競輪のフォーメーションとは？メリット・デメリットと買うのに適したレースを徹底解説！

競輪には全部で7種類の賭け式がありますが、なかには複数の車券を購入しなければ当てることが難しいものもあります。

複数の車券を購入しなければならない場合、考えもなしに車券を購入していると出費だけが増えてしまい肝心の利益がまったく得られないことにもなりかねません。

競輪の車券を購入する方法にはいくつかありますが、本記事ではその中のひとつである「フォーメーション」について、メリットやデメリットも含めて詳しく解説していきます。

フォーメーションとは車券の購入方法のひとつ

フォーメーションとは1着から3着に入る車番を個別に選んで購入する方法です。
競輪の車券を複数購入する際に用いられる方法にはフォーメーションの他にもいくつかありますが、フォーメーションはどんなレースであっても用いることができる汎用性が非常に高い買い方となっています。

フォーメーションのメリットとは？

フォーメーションのメリットは、比較的少額で多くの組み合わせに賭けることができる点です。
特に3連単の場合は買い目が9車立てだと540通りもあるため、何も考えずに手あたり次第購入すると車券代が高額になってしまう危険性があります。

ですが、フォーメーションでは個別に必要な車番を選んで購入するため、必要最小限の金額で自分が買いたい買い目だけを購入することができます。

フォーメーションは買い漏れが発生しやすい！

フォーメーションは必要な組み合わせを必要な数だけ購入する買い方です。
しかし不要と判断した車券は排除されるため、判断を謝ると買い漏れが発生してしまう可能性があります。

最後まで買い目に含めるかどうか悩んで省いた買い目で決着してしまうというのがフォーメーションを用いていて一番悔しい瞬間です。
フォーメーションを利用する場合はレース展開を完全に予想できたと自信を持てるレースで勝負するようにしましょう。

フォーメーションの買い目点数を計算できなくても大丈夫！

以前はフォーメーション買いをする際に買い目点数を計算する必要がありました。
しかしレースごとに選択する車番が異なるフォーメーション買いの点数計算はかなり大変で、計算するのも一苦労であるというのもフォーメーションのデメリットのひとつです。

しかしながら、現在はネット上で買い目点数を自動的に計算してくれるソフトが存在するので自分で計算する必要はなくなりましたし、ネットで車券を購入すれば買い目を選択するだけで自動的に買い目点数も購入金額も計算してくれます。
したがって現在はフォーメーションの買い目点数を計算する必要は皆無であると言い切ってよいでしょう。

フォーメーション以外に2つの買い方がある

競輪の車券の買い方にはフォーメーション以外にも主に用いられている買い方が2つあります。
それぞれの買い方のメリット・デメリットも併せてどのような買い方があるのかを解説していきます。

流し

流しは1着に1名ないし2名の選手を固定し、2着以降に残りの番号を選んで購入するという買い方です。
1着に選んだ選手が1着に（複式の場合は3着以内に）入れば高い確率で的中となる一方で1着に選んだ線数が着外になるとすべての車券が外れてしまうというデメリットがあります。

ボックス

ボックスは選んだ番号がどんな着順になっても当たるような買い方をする買い方です。
メリットは選んだ車番が3着以内に入れば確実に的中となる点で、車番の選択さえ間違っていなければある程度予想がアバウトであっても当てることができます。

ただしその一方でほかのふたつの買い方と比べると買い目点数がかなり増えてしまうというデメリットがあります。

3連単9車立てを全通り購入すると540点、1点100円であっても54,000円必要なのでこのような買い方をしては資金がもたないですし、当たっても利益を出すことは難しいでしょう。
3連単をボックス買いするのであれば、5車ボックス、20点買いが配当面から考慮すれば限界でしょう。

フォーメーション買いに適したレースとは？

フォーメーションは汎用性が高い買い方ではありますが、かなり正確に予想できるようなレースでなければそのメリットを有効活用できません。
予想をしやすいレースとは言い換えれば本命決着となる可能性が高いレースとなります。

本命決着になる可能性が高く、フォーメーション買いに適しているレースの特徴を本項目では4つ紹介します。
理由も併せて説明するので、なぜフォーメーション買いに適しているか理解してもらえるのではないでしょうか。

先行選手の競走得点が高いレース

基本的に競走得点が最も高い選手を軸にして買い目を決めていくことになりますが、もっとも競走得点が高い選手が「逃げ」「まくり」が得意な先行選手のほうが予想しやすいです。

「追い込み」「差し」で競走得点が高い選手というのは爆発力があるので一見すると強いように思えますが、どうしても集団に囲まれやすいというデメリットがあります。

一方で先行選手は前を走るので集団に囲まれづらいですし、何より自分でラインのペースを作ることができるという強みがあり、安定性という意味では追い込みや差しの選手よりもずっと高いです。

二分戦

ラインとはレース中に選手が組む「隊列」のことで、競輪は個人戦でありながらレース終盤まではこのライン同士で争うことになります。
したがって競輪のレースを予想する際にはまずどの「ライン」が優勢になるかを予想できなければ車券を的中させることができません。

そのため、ラインの本数によってレース難易度が大きく変わります。
競輪のレースはラインの本数によって「二分戦」「三分戦」「四分戦」に分けられますが、この中でもっとも予想しやすいのは1対1の戦いになる「二分戦」です。

二分戦は優劣の判断がつけやすいだけではなく、ひとつのラインが長くなるので、別ラインの選手が割り込むといったことが難しく、ライン争いに勝利した選手たちで車券を独占する可能性が高いというのも予想しやすいひとつの要因となっています。

みなし直線距離が短い競輪場

競輪場は全国に43か所ありますが、それぞれの競輪場は独自の特徴を持っていて、ひとつとして同じものはありません。
レースの予想をする際は、特に「みなし直線」に注目するようにしましょう。

みなし直線は長ければ長いほど後ろから前の選手を追い抜く「追い込み」「差し」にとってチャンスが生まれやすくなります。
逆に短いと追い込みや差し選手が力を発揮できる時間が短いので、前を走る「逃げ」や「まくり」選手に有利です。

先ほど「競走得点の高い先行選手が出走しているレース」をフォーメーションに適している条件として紹介しました。
競輪場も当然先行選手が活躍しやすいレースのほうがフォーメーションには適しています。

つまり、みなし直線距離が短い競輪場のほうがフォーメーションには適しているというわけです。
みなし直線距離が短い競輪場ベスト3は、「小田原競輪場」「奈良競輪場」「松戸競輪場」の3つで、これらの競輪場はすべて333mバンクとなっています。

F1・F2レース

レース予想は選手間の実力差が大きければ大きいほど予想しやすいです。
G1レースなどグレードレースは注目度が高いですし、競輪初心者もついつい挑戦してしまいがちですが、グレードレースは選ばれた選手しか出場できません。

したがって最も人気が低い選手であっても、展開次第で上位を狙ったり優勝したりする実力を秘めています。
そのため、実はグレードレースは競輪初心者が車券を購入するレースとしてはあまり適してはいません。

もっとも予想がしやすいレースは、誰でも出走できる「F1・F2レース」です。
この2レースでは選手の実力差が大きくなりやすく、時にはA級選手とS級選手が同じレースに出走することもあります。

A級選手とS級選手の実力差は歴然なので軸にする選手を決めやすく、選手も絞り込みやすいのでフォーメーションで車券を購入するのに非常に適しています。

まとめ

フォーメーションは競輪の車券の購入方法の一つであり、具体的には1着から3着までに入るであろう番号を個別に選んでそれらがすべて当たるように購入する買い方です。
フォーメーションのメリットとしては、比較的少額で多くの組み合わせに賭けることができる点が挙げられます。

一方で、フォーメーションには買い漏れが発生しやすいというデメリットもあります。
特に最後まで悩んで省いた買い目で決着してしまうと非常に悔しい思いをしてしまうため、注意が必要です。

フォーメーション以外の買い方としては、「流し」と「ボックス」があります。
流しは特定の選手を軸にして他の選手との組み合わせで購入する方法であり、ボックスは複数の選手を指定して順不同で上位に入る組み合わせを購入する方法です。

フォーメーション、流し、ボックスそれぞれメリットとデメリットがあり、どの買い方が一番適しているといったものはありません。

レースの性質を見極めて最も適した買い方を用いることができるよう、すべての買い方の特徴を把握しておくようにしましょう。
フォーメーションを活用する際には、適したレースを選ぶことが重要です。

フォーメーションは買い目点数を自由に決めることができるメリットがあり、非常に汎用性の高い車券の購入方法です。
適切なレースを選び、十分な情報や予想を参考にしながら、フォーメーションを活用して競輪を楽しんでください。