進化・進歩はどのスポーツの世界でも必須なことです。「競艇」の世界でももちろん他のスポーツと同様に日々進歩・進化していっています。
選手たちがいかに「速く」という事を考えていったときに進歩が起ってきます。
現在ターンを回る際の回りかたの主流は「モンキーターン」という旋回の仕方になります。
今回主流の「モンキーターン」の説明と、それ以外に旋回の仕方があるのかを解説していこうと思います。
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目次
「モンキーターン」とはどのような旋回なのか?
現在の競艇界にて旋回の主流となっているのが「モンキーターン」になります。
ボートの上に前傾姿勢で立ち上がり、艇の外側を蹴るように旋回するのがモンキーターンです。外側に荷重がかかることにより通常の旋回よりも高速旋回が可能な旋回方法です。
現在は「養成所」のほうでも標準的な旋回方法の1つとしてカリキュラムにも組み込まれています。
モンキーターンの生みの親は元選手・飯田加一
最初に「モンキーターン」を始めたのは元選手である飯田加一(2012年引退・2016年他界)だとされていて、名前の由来は競馬の「モンキー乗り」に似ていることからつけられたとされています。
しかし、飯田選手がのちに語った話によると、「モンキー乗り」も参考にはしているものの、実際には当時の彼がウィンドサーフィンに熱中していたことから、そのレースにおける選手のテクニックを参考に編み出したのだと言います。
当初は危険な乗り方とされ誰も真似をする選手はおらず、飯田選手自身も転覆を何度も繰り返したそうです。
しかし転覆を繰り返し試行錯誤をしていった結果、モンキーターンの成果が現れ始めます。
飯田選手が1着になると、たびたびレース場のコースレコードが更新されていきました。
こういった要因もあり、当時の若手選手たちも「モンキーターン」をマネするようになっていきます。
モンキーターンを広めたのは「艇王」・植木道彦
そして、モンキーターンを広めたのが「艇王」とも呼ばれた、植木道彦。
植木といえば、モンキーターンというくらいの選手。
1993年のボートレースクラシック(当時の名称は総理大臣杯)で植木選手は優勝を手中に納めます。この時駆使していたのが「モンキーターン」で、モンキーターンを行っている選手が初めてSG制覇をした瞬間でもありました。
このことがきっかけとなり、選手間でモンキーターンの注目度が俄然上がり、ほとんどの選手が使うようになっていきました。
モンキーターンの危険性
「高速旋回」であるモンキーターンはもちろん危険性もはらんでいます。通常の静水面の場合はその威力を存分に発揮するターンです。
しかし、天候や風向きなどによって荒れ水面になった場合は危険度が増す傾向にあります。
選手たちもその辺りは承知していて多少スピードを緩めたり、立ち上がるタイミングなどを図って事故を未然に防ごうとしています。
進化するターン旋回術。モンキーターン以外の旋回術
日々スピードを追求し、研究し続けるレーサー達。
モンキーターンを進化させ、新たな旋回術を手にしようとしている選手たちもいる訳です。
現在も行われている、初期の旋回術!「地蔵乗り」
このターンは通常のターンで膝立の状態になって、膝で体重を支えてボートに体重をかける乗り方です。
スピードという点ではモンキーターンより劣りますが、小回り旋回には適したターンになります。
小回り旋回の猛者!「橋谷田香織」
知らない人も多いと思う選手ですが、とにかく「個性的」と言う言葉がしっくりくるのがこの橋谷田選手です。
とにかくスタートが遅くスリットはだいたい後方からとなるのですが、いつの間にやら着圏内にいるという何とも個性的な選手なんです。
自身で「クルリンターン」と名付けた小回り旋回を駆使して追い上げてくる選手です。
ちなみに1着率よりも3着率が多いという選手です。
艇先を上げてのターン「ウィリーターン」
「モンキータ」の進化形の1つと言っていいのがこの「ウィリーターン」というターンの仕方です。
ターンの中盤から後半にかけて艇先を持ち上げて、サイドの接水面積を減らし、水の抵抗を最小限にすることでターンスピードのロスを減少させるターンになります。
このターンはターン技術がかなり優れた選手でないとできない高度なターンで、行う事の出来る選手は限られた人達になります。
「池田浩二」選手がこのターンの先駆者でありますが、現在では「茅原悠紀」選手などもこなしています。
二人ともA1の選手であり、ターン巧者の選手です。
ただ、この「ウィリーターン」は使える条件というものがある厄介なターンでもあります。
その条件は
- 水面状況がいい
- エンジンがある程度上位の物
という条件が噛まないと、このターンをするのは難しいのです。
艇先を上げてのターンになるので、風向きによっては転覆のおそれも出てきます。
見た目に分かるターン「スコーピオンターン」
見た目に「行っている」というのが一目瞭然なのがこのスコーピオンターンです。
強引に艇を抑え込んでいるようにも見え、その姿が「サソリ」の姿に似ているターンです。ファンの間でも一時期かなり話題に昇ったターンの1つです。
インパクト絶大なターンですが、「モンキーターン」や「ウィリーターン」のようにスピードを追求したターンとは、生まれた過程が異なります。
現在このターンを行っているのは、福岡支部所属の「下河誉史」選手と「江夏満」選手の二人だけとなっています。
この「スコーピオンターン」が誕生したいきさつには下河選手の「ケガ」が大きくかかっています。
減量からくる「痛風」によって左足に激痛が走っていた下河選手が、ターン時にその激痛を逃す為に左足を抜くように走っていたらしいですが、無意識に足を蹴りだしていたというのがこのターンの始まりです。
このターンは旋回中ではなく、旋回後に行うもので、艇を抑え込むことで引き波を潰し旋回後の出足を稼ぐというものです。
頭をかなり前方に低く倒しているのが見て分かるターンです。
魅せるターン?「フラミンゴターン」
本来艇の左側、つまりは内側にあるべき「左足」が艇の右側のふちにかかっているのが見て分かると思います。
波の影響などで艇が跳ねてる状況でこのターンを行うにはかなりの技術が必要になってきます。しかし、基本的にスピードなどには影響する事はないようです。
混戦状態で行われることはなく、1着確定状況などの「余裕のある状況」でのみ行われていたターンになります。
このターンを行っていたのは「山崎智也」選手ただ一人です。
現在は「危ないからやめてくれ」と言われたようでこのターンは行っていません。
全てのターンの「基本形」は全速ターン!
今まで「モンキーターン」を初めとするターンを紹介してきましたが、全てのターン(地蔵乗りは除く)共通の基本形のターンは「全速ターン」になります。
より速く旋回をすることを目的に、旋回の際に左手のスロットルレバーを放さず、握ったまま(加速したまま)旋回するのが全速ターンです。
この全速ターンは「今村豊」選手が第一人者と言われていて、当時スピードを落として旋回することが主流とされていた競艇界に大きな影響を及ぼしました。
その影響力はすごく「今村以前と以後では競艇が変わった」とまで言われています。
ターンの回り方「モンキーターン」てどんな回り方?他にもターンはあるのか? まとめ
「試行錯誤」の末に手に入れる「最高の武器」。
ターン技術もその1つだと考えています。
これから先、もっともっと進化していくかもしれません。
レース自体ももちろん楽しみですが、技術の進歩を見るのも楽しみの1つではないでしょうか。