スタートに命を懸ける選手、少しでも前に出るために接触をも厭わぬ選手、常に全速ターンで攻めまくる選手など、熱い競艇選手は多いが、熱いだけでなくこだわりのある個性派選手もいます。
特にイン屋・アウト屋と言われるコース取りから勝負するレーサー達は、いずれも選手としての強いポリシーを持っており、その個性は際立っています。
そのイン屋・アウト屋のいるレースは、始まりのピットアウトから一瞬足りとも気の抜けない白熱のレース。
また、舟券的には予想が難しくなる分チャンスでもあります。
今回はそんな熱いイン屋・アウト屋と言われる選手を紹介していきます。
出走表にこれらの名前を見つけたら、是非レースを楽しんでもらい、舟券にもチャレンジしてみると競艇がもっと楽しくなること間違いないでしょう。
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ボートレース界を代表するイン屋たち
競艇という競技はとにかくインが強く、1コースの勝率は5割近くあり、外へ行けば行くほど勝率は下がり、6コースの勝率は3%ほどしかありません。
そこで、少しでも内の枠を取るために、大きく回って内の艇の前に位置付ける「前付け」を行い、コース取りをしようとする選手が出てきます。
しかし、前付けは簡単ではなく、深インという助走距離の取れない状態となり、内枠を取ったものの外の艇にあっさり捲られるという事もしばしばあります。
また、強引な前付けによりレースそのものが壊れたり、インの選手にとっては目障りでもあり、ファンや選手からは嫌われる存在でもあります。
それでも、少しでも有利にレースを進めるため、勝負に徹する個性派の「イン屋」と言われるレーサーの代表的な選手を紹介していきます。
西島義則
引用:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
「インの鬼」の異名を持つ、3連覇を含むSG7勝を誇る最強のイン屋で、2002年以降SGの優勝はありませんが、まだまだバリバリのA1レーサー。
6号艇でも、多少ピット離れが悪くとも、少しでも内を狙う生粋のイン屋として知られています。
最近は目立った活躍はありませんが、まだまだ元気なところを見せて欲しいです。
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船の時代
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深川真二
引用:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
SGを4勝したイン屋の名選手である現日本モーターボート選手会選手会長、上瀧和則選手のスタイルを受け継ぐ生粋のイン屋。
深インとなることを全く恐れない、そのレースぶりから「深イン真二」とまで言われるほど徹底したイン屋です。
2017年には、平和島競艇場での第64回ボートレースダービーで念願のSG初優勝を達成しましたが、その優勝戦でも6号艇から前付けして2コースを奪取し、差し切っての勝利でした。
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ボートレースは内側有利の競技とよく言われます。 それ故に外枠艇からでも内側に入って出走したいという選手がいます。 いわゆるイン屋であり前付けを行う選手たちです。 最近では深い進入を嫌って前付けを行う選 ...
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西田靖
引用:ボートレース平和島ピースターブログ
SG2勝、G1を7勝している名選手。
驚異的なピット離れから1コースを奪う「スーパーピット離れ」で大旋風を起こしました。
5号艇でも6号艇でも果敢に1コースを取りに行く姿勢は、今でも変わリマせん。
西田選手の出るレースでは、西田選手の前付けにつられた深インを嫌って、インを明け渡す選手さえいるほどの「インの鬼」です。
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石川真二
引用:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
「スーパーピット離れ」と言われる、まるで飛ぶようなピット離れのスピードで、6号艇からでも1コースを狙うほど、インへのこだわりが強い選手。
2001年には、難病のギランバレー症候群となり選手生命どころか命まで危険にさらされるも、治療に専念のうえ復活した苦労人です。
2008年にはG1江戸川大賞IN蒲郡を勝ち、2014年には全24場を制覇した実力派。
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今村暢孝
引用:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
インからの速攻を得意とするイン屋ですが、1コースというよりは2コースのイメージが強い選手。
2016年のGI九州地区選手権でも、6号艇からの前付けで2コースに入り、差しきって優勝を遂げるなど、勝負強さは格別です。
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鈴木幸夫
引用:BOAT RACE 蒲郡 Official Site
ほぼ全てのレースで3コースから内のコースを取りにいく、イン屋の大ベテラン。
1992年には、第27回総理大臣杯でSGを制覇するほどの実力派で、その際も3号艇から2コースを奪っての優勝でした。
還暦を越えた今もバリバリのA1レーサーとして活躍しています。
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鵜飼菜穂子
引用:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
基本的に前付けをしない女子レーサーにあって「インの鬼姫」と呼ばれるほどのイン屋。
新人時代は6コースからのスタートすることが当たり前で、暗黙の了解で前付けが許されませんが、なんと鵜飼選手はデビュー戦で前付けを敢行、3コースを取る前代未聞の行動で有名になりました。
前付けで有名なだけでなく、G2女子王座決定戦を3連覇するほどの実力もあり、通算優勝回数は女子選手史上1位です。
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野田部宏子
引用:ボートレース蒲郡 facebook
こちらも女子レーサーにしては珍しいイン屋で、3カドからの捲りを選択することもあるかなりの個性派。
まだ実力的には足りない部分も多いですが、穴をあけることも多く、出走表に名前があれば気をつけておかなくてはいけません。
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競艇界の超個性派、アウト屋の代表選手
競艇はインが強く、外の艇では勝つことは難しく、特に大外の6コースは平均してたった3%ほどの勝率しかありません。
そんな6コースを敢えて選んで勝負するアウト屋は、競艇界では異端の存在であり、だからこそ熱狂的ファンも沢山います。
しかし、あまりにも不利となることから、その数は少なく、今は御三家と言われる小川・阿波・澤以外には、アウト屋はいないと言っていいでしょう。
そんなアウト屋を何故選んだのかというと「6コースからのスタートが基本となる新人時代の走り方が、そのまま自分のスタイルとなった」「先輩・後輩などの人間関係が絡む煩わしい位置取りから開放され、スタートに集中できる」などが理由のようです。
それでは、アウト屋の3人を紹介していきます。
阿波勝哉
引用:ボートレース平和島公式ウェブサイト
アウト屋と言えば「阿波勝哉」というほどの人気を誇る、アウト屋の代表選手。
しかし、2012年に持ちペラから備え付けのペラへとプロペラの制度が変わったことにより、特殊な自分仕様のペラが使えなくなったことで成績が低迷し、いまはB級に甘んじています。
それまでの活躍は目覚ましく、2005年にはSGへの出場を果たしそこでの勝利も収めており、2007年には、6コースから驚異の9連勝という離れ業も成し遂げています。
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【競艇】阿波勝哉のプロフィールまとめ!年収や過去成績・得意なコースは?
ボートレースは内側が圧倒的に有利な競技と言われています。 そのため内側のコースを狙って前付けをするイン屋と言われる選手まで存在するほどです。 そんなボートレース界においてひたすら大外である6コースから ...
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小川晃司
引用:若松ボートレース公式ツイッター
アウト屋の重鎮といっていい大ベテランで、引退まで全て6コースに入ることを公言している筋金入りのアウト屋。
最長と言われる長い助走から、差しを主体とした老練なテクニックにより、タイプ的には2、3着を重ねて点数を維持するタイプなので、舟券は2、3着付けで買うのがおすすめです。
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【競艇】小川晃司のプロフィールまとめ!年収や過去成績・得意なコースは?
ボートレースにおいては、「アウト屋」と呼ばれるレーサーが少数ながら存在します。 アウト屋とは、本来1コースが最も有利とされるボートレースで、あえて不利な5・6コースを選ぶ選手のことです。 その一風変わ ...
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澤大介
引用:若松ボートレース公式ツイッター
今やアウト屋では最も勝率の高い選手で、A1級の経験があり、G1での勝利も果たしています。
2019年2月27日、若松競艇場の「若松夜王S第5戦BOATBoyカップ個性派王決定戦」で、このアウト屋3選手が揃いました。
そこで、2号艇小川選手、2号艇澤選手、3号艇阿波選手とアウト屋が3人、インに揃うというレースがありました。
注目のコース取りは、年長の小川選手が6コース、同期だが先にアウト屋を始めた阿波選手に澤選手が外を譲った形で5コースに阿波選手、残った4コースに澤選手となりました。
結果は、小川選手は他の艇に弾かれ、阿波選手は捲りが決まらず、この2艇は着外に沈み、捲りから差しに切り替えた澤選手が2着に残り、アウト屋対決は澤大介選手に軍配が上がりました。
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【競艇】澤大介のプロフィールまとめ!年収や過去成績・得意なコースは?
艇界には「個性派」と呼ばれる選手たちがいるのは知っていますか? 主だった所だと「イン屋」や「アウト屋」と呼ばれる個性派が有名なところです。 いくらインが強いと言われている競艇でも、選手によって好みのコ ...
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まとめ
個性派揃いの競艇選手の中でもイン屋・アウト屋はそのこだわりが強く、熱狂的なファンも多いようです。
昔とは違い枠なり進入の多い今では、どちらも少数派となりましたが、その分個性は際立ち、レースを盛り上げてくれます。
イン屋・アウト屋とも後継者が少なくなり、今やそのほとんどがベテランとなっていますが、強烈な個性を発揮する若いイン屋・アウト屋の登場が待ち望まれています。