3連複とはどんな車券？的中率を高めるならばボックス買いがおすすめ！

競輪ではとかく「3連単」がフォーカスされがちですが、3連単はそう簡単に当てられる車券ではなく、競輪を始めたばかりの人や、何となく競輪について分かってきた程度の中級者が購入すべき車券ではありません。

まだ3連単を購入する自信がないという人や、初心者からステップアップしたいと考えている人におすすめなのが「3連複」です。
本記事では3連複という車券についてどのような車券かを紹介し、有効な買い方についても解説していきます。

公営競技の必勝法はない

まず大前提として、公営競技には必勝法はありません。
必勝法というのは一定の法則またはパターンに当てはめることができる事例に用いることができる手段ですが、例えば競輪では「天候」「選手の調子」「レース中の落車」とレースが実際に始まってみなければ分からない事象が沢山あります。

事前に想定できないものが存在する時点でパターン化することができないので、競輪をはじめ公営競技の攻略法は存在しないのです。

3連複とはどんな車券？

3連複とは「1着から3着までに入る番号を当てることで的中となる車券」です。
ただし3連単とは違って着順は問いません。
したがって、「1-2-3」という車券を3連複で購入した場合、1番が2着になっても3着になっても2番と3番が共に3着以内に入ってくれれば的中となります。

3連複は的中率と配当のバランスが良い車券

3連複は9車立てだと全部で84通り、7車立てだと全部で35通りになります。
的中率は9車立てで約1.19パーセント、7車立てだと約2.86パーセントです。

いっぽう3連単だと約0.2パーセント、7車立てだと約0.48パーセントで、理論上は3連複のほうが3連単よりも約5倍当てやすい車券となっています。
平均配当は9車立てが約5,000円、7車立ての平均配当はだいたい9車立ての半分くらいだと考えておけばよいでしょう。

3連単ほどではありませんが、それなりの配当を期待できる3連複は的中率と配当のバランスがとても良い車券と言えるのではないでしょうか。

3連複の的中率を高めるためには？

3連複の的中率を高めるための方法は沢山ありますが、ここではその中でも競輪初心者にもすぐに実践できるであろう方法を4つ紹介します。

ここで紹介する方法は単独で使ってもよいですし、複数組み合わせることでさらに効果的にもなるので、自分が車券を購入しようとしているレースがこれから紹介する項目に該当するかを検証し、本当に車券を購入するかを最終的に決めてください。

7車立てのレースで勝負しよう

競輪のレースは9名で行われる「9車立て」と7名で実施される「7車立て」のふたつに分かれますが、的中させることを目標とするのであれば、人数が少ない7車立ての車券を購入するようにしましょう。

人数が少なければ当然買い目が少なくなり、選択肢は狭まります。
また、後述する当てやすいレースの条件である「二分戦」が発生しやすいのも7車立てを推奨する理由のひとつです。
ただし7車立ては人気が集中しやすいので平均配当が低くなるというデメリットもあります。

競走得点の高い選手が活躍できそうなレースかを検証する

基本的に競走得点が高い選手を本命にするのが競輪のセオリーですが、ただ競走得点が高いだけではそのレースで活躍できるかどうかは分かりません。

競輪は「ライン」という隊列を形成することになるので、いかに競走得点が高かったとしても、その選手が弱いラインに入ってしまっていると思うような活躍が出来ずにレースを終えてしまうことになるでしょう。

競走得点が高く、かつ脚質が「逃げ」であればそのレースでは先頭で走ってくれる可能性が高いです。
さらに残りの選手がしっかりとブロックしてくれる実力があればそのレースでは好走してくれることが想定されるので、本命にする価値は十分あります。

このように、競走得点が高い選手が自分の実力を発揮できるレースかどうかを予想できるようになると、的中率は一気に高まるでしょう。

二分戦のレース

競輪のレースは、レース中に形成されるラインの本数によって「二分戦」「三分戦」「四分戦」と分けられます。
ラインの本数が少なければ、一本あたりの競技者が多くなり、より強力なラインが形成されます。
予想の観点からも、競合相手が少ない方が予想しやすいです。

そのため、3連単を購入する際には、ラインが2本の「二分戦」を選ぶと的中させやすくなります。
二分戦だと1対1の戦いになるので双方のラインの差別化がしやすいですし、負けた側のラインはかなり後方から追い上げなければならないので、前のラインに割り込むことがなかなか難しいです。

したがって勝利したラインだけで3連複の車券を組み立てればかなりの確率で的中させることができます。

ボックス買いで的中率アップ！

競輪で複数の車券を購入する買い方には「流し」「フォーメーション」「ボックス」の3種類がありますが、とにかく当てたいと考えているのであれば、ボックス買いをすることをおすすめします。

なぜ当てることを優先するのであればボックス買いがおすすめなのかは、次の項目で詳しく説明しているのでこのまま読み進めてください。

ボックス買いとは？

ボックス買いは「選んだ買い目がどんな順番でも当たるような買い方」です。
例えば3連複で5車をボックス買いした場合、買い目は以下の10点になります。

この買い方で3連複を購入すれば1番から5番の車番がとにかく3着以内に入れば的中となり、配当金を受け取ることができます。

ボックス買いのメリット・デメリット

3連複をボックス買いするうえで得られるメリットは、時に高配当が得られるといった点です。
もしボックス買いをした中に高いオッズの買い目があり、その買い目通りの結果となった場合、意図していなかったとしても高額配当を得ることができます。

競輪の車券を購入していて思わぬ高額配当を的中させた時の喜びは何度味わっても気持ちのよいものです。
一方、ボックス買いの最大のデメリットは、買い目点数が多くなってしまうことです。

先ほどの例で見た通り、5車ボックスだと10点になりますが、3連複で本命決着となってしまった場合、10点でもトリガミ（車券の購入金額が配当金を上回ってしまう現象）になってしまう恐れがあります。
また、ボックス買いをすると3着に入る可能性がありそうな車番を選ぶだけで予想が終了してしまいます。

本来はそこから的中する可能性が低い買い目を省くといった作業をするのですが、3連複ボックス買いはすべての買い目を購入するので、その作業は省かれます。
そのため予想力がつかないという弊害がどうしても発生してしまうのもデメリットといえるでしょう。

競輪は運や予想の要素が絡むギャンブルですが、的中するためには情報収集や分析、経験を積むことが重要です。

ボックス買いは初心者や予想に自信のない人にとっては安心感を与えてくれる方法かもしれませんが、長期的には自分の予想力を向上させることが大切です。
予想力を高めるためには、選手の実績や脚質、コース特性などを把握し、独自の予想方法を磨いていくことが求められます。

ボックス買いは時には有効な手法ですが、適切なタイミングとバランスで活用することが重要です。
自分の予想力を高めながら、競輪を楽しむためには、慎重な選択と努力が必要です。

ボックス買いは中穴以上の配当を狙って買おう

ボックス買いは本命狙いのレースでは購入するべき車券ではありません。
3連複は着順関係なく、選んだ番号が入着すれば的中となるので、本命決着を狙うレースであればボックス買いではなく、各着順ごとに買い目を選ぶ「フォーメーション」か1着の番号を固定する「流し」を選ぶべきです。

ボックス買いが有効なのは選手の能力の優劣がつけづらい「中穴以上が狙えるレース」で、このようなレースであれば時には万車券が的中することもあります。

3連複ボックス買いは何車まで？

3連複ボックス買いは買い目点数が多くなることがデメリットではありますが、中穴狙いでボックス買いをするのであれば、買い目点数が多くなるデメリットには目をつぶり、気になる買い目は全部選ぶくらいの気持ちで勝負するようにしたほうが後悔せずに済みます。

3連複の平均配当は5,000円なので、中穴程度を狙うのであれば、このあたりのオッズの車券を購入することになるでしょう。

したがって5車ボックス10点でも十分利益が出ますし、もう1車増やして6車ボックス20点でも利益が出せます。
流石に7車だと多すぎるので、5車ボックスまたは6車ボックスまでにしておくと良いでしょう。

まとめ

3連複は1着から3着に入る番号を当てることで的中となる車券です。
同じく3着までを当てる車券に3連単がありますが、3連複は着順を問われないので、3連単と比べると格段に当てやすいです。

さらに平均配当が9車立てでは5,000円と、それなりに配当金も期待できるのでこれから更に競輪について知識を深めようと考えている中級者に最もおすすめできる車券といえるでしょう。
3連複を購入するのにおすすめのレースとしては以下の3つが挙げられます。

更に的中率を高めたいのであればボックス買いをすると良いのですが、ボックス買いは買い目点数が増えてしまうというデメリットがあるので、本命選手を決めづらい、「中穴以上の配当が狙えるレース」で用いることを推奨します。

ボックス買いで勝負するのであれば、買い目点数が増えるというデメリットには目をつぶり、5点ボックス10点や6点ボックス20点くらいまで買い目を広げたほうが後悔せずに済みますし、狙い通り中穴以上の配当を的中させれば十分利益を出すことができます。