競艇場に行き、実際に自分の目でレースを観戦するとその迫力に圧倒されます。
しかしあまりの迫力に「もしぶつかったりしたら大変なことになるのではないか」とも思ってしまうでしょう。
実際にその通りで、競艇はスリリングな競技であると同時に非常に危険な競技でもあり、過去には死亡事故まで発生してしまっています。
そこで、本記事は競艇で死亡事故が発生してしまう原因について考えていきます。
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目次
競艇では過去70年間に30件以上の死亡事故が発生
冒頭にも記載した通り、競艇では過去にレース中に選手が亡くなってしまうような重大事故が発生しています。
日本の競艇は昭和27年(1951年)4月6日「大村競艇場」において初めて開催されたので約70年ほどの歴史があるということになりますが、この70年の間になんと33件もの死亡事故が発生しています。
だいたい2年に1回くらいのペースでレース中に選手が亡くなる事故が起こってしまっているのです。
もちろん運営側も事故を少なくしようとこれまで何度もルール改定を行っていますが、完全に事故をゼロにすることは出来ていません。
数字だけを見ても競艇という競技が非常に危険であることが分かるでしょう。
ほかの公営競技の死亡事故件数について
競艇以外の公営競技の死亡事故件数についても見ていくことにしましょう。
まず競馬ですが、日本で競馬が始まったのは1870年とされています。
この記事を執筆している2023年から逆算すると、競馬は140年以上の歴史があるのですが、競馬における死亡事故はこれまで判明しているものに限定すると18名ということになっています。
競艇と比べれば競馬は圧倒的に死亡事故が少ないという結果になりました。
続いて競輪ですが、競輪が初めて実施されたのは1943年11月20日なので競艇より競輪のほうが歴史ある公営競技となっています。
死亡事故件数はどれくらいなのかを調べてみたところ、2023年時点で7件となっていました。
競輪は競走馬やボートと比べると重さも大きさも小さな自転車に乗って争うということもあり、公営競技のなかでは死亡事故が一番少ないです。
最後にオートレースですが、現在の形でのオートレースが初めて開催されたのは1950年10月なので、大体競艇と同じくらいの歴史がある公営競技です。
オートレース全体の死亡事故件数が90件以上と圧倒的に多いのですが、公営競技としてのオートレースに限定すれば死亡事故は8件となります。
これらの事を総合すると、競艇は4つの公営競技のなかでもかなり危険な競技であるということがほかの公営競技と比較してみるとより浮き彫りになっていきます。
競艇が危険である理由を考える
競艇がほかの公営競技と比べても飛び抜けて死亡事故の件数が多いのには明確な理由があります。
競艇が危険である理由としては、大きく以下に説明する3つが挙げられます。
水面でおこなわれる競技である
競艇は公営競技のなかで唯一水上で開催されます。
水面は常に揺れた状態なので、地上に立っているのと比べると非常に不安定です。
バランスが取りづらいということもあって、競艇ではほかの公営競技と比べるとボートから転落してしまう「落水」という事故が発生する頻度が高いです。
落水してコース上に投げ出されてしまった選手が非常に危険であることは改めて言うまでもないでしょう。
時速80キロというスピード
競艇のレースを観ていて興奮する要素のひとつに「スピード感」がありますが、競艇のボートは直線部分だと時速80キロものスピードが出ています。
もし選手が落水してコースに投げ出されてしまった瞬間に時速80キロのボートがぶつかってしまったら、ただでは済まないでしょう。
そもそもこのスピードで水面に投げ出されてしまうこと自体が選手の身体に大きなダメージを与えることになってしまいます。
水泳で飛び込みをした時に「腹打ち」をしてしまい、とても痛い思いをしたという経験は誰しもあるでしょう。
時速80キロで水面に投げ出されたときの衝撃は腹打ちの比ではありません。
この速度で受ける衝撃は、たとえ水面といえどもコンクリートにぶつかったときと同等の衝撃だと言われています。
競艇選手は安全面を考慮してプロテクターを装着してレースに臨みますが、コンクリートに時速80キロでぶつかってしまうと流石に無傷では済まないでしょう。
ターン付近での攻防と全速ターンの誕生
競艇はほぼ同じ条件のボートやモーターを使って行われる競技ということもあって、競馬や競輪のように直線で抜きつ抜かれつの攻防が起こることは滅多にありません。
抜きつ抜かれつの攻防が行われるのは主にターン部分です。
各選手は最短距離を走ろうと心掛けていますが、ターン部分ではターンの回り始めやターンを周るときのスピードが適切でない場合、どうしても外側に膨らんで距離をロスしてしまいます。
するとより内側でターンを回れた選手が前の選手を追い抜き、順位を上げることができるのです。
また、ほかの艇よりも加速してわざと大きくコーナーを周回し、内側の選手をまとめて抜き去ってしまうという戦法も存在します。
しかしターン付近は選手同士の距離がもっとも縮まる部分でもあるため、必然的に危険度が増して事故が発生しやすくなります。
そしてもうひとつ忘れてはいけないのが「全速ターン」という戦法の存在です。
従来の競艇ではターン部分は大きく速度を落として周回するのが当たり前でしたが、今村豊選手がコーナー部分をほぼトップスピードで周回する全速ターンを披露し、競艇界に革命を起こします。
全速ターンを誰よりも先に実戦投入した今村選手は連戦連勝を積み重ねていき、競艇のレースそのものを大きく変えてしまいました。
現在全速ターンは競艇学校で教わることとなり、競艇選手にとっては必須テクニックの一つとなっています。
しかしスピードが増せば増すほど危険度は指数関数的に高くなっていくものです。
従来のレースと比べるとターン周回の際の危険度は飛躍的に増したといえるでしょう。
競艇で死亡事故が発生してしまった際の原因について
競艇ではこれまで33件の死亡事故が発生してしまっているのですが、死亡事故となってしまった原因というのはこれから紹介する3つだけです。
競艇の死亡事故を少なくしていくためにはこの3つの原因をどれだけ予防できるかが大きなカギとなっています。
転覆
転覆した時の衝撃はコンクリートにぶつかった時と比例することはすでに話した通りです。
事例としては非常に少ないですが、転覆したことが原因で亡くなってしまった競艇選手も存在します。
いかにプロテクターやヘルメットで身を守っているといっても、転覆した際に頭部を強打して打ち所が悪ければ命を落としてしまう可能性も十分あるでしょう。
衝突
衝突によって命を落としてしまった競艇選手も何名か存在します。
他の艇と接触してコースを外れ、競艇場側面にある「消波堤」にぶつかってしまった衝撃で命を落としてしまったという事故があります。
また、練習中に操作を誤ったことによって壁に激突して亡くなってしまったというケースも過去にはありました。
後続艇との激突
競艇の死亡事故で圧倒的に多いのが後続艇との衝突で、そのなかでも「他の艇とぶつかってボートが転覆して落水し、後続艇がその選手を避けきれず衝突する」というパターンが最も多いです。
人間の身体に大きさ3メートルにもなるボートが一般道を走る自動車よりもずっと速いスピードで突っ込んできたら、まず命は助からないでしょう。
2022年には1年間に2件の死亡事故が発生して競艇ファンに大きな衝撃を与えましたが、この2件の死亡事故は両者とも後続艇が衝突したことが直接の死亡原因となっています。
競艇ファンからは「もっと安全な競技にしてほしい」という声も
競艇ファン達は死亡事故が発生するたびに亡くなってしまった選手に哀悼の意を表すとともに、「競艇をもっと安全な競技にしてほしい」という意見が多数寄せられています。
先ほど紹介したとおり、競艇で死亡事故が発生してしまう要因というのははっきりしているので、あらかじめ同じようなことが起こらないようにすれば事故の数を大幅に減らすことができるでしょう。
大幅なルール改定で事故を少なくすることは可能だが…
競艇を事故が起こらない安全な競技にするための方法は実はとても簡単です。
選手が密集しないようにコースの変更を禁止し、ターンの際も制限速度を決めて全力ターンが出来ないようにし、ボートに積んでいるモーターの性能を落としてスピード自体を落としてしまえば事故をゼロにはできないまでも件数は大幅に減らすことができるでしょう。
しかし、このルール改定を実践すると競艇という競技は全く魅力のないものへと変貌してしまいます。
競艇場に行ってレースを観たいという人も少なくなる事は目に見えていますし、コーナー部分の駆け引きもなくなってしまうので、スタート時の着順が変わることはほぼなくなってしまうでしょう。
舟券を買っても面白味がなく、何より人気が集中し過ぎてもはやギャンブルとして成立しなくなってしまいます。
競艇の人気や面白さを維持するためには危険なことは承知で現在のルールのままで競技を続けるしかないのです。
まとめ
競艇はこれまで70年近くの歴史がありますが、2023年までに33件もの死亡事故が発生しています。
競馬や競輪、オートレースと比べると死亡件数が圧倒的に多く、競艇は公営競技のなかでも特に危険なスポーツであるといえるでしょう。
競艇が危険な競技である理由は水上で実施される競技であること、時速80キロのスピード、そして全速ターンという、ほぼトップスピードで周回するというテクニックを駆使した選手同士がターン部分で密集してしまう事が挙げられます。
死亡事故が発生するたびにファンからはもっと安全な競技にしてほしいという声が寄せられますが、競艇を安全な競技にしてしまった瞬間、その魅力は完全に死んでしまいます。
競艇の面白さと人気を維持するためには現状の危険を伴いながらのルールを継続していくしかないのです。