競艇の2連単で稼ぐには？的中率や平均配当・実際の配当金も調査

競艇の2連単についてこの記事を見ている人はどのようなイメージを持っているでしょうか。
恐らく多くの人が2連単なんて見向きもしない、レースのオッズも見たことがないという人は多いのではないでしょうか。

競馬では2連単を買っているという人も割と多いのですが、競艇はあまりにも3連単が強すぎるので2連単は正直影が薄い存在となっています。

しかしながら2連単は簡単に無視できないようなメリットがある舟券なので、なかなか的中しないと嘆いている人に特におすすめできる舟券です。
本記事では2連単について徹底解説していきます。

2連単とはどんな舟券？

2連単とは1着と2着に入る艇の番号を当てることで的中となる舟券です。
ただし2連単の場合は着順も当たっていなければ的中とはなりません。

着順も当てなければならないという事もあって、競艇初心者にはあまりお勧めできる舟券ではありませんが、単勝・複勝・ワイドならばかなり正確に予想できるようになったといったレベルの人にはピッタリの舟券となっています。

2連単の平均配当と的中率

2連単の平均配当はおよそ1,900円となっています。
ちなみに3連単の平均配当がだいたい7,600円くらいなので、それと比べればやはり平均配当は低めではありますが、その分2連単は3連単と比べると的中率がかなり高くなります。

2連単は全部で30通りあるので、的中率は約3.3パーセントです。
対して3連単は全部で120通りあり、的中率はちょうど2連単の約4分の1で約0.8パーセントです。
的中率を見れば2連単はあながち無視できない舟券であるといえるのではないでしょうか。

実際の配当金を調査

2連単の平均配当はおよそ1,900円程度だというのは先に説明した通りですが、実際の配当がこの平均値に近い金額となっているのか、2023年6月12日の全レース2連単配当を平均して調べてみることにしました。
2023年6月12日は12会場で全144レースが実施されています。

ちなみにこの日の2連単最高配当は児島競艇場第4レースで18,580円でした。
このレースを含めて万舟券が5レースで出ていて、万舟券の出現率は約3.5パーセントです。

気になる全144レースの平均値ですが、この日の2連単配当金合計は291,540円、1レースで平均すると約2,024円という結果でした。
この日に限って言えば平均を上回る数値となっています。

他の非も確認してみると、6月11日は約1,889円、6月10日が約1,630円、6月9日が約1,940円、6月8日が約1,363円、5日間を平均すると約1,760円という結果でした。

5日間の結果を見ても平均値を大きく逸脱するような配当にはなっていないので、1,900円という平均値はただしい数値であることが実証されました。

ただし、当然レース結果によってオッズは大きく異なっていて、1番人気の「1-2」「1-3」といった結果となった場合、オッズは3倍を切ることも普通にあります。

売上比率と過去最高配当は？

2連単は3連単が登場する2000年まではメインの舟券となっており、最も売れている舟券でしたが、3連単が登場してからはその座を奪われてしまい、売り上げにおけるシェアを急速に下げてしまいました。

現在のシェアは全体の6パーセント程度と言われています。
2022年の総売り上げが約2兆4,432憶2,710万円なので、その6パーセントということは2連単の2022年売り上げは約1,465憶9,360万円ということになります。

これでも3連単の次に2連単は売れている舟券です。
3連単の売り上げシェアがいかに凄まじいかがこの数値を見ても分かります。

2連単の過去最高配当は割と最近で2016年5月24日、芦屋競艇場でのレースで、配当金は579,900円でした。
芦屋競艇場は1号艇1着率トップ3に入る競艇場であり、元々1号艇に人気が集中しやすいです。

更にこのレースは1号艇がA1級のなかでもトップ選手の1人である福来剛選手、残りは全員B級選手で実力差は明らかでした。
そして6号艇の新開選手は記念すべきデビュー戦です。
恐らく出走表を見て全員が1号艇を軸に舟券を購入することでしょう。

ところがこのレースでなんと6号艇の新開選手が勝利、見事初勝利を手にしました。
しかも2着は4号艇となり、大本命の福来選手は3着と大波乱の幕切れでした。
この日の2連単を的中させたのはわずか1票のみだったそうです。

2連単を狙うのにおすすめのレース

ここからは2連単の舟券を購入するのにおすすめできるレースをいくつか紹介しましょう。
2連単は3連単と比べれば当てやすい舟券ではありますが、それでも着順が当たっていなければ的中とはならないのでレース選びは的中率を高めるうえで非常に重要です。

1号艇がA1級選手

競艇はインコースであればあるほど有利な競技であることは、競艇ファンならば誰でも知っていることでしょう。
したがって最も内側である1コースが圧倒的に有利であり、1豪邸は何が何でも1コースを通ろうとするので、1コース＝1号艇と認識しておいて間違いありません。

更に1号艇の選手が好成績の選手であれば1号艇の1着はほぼ盤石です。
そういった理由から、1号艇がA1級選手となっているレースが2連単を的中させるためには最も適したレースのひとつとなっています。

買い目点数は極力絞ろう

A1級1号艇のレースであれば、よほどの不安要素が無い限りは1号艇を1着に選んで問題ありません。
競艇ではスタートがとても大事なので、スタートが上手い選手を2着に選ぶのがセオリーであり、インコースの選手がスタートタイムが早ければインコース選手を2着に選ぶとよいでしょう。

A1級選手が1着のレースは多くの競艇ファンが購入するのでオッズが低くなりがちです。
そのためたくさん舟券を購入すると、舟券代のほうが配当金を上回ってしまう「トリガミ」といった状態になってしまいます。

インコース決着になると予想できたのであれば、「1-2」「1-3」の2点だけにするなど、出来る限り買い目点数を絞り込むのが2連単で利益を得るためのコツです。

1号艇1着率が高い競艇場を選ぼう

1号艇がA1級選手のレースを選ぶことで的中率は適当にレースを選ぶよりも飛躍的に上昇しますがさらに確実性を高めるのであれば、「1号艇の1着率が高い競艇場」を選ぶようにしましょう。

競艇場全体の1号艇1着率は約55パーセントなのですが、競艇場ごとに1号艇1着率はかなり違っていて、低い競艇場だと50パーセントを切るようなところもある一方で、1号艇1着率が高い競艇場は60パーセント以上にもなります。

1号艇1着率は毎年変動しますが、常にトップ3になっている競艇場は大村・芦屋・徳山の3競艇場なので、この3つの競艇場で実施されていて1号艇がA1級選手になっているレースが最も2連単を当てやすい条件といえるでしょう。

1点当たりの掛金は5,000円まで

2連単の売り上げは3連単と比べれば微々たるものです。
2連単で大金を得ようとすると1点に多くのお金を投じる必要があるのですが、2連単は1点あたりの売り上げがそこまで多くはないので、大金を投入するとその買い目が最も売り上げが多くなり、オッズが一気に下がってしまいます。

1点当たりどれくらいの金額ならばオッズに影響しないかはレース全体の売り上げによるのでこの金額ならば絶対安全といった金額を提示できませんが、だいたい5,000円くらいならばオッズに影響を及ぼすことはないでしょう。

G1やSGといったレースの売り上げ全体が一般戦とは比べ物にならないレースであれば倍の1万円投じてもオッズが変化することはないでしょう。

風が強い時は諦めよう

競艇は天候の影響を強く受ける競技であり、特に風の影響はほかの公営競技以上に大きいです。
公営競技で唯一水上で実施される競技という事もあり、強風が吹くとターンの際に流されやすくなりますし、何より水上が波立つためまともに走行することすら難しくなってしまいます。

そのため通常のレースとは大きく異なる結果になることもあり、予想が非常に難しいです。
穴党にとっては風の強いレースは一攫千金を狙える大チャンスですが、これから2連単を購入しようかどうか迷っているレベルの人が強風のレースの舟券を購入するのは無謀でしかありません。

自分が舟券を購入しようとしているレースが風速5メートル以上の条件で実施されるならば、舟券を購入するのは諦めよう。

的中したらもう勝負しない

もしも運よく的中して配当金を手にすると、ついつい「今日は調子が良いからほかのレースで勝負しても当たるのでは？」と思ってしまいます。
しかしそういった思考は非常に危険です。

的中したレースはおそらく何日もかけて出走表を何度も見つつ、レース展開を想定して最終的に買い目を決めたレースなのではないでしょうか。
見事に的中したのは、何日もそのレースについて考察を続けたからです。

その場の思い付きで突然別のレースも購入しようという軽い気持ちで舟券を購入しても恐らく的中しないでしょう。
せっかく配当金を得てプラス収支になったのに、思い付きで舟券を購入したばかりにその利益をすべて失ってしまうという事にもなりかねません。

競艇では勝ち逃げをしてはいけないという取り決めは一切ないので、事前に予想したレースが見事に的中したのであれば、それ以上は勝負しないようにしましょう。

まとめ

本記事は2連単について解説しました。
2連単は1着と2着に入る番号を着順通り当てれば的中となる舟券です。

2000年までは競艇のメイン舟券でしたが、2000年に3連単が登場してからはその座を3連単に奪われ、現在の売り上げは全体の約6パーセントほどです。
平均配当は1,900円で3連単の7,500円の約4分の1、的中率は約3パーセントで3連単の的中率約0.8パーセントの約4倍となっています。

あまり見向きもされない舟券ですが、的中率と配当のバランスが良いので、単勝や複勝、ワイドといった初心者向けの舟券に慣れてきた人にとてもおすすめの舟券です。

まずは1号艇1着率が高い競艇場でA1級選手が1号艇のレースの舟券を購入するようにしましょう。
注意点として、2連単全体の売り上げがあまり多くないので、1点に5,000円以上購入するとオッズに影響する可能性が出てきます。

また、買い目を増やすと利益が出ないので、本命を的中させるつもりならば買い目は3点以内にしておきましょう。
そして、風速5メートル以上のレースは予想が一気に難しくなるので舟券は買わないほうが無難です。