日本で公認されている公営ギャンブルは、三競と言われる競馬・競艇・競輪と、オートレースの4つです。
その4つの競技にはそれぞれに特色があり、予想や投票券購入の際にその特徴を考慮しなくてはいけない事もあるため、比較することは大切です。
そして、比較をしてみると競艇独自のルールも多いことが分かります。
それでは、項目別に競艇と他の公営ギャンブルの違いを見ていきましょう。
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目次
投票券の売上など
特殊法人が主管し、国が出資する中央競馬以外の公営競技は、基本的に地方公共団体が主催しています。
全ての公営ギャンブルが、投票された金額から一定額を控除した後の金額を、的中数で割ったものを配当金とするパリミュチュエル方式によっています。
投票券の売上
競艇の舟券の売上(2018年)は、1兆3,728億円で、地方競馬や競輪のほぼ倍となっており、ここ数年売上を伸ばしています。
売上は他の競技に比べて競艇がもっとも伸びており、急激に人気が高まっていることが分かります。
他の競技の売上は次のとおりです。
競技 | 売上 |
中央競馬 | 2兆7,951億円 |
地方競馬 | 6,034億円 |
競艇 | 1兆3,728億円 |
競輪 | 6,541億円 |
オートレース | 724億円 |
券種と控除率
競艇の舟券は
- 単勝
- 複勝
- 拡複連(ワイド)
- 二連複
- 二連単
- 三連複
- 三連単
の七種類です。
ただ、単勝・複勝・拡複連は売上があまりに少なく、実質は二連複・二連単・三連複・三連単の四種類といっていいでしょう。
出走数が6艇とすくないため、競艇には競馬や競輪にある枠連や枠単がありません。
また、中央競馬のWIN5、地方競馬の馬単ロト、競輪のチャリロトなどのように、複数のレースの勝ち馬や馬単を当てるといった投票券が競艇にはありません。
おそらく、1号艇が強すぎて、1-1-1-1-1のような舟券ばかりが売れてしまうからでしょう。
舟券の控除率は一律25%で、これは競輪も全く同じです。オートレースは30%、中央競馬は単勝の20%からWIN5の30%まで、券種により違います。
地方競馬は、券種により違う上、主催者によっても率が変わりますが、概ね中央競馬と同じです。
レースの施行時間
競艇はモーニングが充実しており、おおよそ8時45分あたりからレースが始まります。
毎日、おおむね2~3場がモーニングを開催しています。競輪にもモーニング開催はありますが、やっているところが少ないため、あって1場で、ほとんどの日はありません。
競艇はナイターも充実しており、おおむね毎日3~4場でナイターを開催しています。最終レースは20時40分あたりです。
競輪と地方競馬もナイターを開催していますが、競輪は更にその後もミッドナイトを開催しており、最終レースは23時10分あたりです。
選手について
いずれの公営競技の選手も、研修や試験を受けて選手となり、主催者から賞金や手当を貰っています。
選手の数とランク
競艇は
- A1
- A2
- B1
- B2
のランクに分かれており、総勢約1,600人の選手がいます。
競輪は
- S級1班
- S級2班
- A級1班
- A級2班
- A級3班
のランクがあり、選手は約2,300人です。
中央競馬の騎手は約140人で、若手の見習期間というのがありますが、ランク分けの制度はありません。
賞金や収入
競艇は競輪と同じく、選手が賞金全てを獲得しますが、競馬の騎手が受けとる賞金は、レースの賞金のうち5%です。
競艇の賞金は大きく、2019年の賞金トップは、石野貴之選手の2億2千万円でした。
凄いのは、生涯獲得賞金の一位です。それは「王者」松井繁選手のなんと36億円。
しかし、競輪も負けてはいません。
2019年の獲得賞金額トップは佐藤慎太郎選手の1億8千万円、生涯獲得賞金トップは、神山雄一郎選手の28億円(現役)とこちらも凄い金額です。
中央競馬の騎手では、2019年の獲得賞金トップはルメール騎手で2億円、生涯獲得賞金は、武豊騎手(現役)が35億円を超えています。
ちなみに、平均収入額は
- 競艇:1,600万円
- 競輪:1,300万円
- 中央競馬:1,000万円
- 地方競馬:600万円
と、いずれも競艇選手は恵まれているようです。
選手の年齢
競艇は、「御大」加藤 峻二選手が73歳まで現役を続けたことが有名ですが、公営競技の最年長記録はオートレースの谷口武彦選手の75歳で、最年長勝利もその谷口武彦選手の73歳です。
他の競技の最年長記録は、競輪が湯浅昭一選手の68歳、中央競馬は岡部幸雄騎手の56歳で、地方競馬は山中利夫選手の63歳です。
競艇独自のルールなど
競艇には、他の公営競技にはないルールや特徴がいくつかあります。
特に今から説明する三点は、他の競技しか知らない人からすると少し驚く程の点だと思います。
フライングスタート
競艇では、ボートが完全に停止して一ヶ所に留まることが難しいことから、フライングスタートという方式をとっています。
その方法は、「大時計が0秒から1秒を指している時間内に、スタートラインを通過しなくてはいけない」というものです。
このスタートに失敗した場合は、早すぎる「フライング」、遅すぎる「出遅れ」ともに、購入した舟券は全て返還となります。
競馬では、ゲートで立ち上がるなど大きな出遅れがあっても返還にはならないので、この点はかなり特殊と言っていいでしょう。なお、ボートの転覆や失格では返還とはなりません。
その返還額の最高記録は、2002年の第12回グランドチャンピオン(SG)の優勝戦で、1番人気1号艇西島義則選手と、2番人気2号艇熊谷直樹が両方フライングとなった際の24億円です。
主催者としては控除できたはずの6億円の損失になりますし、ファンも賭けた全額が戻ってくるとはいえ、「舟券を取り損なった」感は否めません。
そのためか、これらスタート事故を起こした選手には、1回目で30日の出走禁止、以降は2回目で60日加算、3回目で90日加算、4回目で180日加算という厳しい処分がなされます。
内枠が強い
競艇は1コースの勝率が約50%で、以下2コースから6コースまで、外のコースへ行けば行くほど勝率は激減します。
<2018年のコース別勝率>
コース | 1コース | 2コース | 3コース | 4コース | 5コース | 6コース |
勝率 | 50.5% | 15.3% | 12.6% | 11.8% | 7.8% | 2.1% |
1コースの勝率が50%近く、6コースは2%しかありません。一般的には、公営競技のみならず、あらゆる競技やスポーツにおいては、このような有利不利は無くすような手立てをするところです。
しかし、ここが競艇の競技としても予想としても面白いところで、極端に言えば、出走表もオッズも見なくても1-23-234と買えば当たりそうと思えたり、同じく何も見なくとも6-9-9と買って穴狙いもできる訳です。
前付け
競艇では、出走する際に枠は決められますが、スタートするコースは決まっておらず、6枠の6号艇が1コースからスタートすることも可能です。
その際の、内枠を取りに行くため、ピットからスタートまでに外枠の選手が大きく回り込んで内側の選手の前に付ける行為を、「前付け」といいます。
先ほど説明した通り、競艇では1コースと6コースでは天と地ほど勝率が違いますので、ならば6号艇がその「前付け」をして、1コースを取りにいけばいいじゃないかと思いますが、そう簡単ではありません。
まず、「6コースの新人が、無理に1コースを取りに行ってレースを壊していけない」とか、「先輩レーサーが内枠にいるような場合は、前付けしてその先輩に迷惑をかけてはいけない。」という暗黙の了解があります。
そして、もうひとつの理由は、競艇のボートはブレーキがなく、前付けのために大回りした時のスピードを落とすのが難しく、スタートの際に「深イン」といって助走距離が短くなってしまい、スタートで後手を踏む可能性が高いためです。
そのため、「前付け」にもテクニックが必要となり、その技術の無い者が「前付け」をしてしまうと、周りの選手に迷惑がかかるだけでなく、自分もレースで勝負にならないという酷いことになってしまう可能性があります。
この「出走枠とコースが変わる可能性がある」というのは、1コースがこれだけ有利な競技だからこそ1号艇から舟券を買ったのに、スタートで2号艇になっているという事が有り得るという驚きのルールです。
それも含めての予想ということもありますし、出走前には各レースで「出走展示」というのがあり、そこでのコースの取り合いによって、ある程度本番スタートの検討ができるようになっています。
競艇と他の公営ギャンブルとの違い|まとめ
競艇には他の公営ギャンブルとは違う特色がかなりあって、特に「前付け」などは、最初は戸惑う人もいますが、慣れてくるとそれが大きな魅力にもなってきます。
また、最初のターンでほとんど結果が決まり、以降の追い抜きが難しいという点も大きな特徴です。
他の公営ギャンブルと比較しながら観戦し舟券を買うことで、より一層競艇の面白さというのが分かってくることでしょう。