スポーツ界、特に野球では選手の年俸公開やメジャーリーグに移籍した選手の移籍金など、お金にまつわる話題がたびたびニュースで取り上げられていて、その金額に私たち一般人はただただ驚かされるばかりです。
本記事では日々ボートレース上で白熱したレースを繰り広げている競艇選手の年収について紹介し、どういったお金が収入として入ってくるのかを解説していきます。
的中率&回収率の高い予想サイト
「セントラル」は的中率&回収率ともにトップクラスの「本物」の競艇予想サイトです。
当サイトが行った検証では7レース中6レース的中させ、合計で1,209,800円の利益を出すことに成功しました!
おすすめポイント
- 無料予想の的中率が高い
- ラインから登録すれば毎日無料予想がみれる
- 無料登録で1万円分のポイントをもらえる
- 有料予想の爆発力もすごい
有料予想も爆発力もあるし、毎月安定して稼げるのでオススメです!
目次
平均年収だけを見ればかなり高額
「ボートレース」の公式ホームページによると、2021年5月時点で競艇選手の平均年収はおよそ1,700万円であると記載されています。
いっぽう令和3年に国税庁が発表した資料によると、一般的なサラリーマンの平均年収は433万円という結果でした。
一般サラリーマンの年収はバブル期を境に年々減少傾向にあることを考慮したとしても、競艇選手は普通の職業と比べるとかなり高収入が得られる仕事だといえるでしょう。
競艇選手を募集するポスターなどには「誰でも高収入が目指せる職業」と記載されているのですが、この数字だけをみれば あながち間違いではないといえます。
現実はそこまで甘くはありません
しかしながら、ただ競艇選手の免許を取得すれば高収入を得られるというような甘い世界ではありません。
競艇選手は以下のような理由で、しっかりと実績を上げなければ収入を得ることができない厳しい職業という一面もあるのです。
競艇選手に固定給は存在しない
一般サラリーマンは、会社から強制的に退職させられない限り、たとえ勤務態度や業務成績が悪くても、会社側は契約上お金を支払わなければなりません。
一部の職業では実績によって得られる収入が変動しますが、それでも一般サラリーマンは「固定給制」であるため、どれだけ仕事ができない人であっても在籍している限りはお金を一銭も支払わないといった対応はできないのです。
一方、競艇選手には「固定給」というものが一切存在しません。
ある一部の人気選手を除けば、競艇選手の収入のほぼすべてが「レースに出ること」によって得られるお金となっています。
そのなかでも上位に入賞したときに得られる「賞金」の比率がとても高く、競艇選手でどれだけお金を稼げるかは、いかにレースで勝ちまくれるかにかかっているといっても過言ではありません。
反則を犯してしまうと一時的に収入がゼロに
競艇にはいくつか厳しいルールがありますが、そのなかでも特に厳しいのは「スタート事故」と呼ばれる反則です。
競艇は水上の競技という特性上、スタートラインに並んだ状態で合図とともに一斉にスタートするといった方式を取れません。
したがってスタート前にあらかじめボートを加速させ、「大時計」という時計の針がゼロになったと同時にスタートラインを通過するという「フライングスタート」方式を採用しています。
大時計の針よりも先にスタートしてしまうと「フライング」になりますし、逆にゼロになってから一定時間が経過してもスタートできなかった場合も「出遅れ」という反則になります。
「フライング」「出遅れ」のふたつが「スタート事故」に該当するのですが、スタート事故を1回でも犯してしまうと30日間レースに出ることができなくなってしまいます。
競艇選手が一時的にでもレースに出れないということは、実質その間は収入がゼロになる事を意味しており、特にまだ競艇選手になったばかりの新人にとっては生活にかかわる重要な問題となります。
競艇選手の収入の内訳
競艇選手はレースに出て勝たなければ大金を得られないことについては理解してもらえたでしょうか。
とはいえ、レースで1着になれるのは毎レースでたった一人だけですし、全員の選手が勝てるほど実力が拮抗しているわけでもありません。
競艇選手全員がある程度収入を得られるように賞金以外の収入もちゃんと確保されています。
本項目では競艇選手が得られる収入の内訳について解説します。
レースの賞金
競艇選手の収入がどれだけ増えるかを大きく左右するのはやはりレースに出走し、勝利した時に得られる「賞金」です。
競艇のレースは「一般戦」「G3」「G2」「G1」「SG」と大きく分けて5つに分けられていて、それぞれ得られる賞金が異なっていて、特に「G1」と「SG」ではレースごとに個別に賞金が定められています。
当然上のグレードのレースで優勝すれば一気に大金を得られるので、競艇選手は全員ひとつでも上のクラスのレースに出走し、優勝することをめざして 日々戦い続けています。
ちなみに一般戦の優勝賞金は「74万円以上」で、単純計算で一般戦で6回優勝すればそれだけで一般サラリーマンの平均年収を超えることになります。
レース出走の手当
さらに競艇選手にはレースに出走するだけでもらえる「手当」というものがいくつかあります。
まずレースごとに着順で完走手当のようなものが支払われることになっていて、一般戦の場合、最下位の6着では1万円しかもらえませんが、予選でも1着でゴールすると「10万円」を受け取ることができます。
とはいえ、最下位の1万円でもその日の食費くらいは十分賄うことができるような金額です。
そのほか、ナイターに出走していればそれだけで「ナイター手当」がもらえたり、強風など悪天候のレースに出走することになった場合は「荒天敢闘手当」といったお金が別で支払われます。
そのほかの手当
競艇選手には出走した時に支払われる手当以外にも、レースに参加しているだけで受け取れる手当というものがいくつかあります。
例えば、地元ではなく他方の競艇場に斡旋して出場している選手にも拘束日数に応じて「出場手当」といったものが支払われていますし、各節毎に決められる「選手班長」という選手をまとめる役目を果たした選手に対しては「班長手当」という特別手当が支給されます。
そして、地方から斡旋されて出場している選手に対しては交通費や宿泊費など、レースに参加するために必要となる経費も手当として支給されています。
各種手当はレースによってどれだけ支払われるかが変わってきますが、全部を合計すると、たとえ全レース最下位だったとしてもレース一節でおよそ20万円ほどの収入になると言われていて、一人暮らしの選手であれば、これら手当だけでも何とか生活していくことは可能でしょう。
人気選手はイベントなどの出演料も
また、2022年時点ではコロナ禍によって大々的なイベントの開催は見送られてはいますが、人気選手は競艇場などで行われる「トークショー」などのイベントに出演する機会が増えていて、特にレースに出走する機会が少ない下位クラスの選手にとっては貴重な収入源のひとつになっていることは間違いないでしょう。
また、上位クラスの選手になると競艇選手としてレースに出走して賞金を得る以外に飲食店や不動産など別の事業を展開する選手が多く、そういった事業からの収入も収入源のひとつとなっています。
級別によって収入には大きな差が
一般サラリーマンであっても、最高位の代表取締役と、入社したばかりの新入社員とでは収入に大きな開きがあるのと同じように、競艇選手も選手によって収入は全然違います。
競艇選手は「B2級」から「A1級」までクラス分けがされていて、「勝率」「事故率」「連対率」「最低出走回数」によって級が定められています。
この級は競艇をあまり知らない人にも選手の大まかな強さを計る目印になっていますが、それだけのために級別を設けているのではありません。
まず、級別によって1か月に出場できるレース数が異なります。
最下級のB2級選手は8日間しかレースに出られませんが、上位のA1級とA2級の選手は15日間レースに出走することが可能です。
これだけでも単純計算で収入が約2倍変わってきます。
また、上位グレードのレースは下位クラスの選手には出場権利すらも与えられていません。
特にG1以上のレースはA級選手しか出場条件が与えられておらず、上位グレードのレースになればなるほど賞金や手当も多くなるので、必然的にA級選手とB級選手とでは収入に大きな開きが出てきます。
賞金がどれだけ違ってくるのかというと、一般戦の賞金は74万円以上ですが、SGレースになると最低でも1,600万円、最高クラスの「グランプリ」になると優勝賞金は1億円です。
B2級選手がどれだけ頑張ってもこの差を埋めることは不可能でしょう。
したがって最上位のA1級選手の場合、トップクラスになると1億円を優に超える年収を得ることができますが、最下位のB2級選手で全く勝てないとなると、その年収はおよそ300万円ほどとなるでしょう。
下位選手がフライング休みとなった場合はアルバイトすることも
下位選手、特に競艇選手になって間もない新人選手は収入が無くても生活していけるような余裕がありません。
しかしレース経験がないことから、新人選手であればあるほどスタート事故を起こしやすくなってしまっているのが現状です。
そのため、新人選手でスタート事故を一回起こしてしまうと競艇選手として以外の仕事で生計を立てなければならず、短期のアルバイトで汗を流して収入を得るというケースが多々あります。
こういったアルバイト経験は有名選手にもあって、「アウト屋」として絶大な人気を誇っている阿波勝也選手がデビュー3年目でフライング事故を3回起こし、半年間レースに出られなくなった時は建設現場のアルバイトをして収入を得ていたというエピソードがあります。
競艇選手の出費について
(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=xBO4gGQ_gvk)
競艇選手は基本的に個人事業主であり、さまざまな経費を代わりに出資してくれるスポンサーというものは存在しません。
したがって、レース時に身に着けるヘルメットや衣服はすべて自己負担で購入しています。
ヘルメットは規定のものもありますが、選手のなかにはより自分にピッタリのサイズになるようにオーダーメイドをする選手も多く、オーダーメイドだとヘルメットひとつで数十万円はすると言われています。
ジャンパーなどの衣装も万が一落水した時の衝撃に耐えたり、強風でも体を冷やさないような防寒機能が搭載されているなど高性能のものなので、かなり高額です。
更に整備に必要となる整備器具も自前で準備しなければならないなど、競艇選手としてレースに出続けるためにはさまざまな出費が発生します。
以前は「持ちペラ制」という制度があり、選手が自前でプロペラを用意することが許されていた時代がありましたが、もちろんこのプロペラの製造代も自前でした。
それに比べれば現在は幾分経費に関しては軽減されているといえます。
ボートレーサーは命がけの職業である
競艇選手がこのように高収入である最大の理由は、競艇選手が命がけの職業であるからです。
競艇は水上で行われる競技ではありますが、時速70キロ以上のスピードで水面に叩きつけられると、コンクリートに落ちたときと同等の衝撃を受けるといわれています。
競艇は水上で行われるため、かなり不安定な状況でレースが行われていて、ボートから落ちてしまう可能性というのは競馬や競輪などと比べるとかなり多いです。
それだけでも十分危険ですが、落水した後はさらなる危険にさらされます。
後続の選手が落水した選手を避けることができないと、ボートそのものと激突してしまいますし、そうなった際、運が悪いとモーターに取り付けられているプロペラに巻き込まれてしまう可能性もあります。
毎分数千回転で回っているプロペラに人体が巻き込まれてしまったら、大惨事になってしまうのは素人でも分かる事です。
こういった常に危険と隣り合わせの状況で競艇選手は時には激しく衝突しながら誰よりも早くゴールを駆け抜けることを目標に日々戦っています。
この事実を知れば、平均年収が1,700万円だったとしても決してもらいすぎだと感じることはないでしょう。
まとめ
競艇選手の年収の平均はおよそ1,700万円といわれていて、一般サラリーマンの平均年収433万円とは比べものにならないほど高収入です。
しかしこれはあくまでも平均であり、全選手がこれだけの年収を獲得しているわけではありません。
一般サラリーマンでも社長と新入社員の収入では大きな開きがあるのと同様に、競艇選手でも級別によって収入に大きな差があります。
その差は一般サラリーマンよりも遥かに大きく、最下級のB2級クラスの選手の最低年収がおよそ300万円であるのに対して、最高位であるA1級のトップ選手になると1億円を優に超える収入を得ることができます。
しかしこれだけ購入周を得ているのは、レースに出場して常に上位に入賞しているからこそです。
競艇選手の収入の大部分はレースで勝った際に受け取る賞金ですが、それ以外にもレースに出走するだけでもらえる手当がいろいろとあるので、たとえ全く勝てない選手でもレースに出さえすればなんとか生活をしていくだけの収入を得ることができます。