競輪でコツコツ稼ぐための重要なポイントを徹底解説！

競輪の車券を購入している人のほぼすべてが「競輪で稼ぎたい」と考えているのではないでしょうか。
競輪の車券で稼ぐ方法は、大きく2種類に分けられています。

そこで本記事では競輪でコツコツ稼ぐための手段を徹底解説していきます。

競輪は「そこそこ当てやすく」「そこそこ利益を出せる」公営競技

まず競輪はコツコツ当てるのに適しているのかを検証していくことにしましょう。

「控除率」とは

競輪の配当金は私たちが支払った車券を使っているのですが、支払った車券すべてが配当金になるわけではありません。

すべての公営競技には「控除率」というものが設けられていて、すべての売上からまずこの控除を差し引き、残ったお金が配当金に充てられます。

競輪の控除率は一律25パーセントとなっており、競馬の20パーセント〜30パーセント、競艇の25パーセントと比べても特段高いというわけではありません。
控除の面で見れば競輪は合格といえるでしょう。

競輪の的中率は高い？

次に肝心の的中率ですが、3連単で比較してみるともっとも高いのが競艇で0.83パーセントです。

一方競馬の場合は最大18頭立てだと的中率はなんとたった0.02パーセントです。
的中率だけを見れば競馬はコツコツ稼ぎたいと考えている人には向いていないことが分かります。

競馬はほかの公営競技と比べると1度のレースの出走頭数が多いため、それだけ選択肢が多くなり、結果的に的中率が下がるというわけです。

では競輪の的中率はどうなっているのでしょうか。
競輪には「7車立て」と「9車立て」レースがありますが、7車立て3連単の的中率は約0.47パーセント、9車立ては約0.2パーセントとなっています。

的中率だけを見ると、やはり最大6艇の競艇のほうが高くなっていて、「コツコツ稼ぐなら競艇のほうが良いのでは？」と思ってしまいますが、競艇は3連単でも平均配当が7,000円程度となっています。

コツコツ稼ぐなら競輪？競艇？

平均配当7,000円なら十分じゃないかと思う人も多いかもしれませんが、この平均配当は高額配当も含めた金額です。

更に競艇は「1コースが圧倒的に有利」という独自の特徴があり、この事は競艇ファンであれば常識中の常識です。

したがって本命決着になると3連単でも1,000円を切ることは当たり前ですし、本命決着になる確率がほかの公営競技よりも各段に高いです。

つまり、競艇のレースは「本命決着の低いオッズ」と「本命以外の決着となった超高配当」の2極化になりやすく、コツコツ稼ぐには向いていないといえるでしょう。

競輪だと7車立てでも平均配当は競艇よりも遥かに高額なため、たとえ的中率が高い7車立てでもしっかりと利益を出すことができます。
したがって競輪はコツコツ稼ぐ人に適した公営競技といえるでしょう。

コツコツ稼ぐには券種選びが重要

競輪の車券にはさまざまな種類があります。

コツコツ稼ぐためにはどの車券を購入するかが非常に重要となるので、競輪の車券にはどのようなものがあるか、的中条件がどうなっているかを知ることは競輪の車券を購入するうえでは基本中の基本です。

ワイド

競輪には1名の選手を的中させるための「単勝」「複勝」が無いので、競輪のすべての車券のなかで最も当てやすい車券は「ワイド」となっています。

ワイドは3着までに入着する2名の選手を当てることができる車券で、着順は問いません。
ワイドはすべての車券のなかで唯一複数的中させることができるという特徴があるので、上手く車券を購入するとそれなりの配当が期待できます。

2枠連

2枠連は「枠」という車番よりも少し大きい括りの番号で1着に入る選手と2着に入る選手を的中させる車券です。
枠は9車立てにのみ設けられている車券で、7車立てには存在しません。

しかしながら競輪の「枠」と「車番」は競馬の「馬番」と「枠」ほど差がないので、競輪の2枠連と2車複にはそこまで大きな差はありませんが、同じ買い目なのに2枠連のほうが2車複よりもオッズが高くなっていることがあるので、2車複を購入する予定の人は2枠連のオッズもチェックしておくとよいでしょう。

2枠単

2枠単は2枠連と同じく枠を使って1着と2着を的中させる車券ですが、着順も当てなければならないという違いがあります。

こちらもメインで購入するような車券ではありませんが2車単を購入する予定の人は同じ買い目で2枠単のオッズが高くなっていることがあるので、チェックする癖を持つようにしましょう。

2車単

2車単は1着と2着になる選手を当てる車券で、着順も合致してなければ的中とはなりません。

着順も的中させるというのはなかなか難しいので、2車単はすべての車券のなかでも平均配当はそれなりに高額となっています。

2車複

1着と2着になる選手を当てるという意味では先の2車複と同じですが、着順は問わないので2車単とくらべると2車複はかなり当てやすい車券となっています。
ワイドのほかに競輪初心者に薦めるのであれば、この2車複が筆頭候補になるでしょう。

3連単

3連単は競輪の車券のなかで圧倒的な売上比率となっている車券です。
3連単は1着から3着に入る選手を当てる車券であり、なおかつ着順まで当てなければ的中とはなりません。

したがって全ての車券のなかではダントツで的中難易度が高くなっています。
にも関わらず何故圧倒的に売上比率が高いのかというと、的中した時のリターンがほかの車券とは桁違いだからです。

ほかの車券では万車券が出ることはあまりありませんが、3連単では1日のレースのなかで1回は必ずと言ってよいほど万車券が出ています。

3連複

3連複は3連単と同じく1着から3着に入る選手を当てる車券で、3連単と異なり着順は問いません。

着順は問わないとはいえ、やはり1着から3着に入る選手を当てるというのはなかなか難易度が高いので、3連複は初心者が手を出すには少々ハードルが高い車券です。

コツコツ稼ぐには「当てること」を最優先しよう

公営競技で利益を出すために意識しなければならないのは「的中率」と「回収率」ですが、コツコツ稼ぐことを目的としているのであれば、「当てること」つまり「的中率」を重要視するようにしましょう。

実は最終的には「回収率」を意識するようにしたほうが稼ぐことはできるのですが、回収率を一定数確保するためには当然車券を的中させる必要がありますし、回収率を重視する車券というにはオッズが比較的高い、当てづらい車券を狙うことになりがちです。

そのようなレースを当てるためにはかなりの予想力が必要になります。
コツコツ稼ぐのは、最終的に回収率重視の稼ぎ方を実行するための準備段階だと考えてもらうと導入しやすいのではないでしょうか。

コツコツ稼ぐ手段を身に着けることができれば、「回収率」重視の稼ぎ方で行き詰まってしまった時でもコツコツ稼ぐ手段に切り替えることで軍資金を空にしてしまうリスクを回避できます。

車券を当てるには競輪の基礎知識を覚えることからはじめよう

既に競輪の経験がある人は読み飛ばしても良いですが、これから競輪を始めて車券を購入し、的中させるには当たり前ですが競輪の基礎知識を学ぶことから始めてください。

特に「出走表」の見方が分からないまま車券を買ってもまず的中しません。

ネット上には競輪初心者に向けたさまざまな記事があるので、まずは競輪の事についてしっかりと学びましょう。

そして車券を当てるためにはレースが実施される競輪場についての知識を深めることも大切です。
全国に43か所ある競輪場ですが、ひとつとして同じ構造の競輪場はありません。

競輪場の知識は一度身に着けておけば改修工事が行われない限り有効です。
少しずつでも構わないので勉強するようにしましょう。

当てることを優先するためには「レース選定」が非常に重要

当てるためにはどうすればよいかと聞かれた場合、多くの人は「軸にどの選手を選ぶか」と答えるのではないでしょうか。

しかしこの回答は結論から言うと間違いです。
当てることを優先するためには、軸にする選手を選ぶ前段階である「レース選定」が非常に重要となります。

レース選定が適切であれば、多くの人の回答である軸にする選手も早く的確に決めることができ、結果的に高確率で車券を的中させることができるでしょう。
レース選定についてはこれから詳しく解説していくことにします。

コツコツ当てるためには「荒れるレースは避けるべし」

コツコツ当てることを目指すのであれば、「荒れる可能性が高いレース」は徹底的に避けなければいけません。

コツコツ当てる事を狙いつつ、高配当も狙うといった買い方をすると結局あまり利益が出ず、せっかくの儲けも一度外れてしまった為に無意味になる…という事になりやすいのです。

荒れる可能性が高いレースの特徴をここでは3つ紹介します。
ここに該当するレースは予想もしないようにしましょう。

ラインの数が多いレース

出走表には「ライン予想」という項目があります。

競輪ではレース終盤まで「ライン」と呼ばれる隊列を組み、このライン同士でポジション争いが繰り広げられるのですが、このラインの数が多いとラインの優劣をつける事が難しくなって予想難易度は格段に上昇します。

ラインが4つ以上になっているレースは展開が読めないので、コツコツ稼ぐ事が目的であれば避けた方が無難です。

雨や強風の日のレース

競輪は屋外で実施されるので、天候の影響を直接受けます。
特に雨の日は路面が濡れているのでスリップする危険性が高まります。

どれだけ他の選手よりも圧倒的に実力が上の選手であっても滑って転倒した時点でそのレースの勝ちはなくなりますし、転倒を恐れて本来の力が出せなくなる可能性もあるでしょう。雨が降っている時点で想定外の展開になる可能性が飛躍的に高まるので、コツコツ稼ぐには不向きになります。

また強風もレースに大きな影響を与えます。

特に本命にする予定の選手が「逃げ」の脚質だった場合は先頭を走るため強い風をまともに受ける事となります。追い風ならばまだ良いですが、向かい風だと加速力も落ちますし、スタミナ消費量も大きくなるので、強風の日のレースも車券を購入するかどうかは慎重に判断しましょう。

S級戦以上のレースや決勝戦

S級選手が出場するレースや重賞レースは競輪の花形レースという事もあって非常に盛り上がります。

特にG1レースや年末のグランプリは現時点で最高位に位置する選手たちしか出場できないので、ついつい車券を購入してしまいがちです。

しかしS級クラスの選手は全体の3割ほどしかおらず、いずれも突出した能力を持っている選手たちばかりとなっています。

勿論買われる車券の数は選手によって違うのでオッズに差は出てきますが、実力はオッズほど差がありません。

展開次第で下位人気選手が圧勝するという事も充分ありえます。
更に重賞レースは優勝賞金が一般戦とは段違いなので、どの選手も何がなんでも勝とうとするでしょう。

したがって必然的に荒れる可能性が高くなります。
同じような理由で一般戦であっても決勝戦は車券を買わない方が良いでしょう。

コツコツ稼ぐのに適したレースとは？

次にコツコツ稼ぐのに向いているレースの特徴を4つ紹介します。

コツコツ稼ぐのに適しているレースというのは本命決着になりやすい、言い方を変えれば「当てやすいレース」となっているので、競輪初心者が初めて車券を買うのにもおすすめできるレースであるともいえます。

A級選手の予選レース

ひとつ目におすすめできるレースは、「A級選手の予選レース」です。
S級選手は人気下位選手であっても上位に食い込む力を持っていますが、A級選手は人数が多いという事もあって力の差が大きいため予想しやすいレースを見つけやすいです。

晴れている日のレース

特に理由がない限りは、天候が安定している競輪場のレースで勝負するようにしましょう。
天候は急変する事もあるので、時には朝晴れていたのにレース前になって雨が降り出すといった事も起こりうるでしょう。

したがって可能な限りレースの30分前くらいまで車券を買うのは待っておいた方が、車券を買ってから悪天候になってしまうという事故を防ぐ事ができます。

ミッドナイト競輪

ミッドナイト競輪とは午後9時過ぎごろから第1レースが始まり、最終レースは夜11時頃に行われる、競輪では最も遅い時間帯に実施されるレースとなっています。

ミッドナイト競輪は2023年時点でA級選手のレースしかないうえ、全て7車立てとなっており、コツコツ稼ぐのに最適の条件が整っています。

ガールズ競輪

最後におすすめするのは「ガールズ競輪」です。
ガールズ競輪ではラインを組む事自体が禁止されていて、完全に個人戦となっています。

更に選手の人数が2023年時点で120名あまりと少なく、選手の実力差がかなりはっきりしている事から堅い決着となりやすく、予想もしやすいです。

コツコツ稼ぐための手順

コツコツ稼ぐのに向いているレースと避けた方が良いレースについては理解してもらえたでしょうか。

最後にコツコツ稼ぐための具体的な流れを簡単に説明していきます。
レース選定と併せて覚えておくと、スムーズにレース予想ができ、高い確率で的中を狙う事ができるでしょう。

「初日」「F2戦」を選択

まずはレース選定をしていく事になりますが、レースは日程が進めば進むほど強い選手が残るので予想が難しくなります。
したがって「初日」がコツコツ稼ぐには適しています。

初日のレースが無ければ2日目でも良いでしょう。
レースの種類はA級選手のみが出走する「F2戦」を選択してください。

堅い決着になっている競輪場を調べる

そして車券を購入するレースは第5レース以降くらいが望ましいです。
それぞれの競輪場のレース結果を見て、「堅い決着」になっている頻度が高い競輪場を選ぶようにしましょう。

高配当が多い競輪場は、風が強かったり路面の状態が通常とは異なるなど何かしらの荒れる理由があるので、コツコツ稼ぐには適していません。

「7車立て」「二分戦」を選択

「初日」「F2戦」「堅い決着の競輪場」を見つけたら、次は実際に車券を購入するレースを決めていきます。
車券を購入するレースの第一条件は、「7車立てでなおかつ二分戦」のレースです。

両方とも「出走表」を見ればすぐに見つける事ができるので、探すのにそこまで時間はかからないでしょう。

「競走得点」を見て実力差が大きければそのレースで勝負

最後は出走表の「競走得点」をチェックします。
これまでの条件を全て満たすレースであればかなり的中率は高いレースとなってはいますが、それに加えて競走得点の差が大きければ文句なしで狙い目のレースとなります。

本命決着を中心に買い目を絞り込む

競走得点の差が大きければ1番得点が高い選手を軸にして問題ないでしょう。
あとは基本通りにラインの優劣を見つつ、どの選手が車券圏内に入るか予想して買い目を決定していきます。

配当はそこまで期待できるものではありません。
堅い決着だと3連単でも1,000円を切る事があるので、買い目はできるだけ絞り込むようにしてください。

まとめ

競輪は競艇よりは当てづらいですが平均配当は競艇に比べればかなり高額です。

一方競馬と比べれば平均配当は大きく下がってしまいますが、競馬はひとつのレースに出走する頭数が多いため競輪と比べると買い目点数が非常に多く、当てることがとても難しいためコツコツ稼ぐのにはあまり向いていません。

それなりに的中率があり、配当もそこそこ期待できる競輪はコツコツ稼ぐのにもっとも適した公営競技です。
とはいえ、どんなレースで車券を買ってもコツコツ稼ぐことができるわけではありません。

例えば雨が降っていたり風が強い日のレースは人気通りの決着になりづらいですし、決勝戦やレベル、そしてグレードの高いレースも実力が拮抗しているため予想するのが難しいです。

コツコツ稼ぎたいのであれば、以下の条件に該当するレースがおすすめです。

もちろん複数当てはまっていれば当てはまるほどコツコツ稼げる確率は高くなります。
しかしコツコツ稼ぐために狙うレースは本命中心の堅い決着になる事が多く、3連単でも1,000円を切る配当になることも多々あるので、買い目は極力絞り込むようにしましょう。