競馬、競艇、競輪、オートレース、日本にある公営競技はいずれもどの選手(または馬)が1着から3着になるかを予想して当てるギャンブルです。
個々に特徴が違うので細かい部分で予想をする際のコツは違いますが、基本的に「どの選手または馬が強いか」を探すのが予想の最終目的となることは共通しています。
ところが競輪においては誰が強いかを予想するだけでは車券を当てることは出来ません。
それは競輪には「ライン」という概念があるからです。
本記事では競輪の特徴であり、初心者がとっつきにくい最大の要因でもある「ライン」について詳しく解説していきます。
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Contents
ラインとは?
「ライン」とは、レース中に選手たちが組む隊列のことを指します。
隊列を組んだ選手たちは同じ直線状を一列になって走るため、その姿が「線=ライン」のように見えることからこの名前が付けられました。
競輪という競技の性質上、ラインを組むことは半ば必要不可欠であり、競輪の車券を当てる際には選手間の実力を比較する前にまずはラインの能力を比較し、どのラインが最終的に勝ち残るかを予想しなければなりません。
しかし逆に言えばラインの予想さえ間違っていなければ、車券圏内に入るであろう選手の人数がかなり絞り込めるので、そこからの予想はほかの公営競技に比べるとかなり簡単になります。
何故ラインを組むの?
競輪初心者のほぼ全てが抱く疑問、それは「なぜラインを組むの?」というものです。
わざわざ隊列を組まなくても、個人で勝手に動いたほうが勝ちやすいのではないか、競輪についてよく知らない人はラインを組んでいるのを見てきっとそう思うことでしょう。
ラインを組む理由については様々な意見があるので、正しい理由というものは無いかもしれませんが、本項目ではラインが組まれる理由として多くの人が取り上げているものをいくつか紹介します。
ひとつ目は「風による抵抗を最小限にするため」です。
競輪において、風の抵抗は切っても切れない関係であり、レースの勝敗を大きく左右する要素です。
単騎で好き勝手に走っていれば風の抵抗を受け放題になって体力を激しく消耗します。
しかしラインを形成し、前の選手の後ろを走ることによって前の選手が風除けになるので風の抵抗を最小限に食い止めることができます。
この説明を見ると、「前を走る選手は損な役回りだ」と感じるかもしれませんが、前を走る事でレースを自分で組み立てることができ、更に他の選手と接触して落車することもないというメリットも享受できます。
そのため、実はほとんどの選手は「出来ることなら先行したい」と考えています。
ふたつ目は「レースを有利に進めるため」です。
競輪は最大9車でレースがおこなわれます。
もしも単騎で挑むことになると、残り8人を全て敵に回すことになります。
いかに傑出した能力を持っていようと、8人の競輪選手を相手に勝つことはほぼ不可能でしょう。
勝つためには一緒に出走する選手のなかから協力者を見つけてチームを組むことが必要不可欠なのです。
最後に3つ目は「レースの面白さを維持するため」というものです。
ラインが無く好き勝手に選手が動くとスタミナのあまり無いベテラン選手は風の抵抗によって全く勝てなくなり、レース的にも車券的にもまったく面白味のないものになってしまいます。
しかしラインを組むことで若手の先行選手が前を走ることでベテラン選手は番手以降についてスタミナを温存でき、そのお陰で順位争いに加わることができます。
ラインを組む選手同士での話し合いが事前に行われる
ラインはレース当日にいきなり組まれるものではありません。
レースの出走表が事前に公開されているように、各選手はレース前にどの選手が出走するのかを知ることができます。
そして、出走する選手の中でラインを組む選手を決めて事前に連絡を取り合い、誰がどのポジションで走るかを話し合って決めています。
事前に話し合うのは「八百長」にはならないの?
この事を見て、競輪を知らない人の中には「事前に選手たちが集まってレースの事を話し合うのは八百長行為に当たらないの?」と、疑念を抱くことでしょう。
確かにこの事については競輪ファンの中でも「事前に話し合うとレースの展開まで自在に操れるのでは?」と感じる人が一定数いるのもまた事実です。
しかしラインを組むことが容認されている現在の競輪においては、まずはライン争いで勝てなければ最終的な勝利を掴むことができません。
ライン争いで勝ちたいと考えるならば、自然と同じチームの選手同士で話し合いが行われるでしょうし、現在ではメールやLINEなどで簡単にやり取りができるので、競輪という競技のシステム上、話し合い自体を禁止することはほぼ不可能です。
むしろ容認したほうが同じ条件を与えることができるので、結果的に公平な条件でレースを行うことができるでしょう。
ラインを読み解くには地域構成を覚える事が必須
詳しくは後述しますが、ラインは適当に組まれるわけではなく、基本的には出来るだけ近い地域の選手とラインを組みます。
したがって、ラインを組んでいる選手同士の地域が近ければ近いほど強固なラインになるというわけです。
ラインの強弱を読み解くには、競輪における特殊な地域構成を覚える必要があります。
競輪の地域構成
関東:茨城、群馬、栃木、埼玉、東京、新潟、長野、山梨
南関東:千葉、神奈川、静岡
中部:石川、富山、岐阜、愛知、三重
近畿:福井、滋賀、京都、奈良、大阪、和歌山、兵庫
中国:岡山、広島、山口、鳥取、島根
四国:香川、徳島、愛媛、高知
九州:長崎、佐賀、福岡、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄
長野県が関東地区になっていたり、福井県が近畿地区に含まれているなど、通常の地域構成とは異なる点がありますが、これに関しては覚えるしかありません。
ラインを組む条件について
先ほど「より近い地域の選手とラインを組むことを優先する」と説明しましたが、本項目ではもっと詳しくラインを組む条件について解説します。
同じ都道府県の選手と組めればベスト
最もベストなのは「同じ都道府県の選手」です。
同じ都道府県の選手とは練習で顔を合わせる機会も多いですし、普段からコミュニケーションも密に取っているので、お互いの長所やウィークポイントを熟知しています。
それぞれの良いところを伸ばしつつ、互いに弱点を補えるようなラインを組むことができるので、まさに鬼に金棒とも呼べるラインになるでしょう。
同じ都道府県で、更にホームバンクも同じであれば言うことはありません。
もし同じホームバンクの選手で競走得点も上位になっているのであれば、逆らわずにその選手たちを軸にしておいたほうがよいでしょう。
同じ都道府県の選手が居ない場合
同じ都道府県の選手がいない場合は、同じ地区でより近い都道府県の選手とラインを組むことになります。
例えば大阪出身の選手で同じ大阪の選手がいない場合は奈良県や京都、兵庫などが次の候補になるでしょう。
それでも見つからない場合は同じ地区で少し遠くにある県、それでも見つからない場合は隣の地区の県…というようにだんだん範囲を広げつつラインを組む相手を探します。
しかし地区が離れれば離れるほど繋がりは薄いので即席ラインとなり、思うような力を発揮できません。
地区以外の特殊なパターン2つ
ラインは地区ごとに組まれるのが基本ですが、なかには地区以外で組まれるパターンというのもあります。
ひとつ目が「競輪学校で同期だった選手とラインを組む」というものです。
競輪学校では1年間、軍隊と同じとー評されるような厳しいトレーニングを受けることになります。
そのような環境で1年間切磋琢磨した同期選手とは結束が生まれますし、同じ競輪選手同士、時には励まし合い、時には相手の勝利を自分の事のように喜ぶでしょう。
大きく離れた地区同士でラインを組むよりも結束力の高いラインが組めそうです。
ふたつ目は「遠征先で一緒に練習している選手とラインを組む」というものです。
北海道や青森など、北国を拠点としている選手は冬場になると雪が積もって競輪場そのものが閉鎖されるため、その時期だけ別の地域に遠征をして練習したりレースに出走することになります。
その際、一緒に練習している選手とはコミュニケーションが密に取れているため、同じレースに出走した際にラインを組むことが多いです。
一緒に組めそうな選手が居ない場合は…
近い地域の選手も居らず、懇意にしている選手もまったく居ない場合はラインを組むのをあきらめ、単騎で戦わざるを得なくなります。
単騎で戦うということは周りが全員敵になるので不利であることは間違いありません。
しかし、ラインを組んでいる選手は別ラインを妨害して自分のラインが有利になる事を最優先するため、単騎で走っている選手に対してはあまり意識いないため、ライン同士が争い合ってペースを乱した場合は単騎選手が一気に突き抜け、勝利することもあります。
ラインの先頭選手と番手以降の選手それぞれの役割
ラインを形成している選手は大きく「先行選手」と「番手選手」に分かれていて、それぞれ役割が異なります。
先行選手はとにかく前に行くことが役割で、風の抵抗を直接受けながら後ろの選手を前に導くことを最優先に走っています。
風の抵抗を強く受けるため、先行選手は若くて体力がある選手が選ばれることが多いですが、近年では年齢に関係なく、先行力がある選手が率先して先行の役割を担当することが増えてきました。
番手選手は先行選手との間を開けないように追走しつつ、他のライン選手が間に割り込んでこないようにブロックすることが主な役目です。
番手選手がほかのラインの選手のブロックの妨害に失敗すると、ラインそのものが崩れてしまって勝ちに大きく遠のくので、一見先行選手の後ろを付いていくだけで楽そうな番手選手が実はラインの勝敗を大きく左右する役割を担っていることが分かります。
番手選手は若手選手よりも他の選手についての知識が豊富なベテラン選手が担当することが多いです。
ベテラン選手が担当することが多いということもあって、番手選手は結果的にラインの司令塔のような役割も担っています。
三番手選手は別ラインとの距離がもっとも近いので、別ラインの選手をブロックするのに全精力を注ぎます。
重要な役割ではありますが、三番手選手が車券内に絡むことはあまりないため、実力的に劣る選手が選ばれるケースがほとんどです。
ラインの事を知れば競輪の奥深さが分かる
ここまでラインについて解説してきました。
ラインは競輪にとって必要不可欠であり、ラインの良し悪しがレースの結果に直結することは理解してもらえたことでしょう。
ラインについては人間関係も絡んでいるなど複雑であるため、まだまだ説明しきれてはいませんが、興味を持ったのであればラインについて自分でも色々と調べてみてください。
ラインの事を知れば知るほど競輪の奥深さが分かり、競馬や競艇にはない独自の魅力に気付くことでしょう。
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まとめ
ラインとは数名の選手で形成される隊列の事で、一列になって走っているさまが「線=ライン」のように見えることからこの名称がつけられました。
ラインを形成する理由については諸説ありますが、以下3つが多くの人が説明している「ラインが組まれる理由」です。
ラインを形成する理由
- 風の抵抗を最小限に食い止めるため
- レースを有利に進めるため
- レースの面白さを維持するため
ラインは基本的に所属している地域が近い選手同士で組まれるため、同じ都道府県、さらにはホームバンクが同じである選手が同じレースに出走しているのがベストです。
この条件でラインを組んでいる選手は突出して強いラインとなるため、選手自身の能力がそこまで劣っていないのであれば素直に本命視しておいたほうがよいでしょう。
同じ都道府県の選手が居なければ同じ地区、さらに隣の地区、と地区を広げながらラインを組めそうな選手を探すことになります。
そして同じラインを組む選手同士はレース前にコミュニケーションを取り、実際にだれがどの役割を担うのかを決めていきます。
事前に話し合うことが八百長と感じる人もいるかもしれませんが、話し合ってレースの進行そのものを決めるわけではないですし、別ラインの選手も同じく勝つために話し合いをしているので、ラインに関する話し合いで八百長が発生する事はありません。
ラインでは大きく「先行選手」と「番手選手」に分かれ、それぞれ役割が異なります。
先行選手はとにかく他の選手よりも前に出ることを最優先し、後方選手を有利なポジションに導きます。
番手選手は別ラインの選手が間に割り込まないようにブロックすることが最大の仕事であり、ベテラン選手が担当することも多いことから、司令塔的役割も同時に担っています。