ボートレースにおいては、「アウト屋」と呼ばれるレーサーが少数ながら存在します。
アウト屋とは、本来1コースが最も有利とされるボートレースで、あえて不利な5・6コースを選ぶ選手のことです。
その一風変わった我が道を行くレーススタイルから、熱狂的なファンも数多くいます。
アウト屋の選手には阿波勝哉選手、澤大介選手が挙げられますが、「小川晃司選手」を皆さんご存じでしょうか。
現在、アウト屋の中で最年長の選手です。
ここでは、その小川晃司選手についてご紹介していきたいと思います。
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小川晃司のプロフィール
小川晃司(おがわこうじ)基本情報 | |
出身地 | 福岡県 |
生年月日 | 1968年6月20日(52歳) |
身長 | 161cm |
体重 | 52kg |
血液型 | O型 |
登録番号 | 3352 |
登録期 | 62期 |
級別 | B1級 |
師匠 | なし |
デビュー日 | 1988年5月 |
小川選手のプロフィールを見ていきましょう。
小川晃司選手は福岡県の出身です。
福岡は九州最大の都市で、ボートレース福岡・芦屋・若松の3つの場が県内にあります。
1968年6月20日生まれの52歳です。
キリッと引き締まったお顔をされていますね。
出身地である福岡支部の所属です。
大所帯の福岡支部にはその他、グレートマザー日高逸子選手、正義のヒーロー瓜生正義選手、水上のエンターティナー西山貴浩選手、西山選手のライバル(?)篠崎元志・仁志選手など、個性豊かな面々が揃っています。
登録期は62期、B1級選手です。
62期にはSGレーサーの矢後剛選手、今年引退を発表した原田富士男元選手などが所属しています。
小川選手は現在B1級ですが、過去にはアウト屋を始めた途端にA級へ昇級、優勝もするなど、実力を備えた選手です。
小川晃司の特徴や得意なコース
引退するまで6コースを選び続ける、と宣言する筋金入りのアウト屋です。
小川選手もデビュー当初は内側のコースに入る勉強をしていましたが、失敗して先輩に怒られるのが腑に落ちなかったことが、アウトコース専門でいくことを決めた最初のきっかけになったそうです。
ダッシュスタート固定であることのほか、ピット離れや進入に気を遣わなくていいため、スタートタイミングだけに集中できるという利点があります。
枠番に左右されないレース運びが大きな魅力であり、ファンに支持される理由でもあります。
持ちペラ制が廃止された現在、アウト屋の選手は苦境に立たされていますが、小川選手はペラによる伸びを求めないため、比較的安定している方だといえるでしょう。
特徴
ピットアウト後ぐるっと大回りし、横から走ってきてそのまま止まらずに助走をつけスタートを切る、という独特のスタートをします。
そのため、助走距離が艇界最長の選手と言われています。
あまりに大回りするので、しばしば映像の画面外に出て見えなくなってしまうことも。
変わったスタートではありますが、平均ST(スタートタイミング)は0.14と、A1級の選手と比べても遜色のない速さを誇っています。
スタートが速ければその分、他の艇よりも有利にレースを運ぶことができます。
また、他のアウト屋選手とは違ってチルトを上げる(はねる)ことはあまりありません。
チルトを上げると伸びが出ますが、代わりに出足・回り足がなくなります。
小川選手は出足・回り足を重視した調整を行い、展開を突いて「まくり差し」「差し」を決めていくというレーススタイルを貫いています。
得意なコース
得意なのはもちろん6コースです。
実に99.2%の割合で6コースへ進入します(残りの0.8%は5コース)。
小川選手の6コース1着率は0.9%と、全国平均(1.8%)より低いのですが、6コース2連対率は23.3%、3連対率は46.6%と跳ね上がります。
例として福岡のデータを挙げますと、総合で6コース2連対率は6.1%、3連対率は19.5%ですから、小川選手の2,3着率はかなり高いです。
小川選手は2,3着で買うと良いといえるでしょう。
余談ですが、小川選手の6号艇が元から多いのは「外枠希望届」を出しているから、ということです。
小川晃司の過去成績・優勝歴
初出走は1988年5月の福岡です。
自らのレーススタイルを考えている頃、戸田の新鋭戦で6コースから出遅れしたことが、アウト一本でいくことの決定打になったといいます。
この時から小川選手の長いアウト屋人生が始まります。
2020年6月末現在、次の出場予定は決まっていませんが、今後のレースも非常に楽しみですね。
過去成績
デビュー戦の翌月(1988年6月)には、地元福岡で初1着を決めています。
この初1着はボートレーサーの中でも早い方の部類に入ります。
1997年5月1日から現在までのデータでは、出走5859回のうち、1着は762回取っています(1着率13%)。
2011年6月21日、住之江「報知杯争奪全国地区選抜戦」の6号艇で0.14のトップスタートとまくり差しを決め、通算1000勝を達成しました。
デビューから23年での達成になります。
優勝歴
1993年7月、デビューして5年で、ボートレース唐津の新鋭リーグで初優勝をあげます。
以降、通算15回の優勝を飾っています。
そのうち14回は一般戦、1回はG3での優勝です。
2003年3月2日の常滑「中日新聞・中日スポーツG3企業杯中日カップ」では、5号艇で出場し、6コースから差しで優勝しています。
直近のレースでは、2005年11月23日にボートレース桐生の一般戦、3号艇6コースで0.16のトップスタート、抜きの決まり手で優勝しました。
15年ほど優勝からは遠ざかっていることになります。
本来実力のある魅力的な選手ですので、活躍を期待したいところですね。
小川晃司の年収は?
小川晃司選手ご本人の年収は不明ですが、B1級ボートレーサーの平均年収は1100万円となっています(平成24年次)。
日本全体の平均年収は50代以上の男性でも671万円ですが、B1級ボートレーサーは年齢に関わらず、その2倍近く稼いでいることになります。
小川選手はA級だった時期もあるため、期によってはそれ以上の収入を得ています。
A2級選手になると平均1800万円、A1級ともなると3300万円と言われています。
プロ野球選手で3600万円ですので、A1級レーサーはそれに匹敵するほどの収入を得られることになります。
なお、トップレーサーになれば年収1億円、2億円の世界です。
ちなみに、ボートレーサーの平均引退年齢は51.3歳と、他のアスリートに比べて長く現役を務めることができるため、生涯賃金も非常に高いものになります。
参考までに、絶対王者松井繁選手の生涯獲得賞金は36億円を超えています。
夢がありますね。
小川晃司はSNSはやってる?
残念ながら現在、小川晃司選手はご自身ではSNSをやっていません。
しかし、同じマスターズ世代であるベテランレーサーYouTuber上平真二選手のように、今後始める可能性もあるかも知れませんよ!?
ここでは、小川選手を取り上げたYouTubeの動画を紹介します。
先述のように小川選手はピットアウト後、ホームストレッチ側へ横に移動して大回りし、フレームアウトしてしまいます。
その特徴的なスタートの様子の一部始終と、鮮やかなまくり差し一撃を決める小川選手のレース動画です。
2019年2月27日ボートレース若松にて、1号艇小川晃司選手、2号艇澤大介選手(画像左)、3号艇阿波勝哉選手(画像右)という、アウト屋ファンにとっては夢のようなレースが組まれました。
気になる進入は4コース澤選手、5コース阿波選手、6コース小川選手となりました。
この話題のレースの紹介動画です。
小川晃司のプロフィール|まとめ
今回はボートレース界屈指のアウト屋、小川晃司選手をご紹介しました。
ボートレーサーの中でも、特に個性的な選手だといえます。
小川選手をご存じだった方も、初めて知ったという方も、改めて興味を持って頂けたのではないでしょうか。
何らかのポリシーを持つ選手のレースは見ていて気持ちがいいですよね。
アウト屋ファンならずとも、そのコース取りと独特の走りには魅了されることでしょう。
B1級ということで、いわゆる「強い」レーサーではないかも知れませんが、思わず「買いたくなる」レーサーの中の一人です。
小川選手がレースに出場した際はぜひ注目してみて下さい!