公営競技と切っても切り離せないのが「八百長行為」です。
八百長行為は人間同士が争う競技では完全に無くすことはできないといわれていて、競馬や競艇、オートレースでは実際に八百長事件が発覚した過去があります。
では競輪において八百長行為が過去に発覚した事例はあるのでしょうか。
本記事では競輪の八百長事件について解説していきます。
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Contents
八百長とは?語源について
「八百長」は、スポーツなどの試合結果をあらかじめ決めておいて、それに従って試合を進めることを指します。つまり、試合が公正に行われないことを意味します。
語源については、諸説ありますが、代表的な説としては以下のものがあります。
一つは、「八百長」という言葉が初めて登場したのは江戸時代のことで、当時、相撲などの試合で賭け事が行われていたことから、「八百」という数詞が使われたという説です。
江戸時代の日本では、「八百」という数詞は「多数」という意味合いがあったため、「八百長」という言葉が使われるようになったとされています。
もう一つの説では、明治時代になって、当時の東京府知事であった児玉源太郎が、賭博や八百長などの不正行為を根絶するため、条例を定めたことがあります。この条例により、八百長を行った場合は、罰金800円が科せられることになり、それが「八百長」という言葉の由来となったとされています。
いずれにしても、「八百長」という言葉は、スポーツなどで不正行為が行われた際に使われる言葉として、広く使われています。
競輪に八百長は存在するの?
競輪に八百長は存在するかについては昔から議論がなされていますが、「競輪においては現在も八百長がないとは言いきれない」というのが最終的な結論になります。
詳しくは後述しますが、競輪では過去に八百長と認められた行為または明らかに八百長と判断できるような行為が行われた事実があります。
そして人間に「金銭欲」という他の動物には無い感情がある限り、八百長というのは残念ながら根絶することはできません。
私たちは八百長行為が行われることなく、各選手が正々堂々戦うレースだけになるよう祈る事しかできないのです。
真相のほどは競輪ファンには分からない
当たり前ですが、八百長行為は公衆の面前で大々的に行われるものではありません。
八百長行為は「計画した側」と「実践する側」で内々的に実行されるものです。
公になっていない八百長行為ももしかするとあるかもしれませんし、現時点で水面下で八百長行為が実行されている可能性も十分あります。
実際にはレースに出ている競輪選手も、レースを運営している側も八百長行為について全貌を把握していない訳ですから、競輪を楽しんでいる側である我々競輪ファンが八百長行為の真相を知り得るわけがないのです。
競輪は「八百長」を最も疑われやすい公営競技
競輪は4つの公営競技の中では八百長行為をかなり疑われやすいと言われています。
まず、これは競輪には限らず公営競技に共通することですが、「競輪は賭け事である」というのが八百長行為が発生しやすい理由のひとつです。
通常、競輪はコンマ数秒を争うスピード競技であり、勝つために各選手は持っている力をすべて出し切るようレースに臨みます。
しかしそれは逆に言うと、「ほんの少しでも意図的に手を抜けば勝敗を操作できる」事にもなるというわけです。
人気選手には多くのお金が集まり、オッズが低くなります。
もしその人気選手が裏で八百長行為をするように頼まれていて、意図的に力を抜いて車券圏外になるとどうなるかは言うまでもないでしょう。
八百長行為の計画を立案した側は当然その選手が負ける事はあらかじめ分かっているので、その選手を外した車券に多額のお金を投じて大きな配当金を獲得、その一部を報酬として選手に渡すというのが競輪における八百長の常套手段です。
そして競輪独自の特徴である「ライン」こそが、競輪が他の公営競技よりも八百長を疑われやすい最大の理由となっています。
ラインの影響は非常に大きく、競輪ではライン争いを制する事ができなければレースには勝てません。
そのため、強いラインを組んでいる車番には買い目が集中します。
しかしその強いラインを組んでいる選手全員が結託していて八百長行為に手を染めていたとしたら、意図的に大波乱レースを演出する事ができてしまいます。
意図的な番組構成は八百長に当たらない
競輪の出走表を見ていると、「どう考えても1着はこの選手だろう」というような番組構成になっているものがあります。
これも八百長行為なのではないか?と思ってしまう人がいるかもしれませんが、番組構成に関しては運営側に一任されていて、自由に組む事ができるようになっているので、番組構成の時点で明らかに有利不利が発覚するような形になっていたとしても、それ自体は八百長行為には該当しません。
逆に「ライン」は八百長の防止になっているという意見も
ラインの存在によって競輪は八百長が最も疑われる公営競技だと説明しましたが、逆に「ラインがあるからこそ競輪は八百長が発生しにくい」という意見もあります。
ラインを組むという事は複数名の選手がチームワークを組んで戦う事になります。
先の例のようにラインを組んでいる選手全員が八百長に加担してしまっていれば大規模な八百長行為が実行されてしまうでしょう。
しかし複数名が八百長行為に加担するというのはあまり現実的ではありません。
個人で不可解な動きをするわけにもいかないので、ラインがあるお陰で八百長行為が発生しにくいという意見も間違いではないと言えるでしょう。
八百長は競輪選手が最も恐れる「代謝」に近づく行為
八百長は競輪選手にとってはリスクが大きすぎる割にあまりリターンが期待できない行為です。
競輪選手はあまり実績を積む事ができない選手であっても平均1,000万円近い年収を得る事ができる仕事です。
それに引き換え八百長を成功させて報酬をもらえたとしても恐らく100万円くらいではないでしょうか。
実力のある競輪選手であれば、100万円くらいなら一般戦でそれなりの成績を維持すればひとつの節で稼ぐ事ができるでしょう。
危険を犯して100万円もらうくらいなら真面目にレースに挑んだ方がリスクは比べものにならないくらい低いです。
そして八百長が発覚してしまうと、競輪選手が最も恐れている「代謝」に大きく近づいてしまいます。
代謝とは単刀直入に言えば競輪選手をクビにさせられる事です。
勝てなくてもコツコツ走り続ければ一般サラリーマンを大きく上回る生涯収入を手にする事ができるので、例え美味しい話を持ちかけられたとしても、ほとんどの競輪選手は断っているに違いありません。
八百長を防ぐため様々なルールを作っている
競輪では過去の八百長行為を踏まえ、2度と発生しないように以下の対策が実施されています。
監視カメラの設置
競輪場には多数の監視カメラが設置されており、レース中の競技者や関係者の行動を監視しているため、怪しい動き等が確認できた場合は直ちに取り調べが行われます。
連絡手段の遮断
不正を防止するため、レース中に選手が携帯電話やスマートフォンを持ち込む事は禁止されています。
もし持ち込みが発覚した場合、その選手には厳しい処分が科せられます。
賭博関連法に基づく取り締まり
競輪に関わる人々の賭博行為は、賭博関連法に基づいて取り締まられます。競輪選手はもちろん、競輪場を運営している人たちや競輪場に勤務している人たちは例外なく車券を購入する事ができません。
選手の教育・指導
競輪選手たちは競輪学校で八百長行為やドーピング行為の危険性などについての教育・指導が行われています。
また、選手たちは自主的にルールを守り、公正なレースを行うことが求められているということも併せて教育しています。
競輪学校では1年間みっちりと競輪選手になるための厳しいトレーニングが行われているのと同時に、競輪選手としての心構えややってはいけない行為についても時間をかけて教育しているのです。
八百長をするとどうなるの?
競輪で八百長行為をすることは、法律上の犯罪行為として禁止されています。
もし選手が八百長を行ったと疑われた場合には、競輪運営団体であるJKA(日本競輪会)が調査をします。
そして八百長が確認された場合には、選手に対して懲戒処分が行われ、悪質な場合は「競輪からの永久追放」や「一定期間の出場停止」といった処分が課せられることはもちろん、八百長に関与したと疑われる関係者に対しても、同様の処分が行われることがあります。
さらに、八百長行為は不正行為であるため、賭博罪や詐欺罪など刑事罰の対象となる可能性もあり、刑事罰が科される場合には、罰金や懲役などの刑が科せられます。
八百長行為は、競輪選手や競輪関係者だけでなく、競輪ファンや賭博関係者にも損害を与える重大な問題です。
そのため、競輪に関わる全ての人々が、八百長行為を許さないことが求められています。
例外的な行動を許さず、ファンも含めて皆で監視しあう事が競輪の八百長をゼロにする唯一の方法なのです。
八百長疑惑が持ち上がった7つのレース
競輪では過去何度となく八百長騒ぎになったレースがありました。
本項目ではその中でも特に代表的な7レースを紹介します。
1950年9月9日 鳴尾競輪場 第11レース
ひとつ目は兵庫県にかつて存在した鳴尾競輪場(のちの甲子園競輪場)でのレースです。
このレース直前に「ジェーン台風」が上陸、死者400名弱という甚大な被害をもたらしました。
鳴尾競輪場も屋根が吹き飛ぶ被害を受けましたが、施設改修と台風被害の復興を願ってレースを強行する事となります。
ところが第11レースの真っ最中に有力視されていた選手が「クランクピンが緩んだ」と審判に申告してレースのやり直しを要求、その後自転車から降りてピンを締め直していたのですが、なんとレースはそのまま続行、結果的にこのレースは万車券となっています。
この采配に観客の一部が暴徒化、結局レース続行不可能として第12レースは中止となりました。
最終的には250名近くが逮捕、更に警察官が放った流れ弾に当たって1名が死亡するという、競輪史上類を見ない大事件となっており、事件後全競輪場が2ヶ月間開催を中止するという多大な影響が出ています。
1951年9月16日 伊東競輪場 第12レース
このレースはレース終了後、小説家が「不正が行われているのではないか」と告発した事により発覚した八百長です。
八百長を告発したのは坂口安吾氏で、小説好きなら知らない人はいないのではないでしょうか。
坂口安吾氏は上記レースの判定写真を入手(入手ルートは不明)、その写真を見て1着と2着が入れ替えられているのではないかという疑いを持ち静岡県地方検察庁へと告発、この事件は当時の毎日新聞に大々的に報じられて注目されました。
しかし競輪の運営団体である通産省が調査した結果、そのような事実はないという報告がなされた為、この件は坂口氏の思い違いで不起訴処分となって終結しています。
1959年6月23日 松戸競輪場 第5レース
このレースではまず着順判定に対して不満が爆発した観客が暴徒化し、施設が破壊されるという事態になってしまいました。
これだけならばただの暴動事件で済んだのですが、後に暴徒化した客の一部に対して運営側が1名あたり1,000円を「車代」という名目で配っていたことも発覚、これは八百長に該当するのではないかと疑念を感じる競輪ファンが続出、更に大きな混乱を招く事となりました。
この騒動の結果、松戸競輪場は3か月の業務停止処分となり、それ以外にも多くの影響を及ぼしています。
1960年9月13日 西武園競輪場
このレースでは1番人気だった白鳥伸雄選手の自転車がスタート直後にパンクするというアクシデントが発生します。
そのままレースは続行されましたがパンクした自転車で勝てるわけがなく、白鳥選手は惨敗します。
普通なら1番人気が車券内に入らなければかなりの高配当となるはずです。
ところが実際は1番人気が飛んでいるとは思えないような低いオッズとなったため、多くのファンが八百長を疑いました。
1968年4月11日 川崎競輪場
重賞レースのひとつである「桜花賞」の決勝レースで発覚した八百長事件です。
当時は現在のような「先頭誘導員」が存在せず、レースの流れで先頭に立った選手が誘導員役を兼任していました。
しかし先頭は向かい風をずっと受け続けなければならず、本音では誰も先頭を走りたくありませんでした。
このレースでは誰も先頭に立つ選手が出てこなかった為スタートを何度もやり直す事態となります。
この時点で観客は既にヒートアップしていたのですが、このレースで人気だった笹田伸二選手が業を煮やして率先して先頭に立ちましたが結局入着する事ができませんでした。
この結果に観客の我慢も限界となり、暴徒化して競輪場を焼き打ちするなど大暴れするという事態になりました。
この騒動を受けて以降6番車の選手が必ず先頭に立って他の選手を先導するというルールに変更されています。
2000年2月11日 立川競輪場 決勝
事件が発生したのは重賞レース「アシアナカップ」決勝レースで、重賞レースの決勝戦という非常に重要な場面であろうことか係員が周回を数え間違えてしまい、1周早いタイミングで打鐘を鳴らしてしまいました。
選手たちは違和感を感じながらも打鐘が鳴らされたのでスパートをかけ始めます。
競輪では「打鐘を間違って均してしまった場合、レースは不成立」という明確なルールがあります。
ところがなんと主催者側はレースを止めることはせずそのままレースを続行してしまいました。
当然観戦のために競輪場を訪れているほど濃いファンは上記ルールは知っているため、この行為に不満が爆発し、競輪場には怒号が飛び交いました。
レース終了後もファンの怒りが収まることはなく、一部の観客が競輪場内に立てこもるという事態にまで発展してしまったのです。
運営側はこのレースにおける売上げ(推定2億円)を確保したいがための判断だと言われていますが、ルールを監視するはずの運営側がルールを破るというのは論外です。
2018年3月11日 久留米競輪
この事件は記憶に残っている人も居るのではないでしょうか。
この日のレースはガールズケイリンが実施されていたのですが、本命視されていた大久保花梨選手が突如失速、3着になってしまったため、八百長疑惑が浮上してしまいました。
更にその後競輪場にスマートフォンを持ち込んでいる事も発覚、重大なルール違反として大きな問題に発展する事となりましたが、スマートフォンに関しては回線が遮断されたものであり、音楽プレーヤーとして使用していた事が判明したため、この件に関しては処分は受けていません。
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まとめ
本記事では競輪の八百長行為について解説しました。
八百長とは「スポーツなどに出場している選手がわざと力を抜いて勝敗を操作する行為」であり、過去にあらゆるスポーツにおいて八百長行為が行われてきました。
競輪界においても、過去に八百長事件が起こったことがあります。
二度と八百長行為が発生しないようにするため、競輪においては「監視カメラの設置」「連絡手段の持ち込み禁止」「車券の購入禁止」「選手への教育・指導」と様々な対策を立案、実行してきました。
ただし、どんな競技でも完全に八百長行為を防止することはできません。
そのため、競輪界は引き続き、競技者の教育や監視体制の強化など、さまざまな取り組みを進めていく必要があります。
私たちファンも含めてお互いが公平にレースを行えるようにチェックし合うことで競輪の八百長は限りなくゼロに近づけることができるでしょう。