鉄則ですが、どうしても複数的中を狙いたいのであれば、2点目はオッズ5倍〜10倍くらいの穴舟券を狙うようにしましょう。

競艇の3着は展開次第でどの艇にもチャンスがあるため、どうせ複数的中を狙うならあまり人気のない番号を買ったほうが当たった時の見返りが大きいです。

ただし複数的中に失敗した時点でトータルではマイナスになってしまう可能性もある事は頭に入れておいて下さい。

ワイドのコロガシは有効？

競艇でまとまった利益を出す手段に「コロガシ」があります。
コロガシとは最初に受け取った配当金を全額次のレースに均等賭けする事によって艇配当でも大きな利益を得るという手法です。

ところが残念ながらコロガシもワイドでは有効ではありません。
コロガシがその威力を発揮するのは、「大きな金額を賭けて堅い配当のレースを買った時」です。
ところがワイドでは大きな金額を賭ける事ができません。

また、コロガシを成功させるためには1回目のレースで「少ない元手でそれなりの配当が狙えるレース」の舟券を購入するのが1番なのですが、ワイドでこのようなレースを探すのは至難の業です。

コロガシは3連単など元々平均配当が高い舟券だからこそ有効な手法なので、ワイドでコロガシをするのはやめておきましょう。

まとめ

ワイドは1着から3着までに入るであろう2艇を当てれば的中となる舟券で、唯一複数的中が狙う事ができるというのが最大の特徴です。

的中率がかなり高く、初心者に非常におすすめの舟券ですが、その一方で平均配当は300円台と低く、儲ける事を目的とした場合はあまり適していない舟券となります。

ワイドで儲ける事が難しい理由には平均配当が低いほかにもうひとつ「1点に大金を賭けることができない」事が挙げられます。
ワイドの売り上げは舟券全体で見ると微々たるものであり、1点あたりの売り上げとなると更に少ないです。

数万円単位のお金を賭けるとすぐにオッズに影響し、1倍代になってしまう恐れがあります。
これらの理由からワイドで稼ぐ事はほぼ不可能ですが、以下3点を心がけると良いでしょう。

こうすれば、少なくとも当たった時にマイナス収支になってしまう事はなくなるでしょう。