競輪は、非常に事故の多いスポーツとして知られています。
レース中は時速50kmから80kmのスピードで争われており、しかもレースで使われている自転車は、ブレーキのない自転車です。
もし衝突の危険性があっても急に自転車を止められず、事故を避けることはなかなかできませんし、事故になった場合、最悪死亡するケースも。
このように、競輪では危険な事故に遭うことが多く、これまで命を落としたり、大怪我に見舞われたりした選手も少なくありません。
最近はヘルメットやプロテクターの進化により、こうした重大な事故は年々減っていますが、レースの性質もあって、事故自体はなかなか減らないでしょう。
この記事では、これまで競輪で起きた事故事例の一覧と、その落車事故について徹底調査したものをご紹介いたします。
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Contents
競輪で事故が発生する要因
競輪で事故が発生する要因はいくつかありますが、ここでは3つ挙げておきます。
なお文中で取り上げたデータは、「落車が起こりやすい条件-競輪雑考(2008年12月9日付)」から引用させていただきました。
引用元:https://k-zakko.hatenablog.com/entry/20081209/p1
スピード
競輪で事故が発生する要因の1つ目は、何といっても落車事故でしょう。
先述のとおり競輪では時速50kmから80kmのスピードが出ており、その中で最大9人の選手が競っているので、交錯・接触事故も起きやすくなっています。
ブレーキがあれば目の前で起きそうな落車事故を避けることができますが、競輪で使用されている自転車にはブレーキはありません。
ブレーキがないためにペダルを逆回転させて、自転車のスピードを抑えるしかないのですが、急ブレーキがかかるわけではないので、一気に減速させるのは難しいです。
そうなると前にいる選手を避けることができず、交錯・接触して落車事故につながります。
交錯・接触して落車しますと、身体から倒れた場合はバンクに身体を打ち付けて、打撲か鎖骨・あばら骨骨折の重傷を負うケースがほとんどです。
また頭から倒れた場合、バンクを頭に強打することになり、脳震盪(のうしんとう)を起こすか、最悪頭がい骨骨折で死亡事故につながる可能性も。
事故でしばらくレースに出走できないとなると、賞金を稼ぐことができなくなり、自分自身の生活にも影響が出てきます。
このように落車事故には、選手生命を脅かしかねない危険な要素があり、選手達は事故に繋がらないよう、細心の注意を払ってレースに臨んでもらいたいです。
天候
2つ目の要因としては、レース当日の天候状況です。
それほど大きな差異があるわけではないのですが、雨の日の落車事故の多さが挙げられます。
レースは晴天の下のみで行われるわけではなく、時には豪雨・強風の下で開催されるため、例えば雨の中でのレースの場合、自転車がスリップして落車・転倒する可能性も高くなります。
また激しい雨で視界不良に陥り、前の選手と接触事故を引き起こすことも少なくありません。
そうなると何台もの自転車が事故に巻き込まれ、最悪全車落車棄権でレース不成立ということもあり得るでしょう。
選手からすれば、大雨が降りしきる状況でのレースは、目隠しをして自転車を運転しているようなものですから、事故につながる危険極まりない状況といえます。
参考までに、2002(平成14)年から2007(平成19)年までに行われた206,483レースを対象に調べられた、落車率のデータを挙げておきます。
天候 | レース数 | 落車率(%) |
---|---|---|
晴れ | 115,149 | 6.38 |
曇り | 70,755 | 6.45 |
雨 | 20,099 | 7.12 |
雪 | 480 | 5.62 |
位置取り
3つ目の要因としては、位置取りでしょう。
イン有利の競輪場ならインコースを狙って位置取りをする必要がありますし、レースを有利に戦うために有力な逃げ・先行選手の後位に付ける必要もあります。
また直線の短い1周333m(3・3バンク)では、直線が短いため、早めに動いて前の好位置を確保しなければならない点も。
しかしそうした考えは何も自分だけでなく、他の選手も同じはず。
そうなると他の選手との間で競りになりますし、場合によっては激しい争いに発展し、激しさが増せば増すほど落車事故にもつながるもの。
これが賞金の高いレースであれば、なおさら落車事故の発生率は高くなるでしょう。
参考までに、バンク別・クラス別・グレード別の落車率を挙げておきます。
バンク別の落車率
バンク長 | レース数 | 落車率(%) |
---|---|---|
333 | 31,388 | 6.61 |
400 | 149,276 | 6.45 |
500 | 25,869 | 6.48 |
クラス別の落車率
クラス | レース数 | 落車率(%) |
---|---|---|
A | 156,562 | 5.62 |
S | 46,963 | 9.48 |
グレード別の落車率
グレード | レース数 | 落車率(%) |
---|---|---|
F1 | 33,643 | 9.02 |
G3 | 9,692 | 9.89 |
G2 | 1,586 | 12.80 |
G1 | 1,899 | 13.01 |
これらを見る限り、バンクの長さ云々というよりかは、むしろS級やG2以上のレースにおいて落車率が高いです。
またグレードが一番高いG1の場合、ステージが上がるほど落車率が高くなり、予選15.28%・負け戦10.26%に対し、準決勝20.00%、決勝27.78%という数字が出ていました。
いずれにせよ、賞金の高いレースになればなるほど要注意と言えますね。
競輪で死亡事故が発生した事例
実際にレースで死亡事故が発生したケースを見てみましょう。
過去競輪では7件の死亡事故が起きています。
氏名(何期) | 年齢 | 事故日 | 場所 | 死因 |
---|---|---|---|---|
福島昭亮(12期) | 30歳 | 1967(昭和42)年4月30日 | 岸和田 | 頭がい骨骨折 |
東内典之(48期) | 30歳 | 1992(平成4)年5月17日 | 福井 | 脳挫傷および 急性硬膜下血腫 |
成島勇(76期) | 22歳 | 1998(平成10)年7月23日 | 立川 | 頭がい骨骨折 |
服部雅春(36期) | 46歳 | 2003(平成15)年1月3日 | 伊東 | 心停止 |
内田慶(87期) | 27歳 | 2008(平成20)年9月11日 | 一宮 | 外傷性くも膜下出血 |
中垣輝光(47期) | 48歳 | 2010(平成22)年2月15日 | 広島 | 虚血性心疾患 |
坂本照雄(73期) | 40歳 | 2012(平成24)年7月7日 | 小田原 | 外傷性心肺不全 |
色々な要因で事故が起きていますが、実際にはどういう状況だったのでしょうか?
ここでは、3人の選手の事例をご紹介します。
内田慶選手の死亡事故
第51回オールスター競輪初日の第7レース・S級予選。
最終周回第3コーナー付近で、後退した選手と、外から捲り気味に上昇していった選手との間に挟まれ(業界用語で「アンコ」)落車。
しかも自身の自転車の前輪が壊れたために前に転倒し、頭を強く打って吐血し意識不明に。
すぐに救急車で病院に搬送されたものの、帰らぬ人となりました。
将来を嘱望された新進気鋭の選手であり、同じ栃木県所属の神山雄一郎選手からも評価された逸材であっただけに、早すぎる死亡は多くの人に衝撃を与えたものです。
中垣輝光選手の死亡事故
広島競輪場のA級開催予選レースでの出来事。
最終周回の5周目で、ほかの8選手から大きく遅れる形で走行しており、3コーナー付近で力尽きて落車転倒しました。
競技関係者が中垣選手の所に駆け付けたときには、既に心肺停止状態だったとか。
救急車で病院に搬送されるも、手当ての甲斐なく亡くなりました。
レース前の検査では異常なしだったものの、レースで心臓に大きな負担を与えていたようで、それが影響したものと思われます。
接触等の物理的な要因以外にも、こうした事例で落車事故が起きるという一例でした。
坂本照雄選手の死亡事故
小田原競輪場のA級特予選レース。
最終周回の直線に入った所で、前を走る選手が落車転倒し、それを避けようとコースを内に進んだら、写真判定用機材のある場所の緩衝用マットに強く接触して転倒。
そのまま意識不明となり、運ばれた病院で息を引き取りました。
最後の直線ということもあって、かなりのスピードが出ていたようで、衝突時の衝撃もかなり大きかったのではないでしょうか。
最後の直線ということもあって、70~80kmのスピードだったでしょうし、それを考えれば避けようのない不慮の事故だったと言えます。
競輪の落車事故で大怪我した事例
では、死亡にこそ至らなかったものの、落車事故で大怪我した事例を見てみましょう。
落車事故で大怪我した選手は数多くおりますが、ここでは2人の選手の事例を紹介します。
大前寛則選手 2019年4月20日 広島
当時S級(2022年3月現在はA級3班に在籍)だった同選手ですが、予選レースの最終周回3コーナー付近で、並走状態だったところに前輪が壊れて落車。
頭がい骨骨折と外傷性くも膜下出血を発症しており、普通なら死亡してもおかしくない状態でした。
しかし集中治療室での懸命な治療の結果、6日間意識がなかったものの何とか回復。
その後は半年間の長期入院と1年間のリハビリを経て、2021(令和3)年5月18日の防府競輪で復帰し、いまは元気にレースに臨んでいます。
中本匠栄選手 2017年9月21日 伊東
F1開催最終日の10レース特選で、激しい競り合いで発生した落車事故を避け切れずに自身も落車転倒し、第5頸椎を骨折して4か月の入院加療を要しました。
この時は中本選手を含めて、9選手中5選手が落車するという大きな事故で、その後中本選手は復帰できたものの、この事故の影響で、暫く同地での斡旋を断ってきたそうです。
しかし、奇しくも事故から3年後の2020(令和2)年9月21日に、同地で開催された第36回共同通信杯決勝で、中本選手は見事に優勝を果たし、復活をアピールしました。
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まとめ
以上、競輪選手の死亡事故について見てきました。
競輪は最高時速70~80kmという車並みの速さで各選手が走行しているため、いざ他の選手と接触しそうなとき、ブレーキがないので避けようがありません。
また目前で事故が発生しても、避けられずに自分から事故の中に突っ込むような形になります。
そうして最悪の事態-死亡事故に突入するわけです。
近年はプロテクター等の進化によって、死に至る事態は少なくなりつつありますが、それでも事故はなかなか収まりません。
そんな中でも身体を張って、日々懸命にレースを戦っている選手達に対し、温かい声援と拍手を送りたいですね。