競輪の2枠単の当て方・必勝法は存在するのか？勝つためのポイント・注意点も

競輪の車券にはさまざまな種類があり、当たりやすさや当たった時の配当金の金額などがそれぞれ違います。
レースによって車券を使い分ける事で難しいレースであっても的中させることができるでしょう。

本記事では競輪の車券のひとつである、「2枠単」という車券について特徴を解説するとともに、2枠単を当てるための必勝法が存在するのかについて検証していきます。

2枠単とはどんな車券？

2枠単とは、1着になる枠と2着になる枠を着順通り当てることで的中となる車券です。
枠とは車番よりも大きな括りの番号で、1枠から6枠まであります。

具体的に枠番がどのようになっているのかというと、1番から3番までの選手はそのまま1枠から3枠、4番の選手と5番の選手が1括りとなって「4枠」、6番の選手と7番の選手が1括りになって「5枠」、8番の選手と9番の選手が1括りになって「6枠」となっています。

2枠単は9車立てのレースでのみ販売される車券で、7車立てのレースで2枠単を購入する事はできません。
4枠から6枠までは1枠につき2名となっているので、枠で買うなら4枠以降から買ったほうが当てやすいと思ってしまうかもしれません。

しかし実は競艇では4番、6番、8番の選手はほかの番号の選手よりもかなり実力が劣っているため、4枠以降2名になっていたとしても不公平さはほとんどありません。

2枠単の平均配当と的中率は？

2枠単の平均配当はおよそ2,200円といわれています。
しかしこれは高額配当も含めたすべてのレースを平均した配当金なので、実際にレース結果でよく見かけるオッズとは大きく異なっている可能性があります。

2枠単の買い目は全部で33通りとなってはいますが、的中率に関してはどの枠を選ぶかによって異なります。
1枠から3枠までの2眼を選んだ場合の的中率は1.39パーセント、1名枠と4枠以降の2名枠をひとつずつ選んだ場合の的中率は2.78パーセント、両方とも2名枠を選んだ場合の的中率は5.56パーセントです。

確率だけ見ると2名枠がダントツで高いのですが、前述した通り2名枠の片方の選手は実力が劣っているので数字ほど当たりません。

直近のレースの2枠単の配当金を確認

2枠単の実際の配当はどの程度の金額になるのか、2023年5月8日「日本選手権競輪」のレース結果で顕彰してみたところ、11レースの平均は約2,000円でした。

このレースでは2枠単4,000円クラスの配当が出ていたので、先ほどの平均配当とほぼ同額の金額となりましたが、人気決着になると配当は1,000円以下くらいまで下がってしまうので、実際の配当は1,000円くらいだと認識しておいたほうがよいでしょう。

2枠単で稼ぐことはできる？

結論から述べると、「2枠単で稼ぐことは難しい」です。
まず2枠単という車券の平均配当がそもそも低いため、的中したとしてもリターンをあまり期待できないということがあります。

また、1度でも不的中になってしまうとせっかく得た利益を全て失ってしまう可能性が高いので、一定の回収率を維持することが非常に難しいというのが1点。

そしてもう1点は「枠」という特殊な番号を当てること自体が難しいので思っている以上に当てづらい。
この2点が2枠単で稼ぐことが難しいという結論に至る主な理由となっています。

そして2枠単で予想精度を上げても最終目標である「3連単」の予想精度を上昇させることにはあまり繋がりません。
したがって、2枠単はそこまで追求して買い続けるような車券ではないといえます。

競輪の必勝法などというものは存在しない

次に、競輪における必勝法の存在についての質問に対する回答は、本記事では「そのようなものは存在しない」となります。
この回答は、本記事だけでなく、健全な競輪関連のサイトでも一様に返ってくることでしょう。

必勝法とは、誰がやっても成功するとされる「この手順さえ踏めば」という方法です。
しかし、競輪のレースでは、着順を事前に完璧に予想できる人はおそらく存在しません。

さらに言えば、天候や風向き、風速、そしてレース中に転倒するかどうかなども予測できる人はいませんし、実際にレースに出場する選手さえもこれらを予測することはできないでしょう。

そのため、競輪という競技に関しては、どの手順を踏んでも誰でも的中させられるような「必勝法」は生まれることは決してないのです。

競輪で勝てている人はほとんどいない

「本当に必勝法は存在しないのか？」と疑わしく思っている方にお尋ねしますが、身近に競輪で勝ち続けている人はいるでしょうか？

恐らく競輪で勝てている人が知り合いだという人はほとんどいないと思います。
競輪で勝ち続けている人は全体の1割にも満たないと言われており、大多数の人は総合的に見て負けています。

もし必勝法が確立されているなら、「競輪で勝てない」と嘆く人が周りにこれほどまでに存在することはありません。
この事実こそが、競輪の必勝法が存在しないという明確な証拠ではないでしょうか。

SNS隆盛の世の中で「必勝法」が画期的な方法が拡散されていない

かつてはテレビのニュースや情報番組が主要な情報源でしたが、現在はほとんどの人がそうではないでしょう。
最新情報を入手するために最も多く利用されているプラットフォームは「Twitter」です。

Twitterではあらゆるジャンルのトレンドが表示され、日本国内での注目キーワードが瞬時にわかります。
何よりもタイムラグがなく、テレビで取り上げられる時点ですでにそのトレンドは過ぎ去ってしまうほどです。

現代ではSNSが隆盛しており、画期的な競輪の予想方法が確立されれば、すぐに広まり、競輪ファンの間で共通の知識となるでしょう。

しかし、2023年5月現在、そのような方法は広まっていません。
これも競輪の必勝法が存在しないことを如実に示している一例と言えます。

当て方もないので当てるための基本をコツコツ継続するしかない

以上のように、競輪の必勝法というのは今までに確立されていませんし、人類に「未来予知」の能力が備わらない限りこれから先も競輪の必勝法が編み出される事はないでしょう。

結論から言うと、競輪の「当て方」と言えるものもまた存在しないという事になります。
とはいえ、知識を蓄えてレース予想をしやすくする事は十分可能です。

本項目では競輪初心者でもすぐに取り組む事ができるレース予想をしやすく、なおかつ精度を高める方法を4つ紹介します。

競輪場についての知識を入手する

競輪は競輪場を使ってレースを実施するので、自分が車券を購入しようとしている競輪場の知識を身につける事はとても重要です。
更に競輪場の知識は一度身につけてしまえば大規模な改修工事が実施されない限りずっと活用できます。

競輪の知識で一度身につければずっと予想に役立てられるものというのは極めて少なく、その点でも競輪場の知識を身につけるという事は予想の精度を高める上でとても有効な手段と言えるでしょう。

選手についての情報を入手する

実際にレースに出走する選手の情報についてももちろん入手しなければなりません。
というよりもいかに各選手の情報を入手するかが的中するかしないかを大きく左右すると言って間違いないでしょう。

とはいえ、レースに出走する選手の情報はほとんど「出走表」に記載されています。
特に予想をする上で重要となる情報は、以下5つの項目です。

そのほか各選手のコメントも、レースで何を狙っているのかを読み解く事ができるため、チェックしておいた方が良いでしょう。

選手について更に詳しく知りたい人はデータベースサイトをチェックしましょう。
もし出走している中で気になっている選手がSNSのアカウントを所有しているのであれば近況を知る事ができるかもしれません。

ラインの構成・戦法を理解する

競輪の予想をする上で絶対に忘れてはいけないのが「ライン」の存在です。
競輪はレース終盤まで選手数名でラインと呼ばれる隊列を形成し、ライン同士でポジション争いをします。

そして最終的にライン争いの勝者が上位を独占するケースがとても多いです。
ラインがある事によって競輪の予想が複雑化している事は否めませんが、ラインを組まないと選手たちも勝つ事ができないので、ライン争いを想定した予想は避けられないのです。

誰と誰がラインを組むかは「ライン予想」を見る事で分かるため、ラインの構成を予想する必要はありません。
しかし各ラインの戦い方についてはある程度予想する必要があります。

まずはライン予想を見て各ラインの先頭選手をチェックします。
先頭選手の決まり手で逃げが多ければそのラインは先頭に立とうとするでしょう。

もしまくりが多ければ、先頭は逃げ選手に譲り、中段あたりに控えて最終コーナー手前で徐々に前に進出といった戦い方をするでしょう。
先頭選手の動きが分かってくると、後ろの選手たちはそれに連動して動くので、ライン全体の戦略がなんとなく分かってくるようになります。

ラインの本数によってレースの予想難易度が大きく変わる

レースの予想が難しいかどうかは出走している選手たちの実力差が明確かどうかで大きく変わりますが、ラインの本数によっても予想の難易度は大きく変わります。

競輪のレースはラインの本数によって、「二分戦」「三分戦」「4分戦・細切れ戦」の3つに分かれます。
この中でもっとも予想が簡単なのは、ラインが2本しかない2分戦です。

ラインが2つだけだと1対1の戦いになるので優劣がつけやすくなります。
また、ラインが長いのでライン争いに勝利した選手たちが1着から3着を独占する事が多いので、別のラインの選手が車券圏内に飛び込んでくる「スジ違い決着」の心配をしなくて済みます。
競輪初心者はライン予想を確認し、二分戦になっているレースで勝負するようにしましょう。

2枠単の車券はどのように買えばよい？

2枠単は正直普段購入するような車券ではありませんが、唯一2枠単を購入するのにおすすめするのが「2車単よりも2枠単のオッズが高くなっている時」です。
どういう事か詳しく説明すると、2枠単で賭ける対象となる「枠」は1枠から3枠までは社判1番から3番までと全く意味合いが同じになります。

にも関わらず、例えば2車単「1-3」よりも2枠単「1-3」のオッズのほうが高くなることがあるのです。
この状況の時にわざわざ2車単を購入するメリットはひとつもありません。
迷わず2枠単を購入するようにしましょう。

まとめ

2枠単は車番とは異なる「枠」という括りの番号で1着に入る番号と2着に入る番号を順番を含めて的中させることができる車券です。
枠版は1枠から3枠までは各1名、4枠から6枠までは各2名選手が割り当てられます。

これだけ見ると4枠から6枠を選んで購入するほうが当たりやすいと思ってしまう人が多いかもしれませんが、競輪では4番、6番、8番はほかの番号よりも実力が劣っている選手となっているので、1番から3番との差はほとんど無いと思っておいてよいでしょう。

2枠単の的中率は最大5.56パーセント、最小で1.39パーセントと幅があります。
そして2枠単の平均配当は数値的には2,200円といわれていますが、実際の配当金は1,000円前後、人気選手での決着になると500円以下になってしまいます。

これらの理由から、2枠単で稼ぐことはかなり難しいですし、2枠単をマスターしても最終目標である「3連単」をマスターすることには繋がらないので、2枠単は積極的に購入するような車券ではありません。
ただし、2車単よりも2枠単のほうがオッズが高くなっている場合は積極的に2枠単を購入するようにしましょう。