「甲子園」――。高校球児たちの目指す最高の舞台。
しかしです!ボートレースにも「甲子園」があるのは知っていますか?
2019年よりボートレースのG2に組まれた競走で正式名称は「全国ボートレース甲子園競走」となっています。
高校野球と同様に全国の選手たちが一堂に介する競走になっていますがどのような感じになっているのか。
新しい競走番組ですので解説していこうと思います。
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目次
出場選手の選抜方法!
高校野球の場合は、地区予選や県予選を勝ち抜いた高校に「甲子園」への出場切符が渡されます。
しかし競艇の場合は高校野球のように予選などがあるわけではありません。
簡単に言ってしまえば「出身地で出場選手が決まる」という事になっています。
B2以外の選手に出場資格が与えられ、47都道府県の出身レーサーを各都道府県毎に過去1年間(5月~4月)の競走において、都道府県毎に勝率上位5名の内から1名を日本モーターボート選手会で選出。
単純計算で全国で47名の選手となり、追加する形で、施行者推薦枠として開催場によって推薦されたボートレーサーが出場できることになっていますちなみにこの推薦枠の最大人数は5名までとなっています。
先に「予選などはない」とは言いましたが、1年間で各都道府県毎に上位5人に入る勝率を納めなくてはならないのですからある意味「予選」があると言ってもいいかもしれません。
全国各地の「強豪」選手の戦いが見られるのがこの競走です。
優勝者には翌年のSG競走「総理大臣杯競走」への優先出走権が付与されます。
自分の出身地の選手を応援できるという「メリット」
通常のレースでは全都道府県の選手が必ず出場しているという事はまずありえません。
このボートレース甲子園は基本的に「全都道府県の選手」が出場するというレースになっています。
ファンとしては自分の出身地や、思い入れのある都道府県の選手を応援することができるのでひときわ楽しい競走に成ると思います。
当然「デメリット」も存在する
選出時点において、引退などで当該都道府県に出身ボートレーサーがいない場合や、いても当該都道府県出身競艇選手が全員出場資格のないB2級の場合や、出場資格を有するA1・A2およびB1級であっても出場停止処分中やフライング休み期間中・SG・PG1・G1及びG2の除外期間中・褒賞懲戒規定・あっせん保留を受けた等のボートレーサーしかいない、およびそのいずれもに該当する都道府県の場合は、当該都道府県が属する地区(競走会が区分する地区)内の勝率上位のレーサーから選出するとあります。
つまりは「自分の応援したい都道府県の選手が出場していない」という事も発生してしまいます。
第一回大会では代表選手がいない県がでてしまう。
第一回大会において、ただひとりの鳥取県出身の選手である村岡賢人が三月に起こしてしまったフライングによって出走できない状況となっていたために、代替として中国地区勝率上位者の茅原悠紀選手が二人目の岡山県代表として出走しました。
これにより第一回大会には「鳥取県」出身の選手が出場しないという結果になってしまいました。
出場選手の固定化傾向が懸念される
出場選手は勝率上位の中から選出されるわけですが、選手の固定化傾向が見られます。
第二回大会に出場した全52名の選手のうち、第一回大会にも出場していた選手は34名。
実に全体の65%あまりの選手が連続しての出場となっていました。
野球の甲子園でもこういった傾向は見られます。強いものは強いという事で、仕方がないと言えば仕方がない訳ですが・・・
2020年7月現在、1名しか出身の選手が居ない県は以下の4県になります。
県名 | 出身選手 |
秋田 | 高橋 直哉 |
山形 | 多田 有祐 |
和歌山 | 立具 敬司 |
鳥取 | 村岡 賢人 |
鳥取の村岡選手以外はB1級選手。仮にB2となってしまうと、その時点で出走資格自体がなくなってしまいます。
2019年・2020年の過去大会の回顧
過去二回行われた大会を振り返ってみましょう。
第一回大会・初代王者は今垣光太郎選手!
開催地:浜名湖競艇場
開催期間:2019年7月23日~29日(27日台風上陸の為中止で1日順延)
出場選手の内訳は、男性選手:49名、女性選手:3名。級の内訳はA1:41名、A2:3名、B1:8名となっていました。
先に述べたように、鳥取は出走者なし。また施設者推薦の5名を含め、福島・愛知・大阪・山口・福岡・岡山の6府県が代表者2名での参戦となっていました。
28日の準優勝戦。福島の代表選手が2名揃って進出した以外はばらばらとなりました。
またA2・B1選手および女性選手の進出は0となっていました。
1号艇が全てのレースでからむ結果となり、6名の優勝戦メンバーが出そろいます。
優勝戦メンバー
1号艇 | 桐生 順平(福島) |
2号艇 | 峰 竜太(佐賀) |
3号艇 | 中田 竜太(福島) |
4号艇 | 茅原 悠紀(岡山) |
5号艇 | 今垣 光太郎(石川) |
6号艇 | 徳増 秀樹(静岡) |
福岡から出場の2人が優勝戦に乗り込んできました。
人気の方は1⇒2⇒3⇒5⇒4⇒6艇の順になっていました。
進入は内から1・2・3・5・6・4。ダッシュ勢の勢いが良く4カドの今垣選手が一気に内3艇を飲み込む。ついていった6号艇の徳増選手が2着。
結果としては5-6-3で¥24550という高配当決着となりました。
前節の優勝機である23号機を引き当てた今垣選手。前検から「胃が痛かった」というほどのプレッシャーを感じていたようです。
優勝した際には喜びもそうですが、それ以上に安堵のほうが押し寄せてきたそうです。
第二回大会・王者は峰竜太選手!
開催地:三国競艇場
開催期間:2020年7月7日~12日
新型コロナウイルスの影響により、無観客でレースが行われた。なお本場・場外での発売もなし。
出場選手の内訳は、男性選手:50名、女性選手:2名。級の内訳はA1:38名、A2:7名、B1:6名、B2:1名となっていました。B2は出走資格なしでしたが、選定ののちB2となった為の出走です。
今回の施設者推薦は、東京・愛知・大阪・福岡・岡山の選手で、それぞれの都府県の選手が2名ずつの出走となっていました。
準優勝戦には福岡・大阪出身の選手が2名ずつ駒を進めました。また前年同様にオールA1お男性選手のみが駒を進めています。
優勝戦メンバー
1号艇 | 吉川 元治(兵庫) |
2号艇 | 今垣 光太郎(石川) |
3号艇 | 峰 竜太(佐賀) |
4号艇 | 萩原 秀人(福井) |
5号艇 | 田村 隆信(徳島) |
6号艇 | 瓜生 正義(福岡) |
今垣・峰両選手は前年に引き続きの優勝戦進出となりました。
人気の方は1⇒3⇒4⇒2⇒5⇒6艇の順になっていました。
進入は枠なり進入。スリットで若干後手気味は1号艇。2・3号艇が少しのぞいて、3号艇の峰選手のまくり差しが1号艇の吉川選手に届き、そのまま優勝となります。
連覇を目指した今垣選手は4着まで。3着には萩原選手が入りました。
配当的には3-1-4で¥2270となっています。
ドリーム戦は1コースながら今垣選手の2着に敗れ、予選道中も1着が取れていなかった峰選手。それでも手ごたえは感じていたようで焦りはなかったと言います。
「楽しんで走れた」という峰選手。展示の時点で「まくり差し」も決めていたそうです。
第三回大会の予定
第三回大会の行われる水面は丸亀競艇場が予定されています。
ちなみに開催はナイター開催となり、日時は2021年7月6日~7月11日が予定されています。
まとめ
「全国ボートレース甲子園競走」企画的にも面白い企画で夏の風物詩的な位置づけとなりとても楽しめる競走だと思います。
しかし懸念されるのはやはり「選手の固定化」ではないでしょうか。勿論強い選手が出るというのが大前提になってくるのでポイント的に上位の選手が出場するのは仕方がないことです。しかし、あまりにも「固定化」が進むようでは・・・と個人的には思ってしまいます。
まだ新設レースですので改善などはされて行くと思います。
是非とも自分の出身都道府県が応援できるように、全国の選手がしっかりと揃って出場してほしいものです。